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アケコンカスタム物語

このお話は、理想のアケコンを求めて筆者が紆余曲折して、プロにカスタムをお願いした物語です。アケコンのカスタムに興味がある方にもぜひ読んで欲しいので、冒頭はわかりやすく出来上がったアケコンについて紹介します。


出来上がったアケコンはこれだ!

RAP Mochi‐SP 24 Full Custom

ボタン配置

ボタン配置

カスタム前の製品

HoriさんのRAP。2015年ぐらいに発売した古いモデルです。

リアルアーケードPro.V HAYABUSA(型番:PS4-046)

こだわりのポイント

  • オリジナル天板
    まずは天板です。黒い5mmの厚みのアクリルを加工して作られています。図面を作成していただき、既製品にない配置でボタンホールを空けてもらいました。ベースは「PUNK WORKSHOP社の PWS FS-24」です。24mmボタンで、親指位置に2個増設ボタンが配置されているものが欲しくて悩んでいました。一番左のボタンがもうちょっと上にあったほうが押しやすい気がしたので、ちょっと違った位置にもボタンホールをつけてもらいました。それに加えて上部にもボタンを配置しています。

  • ボタン増設
    従来の製品ですとアケコンの天面にあるボタンは以下のボタンです。

    ▢、△、✕、◯、R1、L1、R2、L2
    Option

    増設ボタンとして次のボタンを天面に移動してもらいました。この増設によりスト6の仕様上つかえる11ボタンすべてが天板に配置されています。

    R3、L3、Share

    ※重要※
    RAPをPC使う場合、側面のディップスイッチをPCに合わせるのですが、そうするとスト6上では、Shareボタンは、タッチパッドボタンボタンとして認識されます。そのため、対戦中に押せるボタンとして使うには上記の3つを増設ボタンとして配置する必要があります。

Share ボタンを押すと👆️このボタンになる。
  • カッティングシート
    2016年頃に購入した製品で、筐体部分にもだいぶ傷がありました。気分を一新するため、全面にカッティングシートを貼ってもらいきれいにしてもらいました。

  • 底面ウレタン
    RAPの底面は鉄板になっています。冬にそのまま膝に乗せるとひんやりするのでどうにかならないかと思っていました。HitBoxの底面はウレタンになっておりかなり気に入っていたので同様に底面をウレタンにしてもらいました。

太ももに直のせしても冷たくない!

カスタム業者さんのご紹介 

岡山タクティカルゲーミング様(以下OTゲーミング様)

OKAYAMA TACTICAL GAMING(岡山タクティカルゲーミング)
サイトに掲載されているLINEから相談する事ができ、対応もとても丁寧で柔軟に対応してくれます。返信もとても早く、作業の経過も逐一教えてくれるので、安心してお願いできます。

OTゲーミング様との出会い

OTゲーミング様はメルカリでカスタムアケコンの販売をしています。
OTゲーミング(購入者様プロフ必読) の出品した商品 - メルカリ (mercari.com)
正規品をカスタムしたアケコンや自作のアケコンを販売されており、かなり前から興味をもってチェックしていました。ここで1台購入させていただき、その後に自前のアケコンをカスタムもできると知りました。

素人ながらに色々チャレンジしたのですが、OTゲーミング様であれば自分の理想のアケコンを作ってくれると思ったのと、せっかくなので愛着のある長年連れ添った相棒(RAP V)を託すことにしたのです。

これまでの道のり

自力で改造を頑張ってみた

アケコン改造物語|もちもち (note.com)
以前自分で書いた記事です。なかなかインパクトが返せずに悩んだ挙げ句、自力で親指の位置にボタンを移動したのです。しかし色々不便さががありました。例えば、対戦していないときのメニュー画面操作やバトルハブでの移動など、物理的にボタンが有る場所を変えただけなのでとても不便でした。

自分で電動ドライバーやホールソーを使って工作した達成感はあったのですが、やはり素人感が否めないため、ちゃんとしたものが欲しくなりました。

1度はPWS FS-24の購入を決意した

そうこうしているとPWS FS-24という製品が発売されました。
【PKB PC】PWS FS-24 アーケードファイトスティック – PUNK WORKSHOP JAPAN
レバーで親指位置にボタンが2つある正規の製品は初めてだったのではないでしょうか?まじでこれ欲しい!!ってなりました。ところがかなりの人気商品でこちらは変えず、2024/10/24現在Sold Out中です。

PWS FS-24風アケコンを使ってみた

そこでどうしようか悩んでいたところ、OTゲーミング様のメルカリサイトで、PWS FS‐24風アケコンが販売されていたのです。この配置が自分に合うかどうかわからなかったのでまずはこの製品を購入して試してみました。

PWS FS‐24風アケコン

黄色のレバーボールがちょっと気に入らなかったので黒くしようと思ったのですが、ついでに気になっていた大きめのレバーボールに変えてみました。大きいレバーボールはとても操作しやすかったので、こんなことならもっと早くやっておけばよかったと思いました。

大型レバーボールに交換!

見えてきた課題と願望

前述の構成で試してみた結果、気付いた点は3つです。

①ボタン配置は概ね良いが、最下部の2つに設定したインパクトボタンとパリィボタンを押し間違えることがある。

②上部に位置するオプション系のボタンが押しづらかったので、攻撃ボタンと同様のボタンに取り替えたくなった。

③コントローラー自身が軽すぎて激しい操作をした時によく入力ミスをした。

上記の課題を解決しようとした場合、どうもPWS FS-24でも要件が満たせない気がしてきたのです。

👇️PWS FS-24の場合
①一番左下のボタン配置はこの位置で固定となる
②オプション系のボタンは側面にあるため押しづらい
③重量は2.0kgと軽めで幅も小さめサイズ

全部盛りカスタムを依頼してみることにした

OTゲーミング様に相談したところ3つの課題すべてを解決することができるとのことでした。実はあと一個だけ要望があって、ボタンやレバーのメンテがしやすいようにフタの開け締めが簡単にできるようにする方法がないか相談しました。ファイティングスティックαにこのカスタムを全部盛り込めばそれが実現できるとのことだったのですが、愛着のあるRAPを使うほうが自分に取っては良いのではないかと考え、最終的に手持ちのRAPをカスタムする道を選んだのです。

自力でカスタムした状態

今回フルカスタムしたのですが、もとの面影を少しでも残そうと思い、4つだけダークブルーのボタンにしました。

依頼後のやり取り

図面をPDFで送付してくれて、希望通りの施工がされるかどうか確認できました。

設計図

作業過程の写真を送付してくれて、進捗がわかります。ボタン待ちの状態で写真をもらったのですが、もう少しでできるというワクワク感を楽しむ事ができるのでナイスな演出です。

作業中の写真

最後に

格ゲーのデバイス事情は多様化していいて、レバー、パッド、レバーレスなどいろんなデバイス、いろんなメーカーの新製品が出てきています。

どれも物欲が刺激される魅力的な製品ばかりのなのですが、「こだわりを持って愛着のある道具を使い続ける」という選択肢も良いなと思いました。

ご自身の希望を叶える「アケコンカスタム」を選択肢の一つに加えて見てはいかがでしょうか?




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