自分の中の歪んだフェミニズムに気づいた
将来何があってもキャリアを優先したいと考えている。
子供は欲しいけど、あくまでも産まなければ将来的に後悔しそうだと思うから。子供はキャリアを積む上での障害だなと考えていた。
しかし最近人と話していると、この考え方は少数派?だということに気づいてきた。少なくとも子供を障害物だと考えるのはやばいのではないかということ。
周りの意見を紹介する。
友人1…子供を産んだら一緒にいられるのは18年間くらいしかないので仕事は休みたいくらい。
2…男子。将来的には奥さんの仕事を応援するために自分が子育てに回りたい。なので診療科はコントロールしやすい科に行こうと思う。
3…彼氏。自分が子供の迎えとかやるからね。育休も取るよ。応援してるからね。
4…子供産んだら仕事無理じゃない?休む。
そこで私の何がなんでも働きたいという気持ちはどこから来るのか考えてみた。
思いつくものはうちの家庭環境である。
うちは父親が医者、母が看護師を出産を機に辞めてワンオペという家庭だ。
小さい頃から父が仕事、母が家事と子育てというのが当たり前だと思って過ごしてきた。
一方で父が母に対して理不尽に怒ることもあり、働いているのが正義、上なのかなと思ってしまうこともあった。実際父が母に対して、自分は稼いでいるから偉いということで正論責めしている場面もあった。ひどいよな。
成長して考えると、父の仕事がいくら忙しいとはいえ理不尽なことが多かった。母は色々耐えて頑張っていたのだと感じる。たくさん葛藤があったと思う。
子供が大きくなって仕事も再開し、ボランティアなど色々外に出て活動している今の母を見ると、家で子育てだけする期間は本当に大変だったのだろう。
これを見て、男が仕事、女が家庭という構図に対しての反発心が生まれたのだと思う。
なぜ女だからって私が出産とかによって仕事をセーブしなくちゃいけないんだよ(怒り)???!!!と「男vs女」という対立構造で自然と考えるようになった。
女だからこそ女性性を捨てるくらいの勢いで仕事したい、しなくちゃ、仕事しないと自分のアイデンディティが失われる
男に負けたくない
という思いが先行しすぎていて、それが前述の「歪んだフェミニズム」になっている気がする。
でも一生この考え方で生き続けるの、すごく息苦しい気がする。
特に私の場合同業共働きにもなるし
妻と夫、女vs男という対立構造じゃなくて、「一緒に大変な場面を乗り越える二人」でありたい。どうにかしてこの苦しい考え方から抜け出したい。
でもいざ働き始めて、自分だけ休まなくてはいけないという状況になったら歪んだ考え方に戻ってしまう気もする..
これに気づいたタイミングで彼氏から電話がかかってきたのでこれについて話したら「なんとなく言いたいことわかる気がするよ、でも働いてみたら変わるかもしれないしね」と受け止めてくれた
とりあえず自分の育った環境とそれにより作られた意地からくる歪んだ気持ちを文章化できた。そしてこれを彼氏とも共有し私の拗らせ仕事&育児出産観についても理解してもらえたので、このあとの気持ちの変化をゆっくり見ていきたい。
どうにかするしかないんだよな〜。
いや本当に面倒臭い、自分。
p.s.
0-3歳の配偶者が医師の子持ち女医のフルタイムで働いている割合は50%くらいだそう。もっと低いと思っていたので安心した。