アドベントカレンダー8日目(12/12) アークナイツのアニメについて書く~
先月アニメアークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】の放送が終了した。去年放送したアニメ1期である【黎明前奏/PRELUDE TO DOWN】の続編にあたり人気ソーシャルゲーム「アークナイツ」のメインストーリーを題材にした本アニメは、原作の重厚な雰囲気をそのままアニメに落とし込んだような素晴らしい出来だった。2期の時点でまだメインストーリーの第一幕は終了していないので3期放送を願って感想を書いていきたいと思う。
(アニメ1期2期共にネタバレを含みます)
1.臨場感溢れまくりの映像体験
映画の感想で「臨場感がヤバい!」といった感想はよく聞くが、アークナイツまさにそれで、全話通してまるで映像を通して登場人物たちが実際に悩み苦しみ、そして実際に戦闘が起こっているかのような体験ができた。特に危機的状況に陥ったときに筆者は心臓が高まり、視聴中は肩に変な力が入っていた。
これは過度に強調しすぎない戦闘シーン、緩急のある音響もあるが、何より声優さんたちの力の入れようが何より大きな影響を与えていると思う。特にゲームでは声の当てられていないモブキャラの演技が特に良くて、攻撃を喰らえば悲鳴を上げて痛がるので、「このモブも主人公たちと同じく生きているんだ」とよりリアリティを増すのに一役買っていた。
ちなみに敵のモブ兵士は仮面をつけているが実際にアテレコするときにモブ兵士役の人はフェイスシールドをつけてアテレコしているそうです。
2.ソシャゲのアニメ化っつったら戦闘シーンの描写だよね?
ソシャゲのストーリーは、接敵→ゲーム→敵倒した後の会話、といった感じに実際にどのように戦っているかが描かれないものが大半である。そうしてみるとゲームでは多かった戦闘も実際ストーリーではあんまり戦闘していないということが多い。アークナイツもその例に漏れず、作品を通しても戦闘シーンは控えめだった。しかしゲーム内容を忠実に再現しており、個人的には大満足だった。特に、ゲーム内でキャラを倒して実際にキャラがどのように倒れたかが描写されていなかった奴らが、実際に戦ってどのように敗北したかを描写してくれたのには、筆者は大変心を撃たれました。
特にファウストの退場シーンはアークナイツ第8章「怒号光明」アニメPVから逆輸入されたものだが、マジでこれ以上のものは考えつかん。ああサーシャ。次の人生はもっとダメなことはダメって言えよ。合掌。
https://youtu.be/apT3kN1cJaU?si=q2Ah9czCeHY1esMx
最高にカッコいい第8章のアニメPVだけどアニメより先の話のネタバレありなんで見るときは注意してください。
3.結局ドクターの性別ってどっちなんですかね
原作のプレイヤーの分身でもあるドクター。アニメが決まったときはわりかし話題になっていた。ドクターと言えばフードにバイザーにコートにと不審者以外の形容方法を教えてほしいくらいの風貌で、アニメ化にあたり顔は描くのかとかフードを外すのかとか色々言われていたが、結局いつもの不審者コーデで登場した。
アークナイツは主人公陣営のロドスは一人一人が敵の雑兵よりかは全然強く、ドクターも戦闘指揮以外にはあまり関わらないので存在が空気になってしまうのでは?と考えたりしたが、戦闘シーンではドクターがいつもどのように指揮をしているかをじっくり描写してくれたので良かった。特に、アニメ10話では咄嗟の機転で危機を脱したり、16話ではドローンを操作して敵の攻撃を防いだりと、指揮以外の活躍も見れて満足でした。
4.〇〇アニメ
(スキップ推奨)
うおっAceさんかっこいい~!こんなイケオジが味方なんて心強ぇ~!(届かぬ願い)!!!テキサスっ!こいつっ!こんなナリで女どもを侍らしやがって!責任取れよ!あ~エクシアは元気で可愛いね~あ~あ、スカルシュレッダーやっちゃったよ。やるきはなかったのにね~アーミヤ~ああっミーシャ!ミーシャ!!!おい!バカ!やめろ!よせ!このわからずや!
ん?フロリ?どうしたフロリ?X炎上して怒っちゃったか?許せねえよなぁ~!!!ジェシカッッッ!!!どうしたジェシカッ!おめぇはBSWの優秀な傭兵だろっ!そんな顔するな!そんな顔したら……自分は……!!!!!フロリ⁉そんな⁉全身ボロボロなのにまだ立ち上がって……まだ舞ってくれるのか⁉やべぇ……たまらねえよ10話!あっ、メテオ姐さんいい人やな。!!!!!!!フロリ巻き!!!!!カワイイ!!!!!!!!!!!
あーあファウスト逝っちゃったよ。なあメフィスト?どんな気持ち?おら立てよ。あ゛~ロスモンティスかわいい~レッドいいよ~かわいいよ~Mon3trも可愛いね~!小鳥ちゃん⁉おい!敵は半径3メートルに侵入する前に倒すんじゃねえのかよ⁉入られてるぞ3メートルに!
!!!!!!!!!!!小鳥ちゃん⁉⁉⁉⁉⁉殴られてんじゃん!ちょ、気絶してんじゃん!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!
スノーデビル小隊!!!!!!ブレイズ!!!!!!!!アーミヤ!!!!!!フロストノヴァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
素晴らしい没入体験ができたが、その分キャラクターが傷つくシーンが特に生々しく描かれており、皆傷ついても立ち上がるのを見て筆者は興奮し、まるでエロアニメを見ているような感覚に陥りました。感謝。
5.誰⁉何⁉何の話⁉
筆者が視聴していて尺に対しての登場人物の多さと、説明不足が気になった。
まず登場人物の多さだ。筆者は原作履修済み(7章まで)なのでどのキャラがどんなことをするかはわかるのだが、アニメから入った人は正直どんどん登場人物が入れ替わるので、覚えるのに苦労しそうだ。特に痛いのは焦点を当てる時間がなかったキャラだ。1期ではW、2期ではメフィストとファウストがそれにあたる。
Wに関しては、敵のボスから逃げたと思ったら面が良いファッションサイコ女が追いかけてきてなんか意味ありげなことを話したと思ったら帰っていったといった印象が強い。
メフィストとファウストはそれ以上で、二人の過去が丸々カットされていた。過去編に入ると萎えるという人も少なくないが、二人の過去が描写されなければ、なぜメフィストがあそこまで非感染者を敵視するのか、なぜファウストがあそこまでメフィストを大切にするのかがわからないままなので、見れなかったのは残念だった。まあ胸糞話なのでなくて正解だったかもしれないが。
説明不足はアークナイツのシナリオがそのままアニメにできるほど短くないのが原因だと思う。全体を読み直せば理解できないというほどではないが、アニメ2期では唐突に龍門が襲撃されて、黒装束の怪しい奴らが現れ、そしてロドスが来て、さらに唐突に何か物語に関わりそうで表舞台に立たない面の良い奴らも出てきた後に、なんやかんやでフロストノヴァと決戦、というふうにわりかし雰囲気で感じ取れ的な感じだった。
アニメ3期は恐らく7,8章の話をするだろうが、より複雑な物語になったり、さらには過去の因縁だったり、新たな固有名詞が登場するので、より理解しやすいアニメだといいな~と思う。
ケルシー先生……頼む……固有名詞を多用するな……そして要約して喋れ……
アークナイツはストーリーも奥深さがあるし、キャラデザも可愛く、そして格好いいのでぜひアニメでの雄姿を見てもらいたい。2024年1月5日からテレ東で再放送も開始するのでまだ見ていない人はぜひ見てほしい。
そして今はジャンルがまるで違うスピンオフの「ケーちゃんの絵日記」が毎週金曜日に公開されている。
アークナイツ本編で傷ついた心をケーちゃんで癒そう!
なおケーちゃんの寿命は……
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