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七色パレットと虹の約束


やあ、初めまして。私は「雨宮アリス」っていいます。見ての通り、絵を描くのが大好きな高校二年生です。金髪の毛先にはブルーやピンクのメッシュを入れていて、これが私の「個性」の一部。制服は普通だけど、今日はお気に入りのスカートに手作りのエプロンを重ねて、カラフルなバッジやリボンをつけてます。右肩にぶら下げたレトロな時計のペンダントは、亡くなった祖母からの大切な贈り物なんです。

放課後の屋上は私のアトリエ。お日様が差し込むと、私のパレットに並んだ絵の具がキラキラと輝いて、まるで魔法みたいに見えるんです。
「ねえ、色って不思議じゃない?」
私はいつもそんなことを考えながら絵を描いています。色は、気持ちを表す言葉。赤は「情熱」、青は「静けさ」、黄色は「希望」。私のパレットには、そんな気持ちを込めた色が並んでいます。

でも今日は、なんだかうまくいかない。
「あー、もう!」
パレットを持つ手を振り上げ、うっかり青い絵の具をスカートに落としてしまいました。空色の絵の具が白いレースの縁を汚してしまって、思わず笑っちゃいました。

「アリス、またここかよ。よく飽きないな」
聞き覚えのある声がして振り返ると、幼馴染の高橋ケンジが立っていました。彼は学校一のサッカー部エースで、私と違って運動神経抜群のタイプ。
「ねえ、ケンジ。あんたってさ、色に例えると何色だと思う?」
「は? 俺? そんなの赤に決まってんだろ」
即答するケンジに、私は首を振りました。
「違うよ。ケンジは青だよ。真夏の空みたいに、まぶしい青。」
「……はあ?」
困惑顔のケンジを見て、私は思わず笑っちゃいました。

そんな日常が続く中、ある日、不思議な出来事が起こりました。学校の廊下で、誰かが私の絵について話しているのを聞いてしまったんです。
「雨宮さんの絵ってさ、なんかすごいよね。見てると、泣きたくなる感じ?」
「そうそう。なんか心が動かされるんだよね」
最初は嬉しくてたまらなかった。でもその夜、奇妙な夢を見たんです。巨大なキャンバスの前で、私はパレットを持っていました。そこから溢れる色は、まるで生き物みたいに空を埋め尽くし、虹のアーチを描いていました。

翌朝、学校に行くと屋上に見慣れないスケッチブックが置いてありました。表紙には「未来のパレット」と書かれていて、見覚えのない文字でした。興味本位で開いてみると、真っ白なページが続いているだけ。でも、そのスケッチブックを使って絵を描き始めた瞬間、奇妙なことが起こり始めたんです。

私が描いたものが、現実になったんです。描いた小鳥が屋上の空を飛び回り、描いた花が校庭に咲き乱れる。最初は楽しくてたまらなかったけど、次第にその「力」に疑問を抱くようになりました。これって、本当に私が使っていい力なの?

そんなある日、ケンジがサッカーの試合中に足を怪我してしまいました。
「これで引退かもしれない」
落ち込む彼の姿を見て、私は自分にできることを考えました。そして、スケッチブックにケンジの姿を描きました。青い空の下で、ボールを蹴る彼の笑顔を。

次の日、彼の怪我は嘘のように治っていて、試合でも大活躍しました。
「お前、何かやった?」
試合後にそう聞かれたけど、私は笑って誤魔化しました。だけど、その夜、スケッチブックを開く手が震えていました。この力を使い続けるべきなのか、それとも手放すべきなのか。

数日後、私は答えを出しました。スケッチブックに最後の絵を描くことを決めたんです。それは虹。夢の中で見たあの虹を、もう一度描きました。
「これでいい。この絵で終わりにしよう」
そうつぶやいた瞬間、スケッチブックは眩しい光に包まれ、全ての絵が消え去りました。

その後も私は普通の絵を描き続けています。お気に入りの屋上で、キラキラ輝くパレットを手にしながら。でも、一つだけ分かったことがあります。色は心を繋ぐ魔法で、絵はその魔法を使った言葉なんだって。

だから私は今日も、自分だけの「虹」を探して、パレットの上で色を混ぜています。あなたは、自分の色を見つけましたか?


<終わり>


※作品は完全なフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係がありません。


この物語について

人工知能との対話から紡ぎ出された短編小説の世界へ、ようこそ。この物語は、人間とAIの創造性が織りなす新しい物語表現の試みです。

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あなたのサポートは、AIとの共創による新たな物語を生み出す原動力となります。どうぞ、ゆっくりとお楽しみください。

今回の創作に使用したテクノロジー

AI画像生成

  • ツール:Stable Diffusion WebUI AUTOMATIC1111

  • 画像加工:Adobe Photoshop Express、Windowsフォト、PhotoScape X

AI小説作成

  • ツール:ChatGPT

これらの最先端のAIツールを通じて、新しい形の創作表現に挑戦しています。

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