いつものこと

「一昨日はごめんな。」

「ほんとですよ。辞めてくださいよもうほんとに。」

「信頼してるから言ったんだよ。」

「はぁ、そうですか。」

「だから○○さん(新しく係に来た隣の席の人)のこと、よろしくな。」

お昼前に職場で鳴った電話を取ると、別室で作業していたセクハラ野郎からだった。少し仕事の話をした後一昨日のことを謝ってきて、↑の会話をした。

電話でとかどういう謝り方やねーん面と向かって言わんかーい。

とか、

信頼してる奴のこと課長とか係長の前で批判するかーい。

とか、

なんでお前からよろしくされなあかんねーーん。

とか、

そもそも謝るべきことは私がいなかったのにいるって決めつけて(幻覚か?)勝手にキレたことやろがーい。

とか。

色々と突っ込みどころはあったけど、とりあえず謝る人に追い討ちをかけるのは悪趣味と私は思っているので、どうせまたやるだろなと思いながらも今回の件単独についてはここで完結、ということにした。

終業後に私が少し残業していると、別室からセクハラ野郎が戻ってきて、今度は面と向かってもう一回謝ってきた。周りには係長や課長、他の職員もいた。公衆の面前で謝るということは今なかったので、もしかしたら課長か係長が働きかけてくださったのかなと思い、勝手に感謝した。

「一昨日はごめんな。」

「注意するにしてももっとテンション下げてくださいね。 」

「体調悪かったんだな、ごめんな。体調悪かったなら言ってくれよ。」

「あのテンションで言えないですよ。」

「そうだよな。ごめん。反省してる。」

↑が面と向かっての会話内容。

だから謝るところそこじゃないからー!!!!!


と思ったけど、もはや日本語通じないと思ってるので諦めた。

係長はというと、今朝も私の様子について話を聞いてくれて、その時に私は「いつものことですから。一二週間以内には謝ってきて、私はそれに対して笑って、いいですよって言って、それで何もなかったかのように1ヶ月とか2ヶ月過ごして、また勃発してっていうのを繰り返しますから。」と伝えていた。勃発→何日かしてセクハラ野郎が謝る→私がいいですよと言う。の一連の流れを実際に目の前で分かっていただけてよかったと思う。

ただ、係長は一昨日が勃発事件初見の日で、この件がどう収束するのか心配している様子だったし、このピリピリはどうやったら少しでも解消できるのか悩んでいた様子で。「 いつものことです。」と伝えることで少しでも安心してもらいたいなと思って伝えたけれど、係長は「小心者だから何回も見るのは嫌だよぉ。」と言いながら悩ましい顔をしてしまったので、あちゃー逆効果だったか~下手こいた~ごめんみが強い~と内心思った。

体調についても詳しく聞かれて、課長にその内容をお伝えしたっぽく、お昼過ぎてから、係長から職場のメンタルヘルス相談の案内も渡された。

係長も課長もきっと全て善意でしてくださっているし、あとは仕事としてやってくださっているんだと思うけれど、もしメンタルヘルスの診断結果が出て、私が休むってなったらそれで解決と思われちゃうのかなってちょっと不安になった。
休んだね、体調よくなったね、じゃあもうセクハラ野郎のことも大丈夫だねっていう流れを作られちゃうんじゃないかって怯えてる。

あと、メンタル弱ってると思われて腫れ物に触るみたいに接されるようになるんじゃないかってのもちょっと心配。心から笑ってても作り笑いって疑われないかなとか。楽しくおしゃべりしてても無理してると思われないかなって。

面倒くさいけど色々考えすぎる。

結論は至ってシンプルに

セクハラ野郎が嫌。処分求む。

だけど。

人が絡むと色んな要素を言葉にして余計なエッセンス加わる。

思ってること伝わりづらい芸人。

相談する自分もまた悪いことしてるかなと思ってまう芸人。

でも、係長の「話してくれてありがとう。」の言葉は少し救い。私もいずれそんな言葉をかけて人の悩みを聞ける人間になりたい。(急に)

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