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#技術書典 7にサークル参加した振り返り&「3Fだったせいで爆死」への気持ち
#技術書典 7の参加ブログ書けてなかった(うまく書けなくて止まってた)んだけど、書きたい気持ちはあるのでサークル参加者としての振り返りをほそぼそツイートするめう。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
2019年12月25日追記:
技術書典ブログの「技術書典7サークル参加アンケート結果と分析」で、公式に2Fと3Fでの頒布動向の違いについて調査結果が出ていたので末尾に追記した。
2019年9月の技術書典7にサークル参加したよ
9月に開催された #技術書典 7には新刊1種(#DNSをはじめよう の改訂第2版)と、既刊3種(#AWSをはじめよう 他2つ)を持ち込んだんだけど、まずは「改訂第2版出せてよかったー!ほんとよかったー!」という気持ち。https://t.co/lUWQRdA9ih
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「DNSをはじめよう」の改訂第2版を出すまでに1年半かかった話
#DNSをはじめよう は初版を出したあと、好悪どっちの反応もめちゃくちゃ多かったので、もうなんていうか波にもまれて気持ちが完全に疲れてしまって「ここ直したいな」とか「書き切れなかったあれを追記したいな」よりも、「いまはちょっと考えたくない!!!!」ってなってしまったんだよね。
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その辺のことは #技術同人誌を書いたあなたへ にもちょっと書いてるけど、いつまでもぐじぐじしてないで「もういいや、次のAWS本書こう!」と決めて半年後に #AWSをはじめよう を出せたのは今でもよかったと思ってる。
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でもTwitterやBOOTHのメッセージで、色んな人に「ここ違うよ」って教えて貰ったことはずっと「直したいな」と気になってて。一方で「#DNSをはじめよう が紙で欲しいんですけど、もう売らないんですか?」と聞かれたときに、気になるところがあれこれある初版をそのままもう一度刷りたくはなくて。
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紙の本が欲しかったなという声をいただくたび、「ごめんね…改訂版書くまで待って…!」と思いながら、結局 #技術書典 4で初版を出してから、1年半後の2019年9月に技術書典7で「#DNSをはじめよう 改訂第2版」が出せました。1年半もかかっちゃったー!と思ったけど出せてよかった!
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改訂第2版を書くのは、単に「書き直す」という作業じゃなくて、自分が「分かってなかった」ことを認めて、0から学び直す作業だったなと思う。ここの理解はあってた、とか、えーうそ、まじか全然分かってなかったー、とか、指摘されたときは意味が取れなかったけど、調べ直すとあーほんとだーとか。
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新刊を何冊持ち込むか迷った話
でね、新刊とはいえ #DNSをはじめよう は改訂第2版だし、#技術書典 7では500冊も出ればいい方だろうなーと思ってたのね。ただ技術書典4のときも技術書典5のときも「絶対売り切れないから安心してゆっくり来てください!」って言っておいて、早々に完売した…という申し訳ない過去があってね…
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なので #DNSをはじめよう は「完売は避けたかった」かつ、「今後も #技術書典 に既刊として持っていきたかった」ので、どーんと1000冊発注してみたわけです。まじで500冊くらい売れ残る前提で。
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そんで在庫が売れ残る前提での大量持ち込みができたのは、#技術書典 にはBOOTHやとらのあなの「ダイレクト入庫サービス」があったから!BOOTHの場合は無料で引き取って倉庫まで運んでくれて、委託販売してくれて、しかも保管料1100円/月だぞ…!ありがたい…!https://t.co/2JpoPeyOWk
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172ページの本が500冊って段ボールかなりの量なんですよ。たとえ「完売でがっかりさせるより、売れ残った方がいい!」と本心から思ってても、それがお部屋に積んであるとすごく邪魔だし、「自分で思ってたより売れなかった現実」みたいなのが四六時中目に入ってすごく心にくるんですよ!
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とはいえ「#DNSをはじめよう 改訂第2版」を #技術書典 7に向けて何冊発注するのか、〆切の時期には色々悩んだんです。サークル数も新刊の数も回を追うごとに増えているので、選択肢が増えた分、そんなには出ないだろうなーと思ったり、でも紙で欲しいってずっと言われてたしなーと思ったり。
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なんとなくもう自分の肌感覚を信用しちゃいけない感じがしたので、大好きな旦那様に相談して、期待値を控えめにして「500冊くらい売れそう。在庫が500冊残ることを許容して1000冊発注する」と決めたわけです。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
既刊の #AWSをはじめよう は300冊、#技術をつたえるテクニック と #技術同人誌を書いたあなたへ は200冊ずつ。この辺も「多分、売れ残るだろうな」という前提で持ち込み部数を決めました。
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実際の頒布数はほぼ予想通りだった
#技術書典 7で #DNSをはじめよう や #AWSをはじめよう など、弊サークルの本を手に取って下さった皆さま、どうもありがとうございました!速報値ですがAWS本は320冊完売、DNS本も500冊以上が読者の皆さんのところへ旅立っていきました。どうぞ楽しく読んでもらえますように♡https://t.co/WxtHuYW566 pic.twitter.com/hlRvfSfKQh
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) September 22, 2019
数百冊残った在庫をばっちり受けとめてくれた、BOOTHと、とらのあなには感謝しかない。技術書典で買い損ねた勢は、ぜひこちらでお求めください!(次の技術書典にも既刊として持ち込みます)
#技術書典 7の新刊、「#DNSをはじめよう ~基礎からトラブルシューティングまで~ 改訂第2版」がBOOTHにも入荷されました!
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) October 18, 2019
【とらのあなで紙の本を買う https://t.co/XD0sWWhEbN】
【BOOTHで電子書籍を買う https://t.co/cksD2qKX3X】
【BOOTHで紙の本を買う https://t.co/SDUestjeuK】
「3Fだったせいで爆死」への気持ち
#技術書典 7は、2Fと3Fのツーフロアで開催されてて、入場口は2Fで、2Fを通ってさらに会場内の階段から3Fに上がる感じだったのね。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
でね、#技術書典 7で弊サークルの配置場所は、2Fから3Fに上がって、さらにさらにいちばん奥の最果てみたいなところだったのです。なので偶と不遇があったと言うなら、恐らくいちばん不遇では…?みたいな場所だったんだけど(続く) pic.twitter.com/GnCDYyT0zE
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
弊サークルに於いては、新刊2種を持ち込んだ #技術書典 6と、新刊1種+既刊3種を持ち込んだ技術書典7で、本の頒布数(実際に買ってもらえた数)の差はほぼなかったんだよね。ほぼ横ばい、パーセンテージにすると4%くらいの差。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
なので、いちサークル参加者としては「3Fだったせいで爆死」というツイートやブログを見ると、まずはこういう気持ちで背中をさすりつつ、一方で同じ3Fの最果てでも影響なかったところもあるの…ほんとなの…という複雑な気持ちでした。 https://t.co/YBvXrscrGz
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
「爆死」は本当に「爆死」なのか?
「爆死」という言葉の意味が、使う人によって大きく違うんだろうな、と思う。どきどきしながら50冊持ち込んで1冊も売れず、大赤字になったことを「爆死」と表現する人もいれば、期待値が高めで500冊持ち込んで200冊しか売れなかったことを、黒字でも「爆死」と表現している人もいる、という印象。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
爆死した!って言われると反射的に かわいそう… ってなるけど、内容見るといや別にかわいそうじゃなくない?? ってなるパターンが多くて爆死という語の価値が下がっている感ある
— わかめ@毎日猫がいる (@vvakame) November 21, 2019
そだねぇ。できれば近くにいる冷静な人に「ちょっと落ち着け」って止めてもらって、現実に即した期待値コントロールができたらよかったね…でもつらい気持ちは本物だからいまそんなこと言われたくないよね、ごめんね…って感じだ。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
数字の一人歩きと、それ以外の評価軸
じゃあ本が200冊売れたときに「200人も買ってくれた!」じゃなくて、「500冊売れると思ってたのに200冊しか売れなかった…爆死!!」と思ってしまう期待値の高さは、いったいどこから生まれたんだろう…?と思ったとき、すごく言いづらいんだけど、それ一因は私じゃない?という罪悪感があって。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
今まで、情報は受け手側で取捨選択すればよくて、出す側はできるだけ出した方がいい!という考えで、自サークルの頒布数とか被チェック数とかできるだけ出すようにしてたんだけど、端的に言うと「数字のことを言い過ぎた」かなって。それによって数字やイメージだけが一人歩きしてしまったかな、って。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
以前も書いたけど、少部数だからって本の価値が低い訳じゃないのは当たり前だし、逆にたくさん売れたからってキャッチーなだけで中身が薄い本という訳でもないし、#技術書典 に集まる、書き手が「好き」を早口で詰め込んだ本は頒布部数に関わらず等しく尊いと私は思うんだよ。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
だからこういう気持ちを見ると、数字や商業化以外の評価軸(読者さんの「うおー、この本のお陰でめっちゃ助かったー!」みたいな声とか)がもっと著者から見えやすくなったらいいなーって思う。 https://t.co/2ldWs7mluj
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
まず1冊でも売れたことがすごくすごいし!それに目に見えるところに出てくる感想ってごく一部だけど、1冊1冊がどこかで絶対読者さんをくすっとさせたり、感謝されたりしてると思うんだ。 #技術書典
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
なので!頒布数とか被チェック数とか、弊サークルの数字を出すのは、個人的には今までより少し控えめにしよかなって思っている。期待値を上げすぎてしまったり、数字にとらわれる空気を生んでしまったとしたら、それは意図するところじゃないのでごめんにゃ…って。 #技術書典
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
というわけで技術書典で本を買ったみなさんは、ぜひアドベントカレンダーで感想を書いてあげてね!著者が喜んでまた新刊が生まれるよい循環。
技術書典8の参加〆切は11月末!
そもそも参加するのかしないのか、何の技術を語るのか、誰に向けて書くのか、どんな表紙にするのか、何冊刷るのか、全部自分で選べるし、結果は全部自分に返ってくるので #技術書典 はフェアで楽しいよ。書きたい気持ちがあるなら、明後日のファンミでひつじさんと握手だ!https://t.co/GosxdTGXfa
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
#技術書典 8は2020年2月29日(土)・3月1日(日) 池袋サンシャインシティにて開催📚✨技術書典では3~4割が初参加のサークルさんです。我々は新刊が大好きなので、初参加のサークルさんも大好きです!はじめての方もぜひお申込みください。サークル参加申込は11月30日(土) まで!https://t.co/WOOhXJaNj7 pic.twitter.com/MWiptOmokT
— 技術書典公式アカウント (@techbookfest) November 5, 2019
以上、サークル参加者としての #技術書典 7の振り返りおしまいー。
— mochiko@「DNSをはじめよう」はBOOTHで販売中 (@mochikoAsTech) November 21, 2019
2019年12月25日追記:
技術書典ブログの「技術書典7サークル参加アンケート結果と分析」で、公式に2Fと3Fでの頒布動向の違いについて調査結果が出ていたので引用。
今回は、はじめての2フロア構成で実施した技術書典です。2F 展示ホールDと3F 展示ホールCでの頒布動向が違ったか追加調査を実施しました。
調査結果からは2Fと3Fでの違いは発見できませんでした。傾向としては3Fのほうがサークルチェック数が平均的に高く、事前PRの面では有利であったと考えられます。また2Fは購入者数の平均が小さめにでていることから混雑の影響があり、頒布が伸び悩んだ可能性があります(頒布環境としては不利であった可能性がある)。
また会場環境も大きく違い、3Fのほうが天井高が1.0m程度高く、それぞれの通路幅も2Fより1.0m以上広い4.0mを超えるかたちでゆったりと過ごせた一方、通路が3本に増えており、柱が大きく見通しが悪いなど会場に人が少なかった印象を受けたかもしれません。入場規制期待より頒布が伸びなかったと感じたとき、会場環境の違いに原因があったと考えるストーリーはマッチしやすいです。
サークル参加するにあたって「部数どうしよう…」と悩んだときには、ぜひ一読をお勧めします。