番外編 【ラプンツェル】ゴーテルはかわいそう？
もう14年も前の映画ですが、見直すと面白いですよね、ラプンツェル。
いまさら調べたところ、ネット上でも賛否？あるようですが、継母ゴーテルの見解が色々あって驚きました。
以下は毒のある人を経験した私の個人的な感想です。
ゴーテルかわいそう派
毒親にしか見えなくて見るのが辛いくらいなのですが、中には「ゴーテル、かわいそう派」が一定数いるようです。
⚫︎18年も育ててもらっておきながら、悪態をついて出ていく。赤ちゃんから育ててるんだから愛情はあるはずなのに、どういうつもり？？
⚫︎誘拐したものの娯楽を与えるなど、愛情をかけているように見える。
⚫︎何よりあんなに元気で愛らしく育ったのはゴーテルのおかげ。
⚫︎花の独り占めはよくないけど、それをいうなら王国側もそうだよね？！
様々な意見って出るもんだなーとつくづく感じます。
花の所有権に関してはまぁ、言わんとすることも分からなくはないですが、魔法のお花ですよ。んなもんあったら戦争ですよねw ロード・オブ・◯・リング並みに長編になっちゃうw
単に巻き込まれたお姫様目線のお話ということで良いかと。
それはさておき、ディズニーが作り出す、このゴーテルという存在が、めちゃくちゃリアルでナイスだと感じました。個人的には、こういう人もいるから気をつけろ、という世の中への警鐘にも感じます。
自己愛の強すぎるおばあちゃん
ゴーテルみたいな人っているよね！！！と毒経験のある方は思うはず。
1番はやはりこの、100%の悪者でも魔女でも、怪物でもない、ただの美しく長生きしたい欲が強すぎるおばあちゃんというところ。
とにもかくにも、自己愛が強い。
それゆえに、人を落とす言動ばかりしますね。
本人としてはギャグのようです。
「上まで上げてくれてありがとう、でもどうしてこんなに遅いのかしら？」
「私が悪者みたいじゃない。そういうのは嫌なのよ。」
「あなたを愛しているからよ」
冗談だから、笑ってるから、愛してると言ってハグキスしてくれるから。
これを虐待とは思わず、愛情と捉える人もいるようですが…
え、割とみんな騙されとるーーーー！！！？
と叫ばずにはいられず、このnoteを書くことにしました。
想像ですが、
本物の愛情なんですよ。
自己愛由来の！！！
騙そうとか、監禁するために、とか、そんな頭で考えた理由じゃなくて、本能的なところなんだと思います。だから騙されちゃう🥲
心から長生きしたくて、だからラプンツェルは大切で、本気で大好きで愛おしい。
でも、魔法の花がなければ好きではない。
前回のnoteでも書いたのですが、
①本気で相手のことを想っているからこそ、子供(受け手)も素直にこれは愛情なんだ💕と受け取ってしまう。
だけど、
②子供(受け手)の自由意思で、親(自分)に都合が悪いことやろうとするとめちゃくちゃキレる。人格否定をして絶対、一生阻止する。🔥
この2面があることによって、それは悪役になると思うのです。
ちょっと似てるのが、教育ママ。本人の意思を無視して、絶対東大！！と息巻くタイプです。確かに教育もお金もふんだんに「愛情」として注ぎ込みますが、それって本当に愛情でしょうか。
たとえ、「あなたの未来(＝医者、お金持ちetc)のためを思ってあえて厳しくしているのよ。」と言われて、好成績になるまで許さない。
そこを目指していない子供にとっては地獄ですよね。
いわゆる、目には見えない精神的な虐待です。
ラプンツェルの性格
確かに、「愛してる💋」と言われると嬉しくなっちゃうし、愛情を感じます。
多少の文句も飲み込んで、大好きなお母様となんとかこの塔の中で楽しく生きよう✨と努力してしまいます。
彼女の明るく前向きな性格は、生まれ持った性質と、うまくいなされてきた経緯による気がします。あれですね…宗教にハマってる人みたいなポジティブさ？人を疑わなさすぎるところ、あるのではないでしょうか。
なぜそこまで信じちゃう？自分の意思で降りようと思わなかったの？幼稚だな。
そう思う人はいると思います。私の毒先生話もそうですよね。自由に離れられたのに、なぜ？
それはやはり、当事者目線では
⚫︎否定され続けた自己肯定感の低さ
⚫︎愛情で守られてる！というすがりつき
⚫︎下界の恐怖(外では通用しないわよ、死ぬわよ等、脅す)
⚫︎お母様が言うなら間違いない！という依存や洗脳
⚫︎好物を作ってくれたり、絵の具を調達してくれるなど、よき母の面もあり100%悪者ではないところ
ということが絡まり合ってると思います。
実際、いい人の時は居心地良かったりするんですよ。私も10年くらいいたのでマジで分かる。
ただこういう人、実際に親だとしたら愛情💕と思って一生一緒にいられますかね？？
全てにダメダメ口出ししてきて、結婚も就職もさせず、子供部屋おばさんになって、ゴーテルの長生きのためだけに生きる。
それが愛情で、感謝すべきこと？？
結論・洗脳こそ作品最大の悪
確かに、ごはん食べさせてくれる。小さい時から身の回りの世話をしてくれる。読み書きも教えてくれる。
毒親でもそのくらいやってくれる人もいる。
うん、そこまでは最低限、感謝をしよう。
だからいい母親かというと、絶対に違う。
何より悪なのは、言動で巧妙に操る洗脳です。
DVと同様、「あなたはダメ人間だから外に出れないのよ」と人格否定をしては、「愛してるから言うの」とフォローする。結果、外に一歩も出さない😱
親の顔色をうかがって、軟禁されて生きる。精神的なDVを受けた女性が、そこから抜け出す話、にしか思えませんでした。
これこそ、リアルな現代生活の中にひそむ「人権のない人生」ということに気づいてほしい。
と言うメッセージに思えました。
よって、ゴーテルの結末はかわいそうでもなく、
ただの寿命を迎えた自己愛の(400歳の)おばあちゃん。
だと、個人的に思いました。
でもね、確かにゴーテルが心療内科やカウンセリングにかかれなかったことだけは唯一、かわいそうかもしれません。もっと幸せな最期になったかもしれないのにね。。
まあ、自己愛の方はそもそも気づかないことが多いので、病院があっても行かないか！😂
そしてどんなものにもアンチは出るというか、反論グセのある人って、ネットでもリアルでも結構いるなぁと。
色んな性格の人がいることを実感しました。。
被害に遭わないよう気をつけたいものです。
今度はそういう本も読んでみたいなぁ。