#01 これまでの「写真73番」まとめ
「愛知県在住のM」として情報提供した内容
Etcetera Japan blog 様(以下「エトセトラブログ」という)にて紹介していただいた内容を簡単にまとめます。
以下、該当記事のリンク
(Etcetera Japan blog『悠仁さまトンボ論文、「人間の目には見えないけれど写真55番、73番には…」と画像加工・編集に詳しい方から』)
※各用語の説明(注釈)に関しましては、急ぎ記事を作成しているため、後日、改めて準備したいと思います。
前提として
エトセトラブログにて記載していただいた、下記 --- 問題点 --- 以外の内容を簡単にまとめます。
背景に映り込む物が無く、肉眼で一色に見える写真を例としてあげました。56番は73番に一番よく似ているため、下記で比較対象として紹介しています。
また、55番は諸々の理由で不審点が見つかったため、ここでは例としてあげていません。後日、別の記事にて取り上げたいと考えています。
画像検証する際に参考とさせていただいたのが、前回のトンボ論文(国立科学博物館『赤坂御用地のトンボ類』)です。
粗い写真は一切無く、一眼レフで撮影したと言われて納得できる綺麗な写真ばかりでした。
論文の難しい内容が分からなくても、記載されているトンボの種類や量に目を通すだけで今回の論文との違いが分かるので、そちらにも注目したいところです。
もしかして、カメラの性能によっては「背景のみが無彩色」もあり得る話なのかもしれない…と訝しんでいました。
しかし、より詳しく検証した結果、そのこと以上に不審な点が次々と浮かんできたのです。
なので、現在では「73番のトンボは、生きている個体を撮影した無加工の写真である可能性は限りなくゼロである」という結論に至っています。
その理由は、下記のまとめと今後の記事に目を通して確認していただければと思います。
💡ポイントは「検証に専門的なツールは必要なく、難しい操作を覚えなくても誰でもスマホさえあれば確認することが可能」だという点です。
最近ではスマホで画像を編集し、個人的にSNSにあげる方もたくさんいらっしゃいます。その程度の操作が可能であれば問題なく検証可能なのです。
また、オリジナル画像の入手も論文をスクショすれば問題なく検証できます。
とにかく疑わしいと思ったら、ご自身の目で確認するのが一番です。きっと、この論文に掲載されている写真の不審点がたくさん現れることでしょう…。
🔅もし「これって、合成?」「画像を加工したあと?」などの不審点を発見したけれど「もちきぬのnoteを見てもよく分からない…」という方がいらっしゃいましたら、当noteまで直接ご連絡いただければと思います。可能な限り検証にご協力いたします。
また、逆に考えれば、そのように素人目にも分かるレベルでおかしい写真が、この論文には溢れています。
それらが明るみに出ようとも論文が取り下げられることなく、世の中に発表されたまま…という事実は「一般的な研究者以上の怪しい権力」が働いているとしか考えられません。
そのような行為が許されることなく、不正は不正として認められるように。
微力ながらも当noteが役立つことを願って、解析・考察をまとめていきます。
問題点
改めて、写真73番の詳細
1. 背景に彩度が一切無い
🖋編集内容(コントラスト:上げる、明るさ:下げる|お絵描きアプリ使用/彩度:上限値、自然な彩度:上限値|iPhone13デフォルトアルバムの編集機能使用)
✔️今回は、より見た目を分かりやすくするため、コントラスト・明るさの編集に前回とは別のツールを使用しています。そのため、エトセトラブログとは一部画像が異なります。
画像編集ツールにてコントラストと明るさを調整すると、ぼやけていた背景がハッキリして、背景の影や模様が分かりやすくなります。
さらに、彩度や自然な彩度を上げると背景の色が目立つようになり、背景がどのような色相だったか確認できます。
どんなにぼやけていても他の写真には彩度が現れますが、 73 番の背景には彩度が一切無いです。
73番と同じく背景が灰色一色に見える56番を比較対象として使用しました。同様に編集すると、背景の影が分かりやすく現れて背景全体が青みを帯びているのが分かると思います。
この写真からは、空や池など元々青みのある場所をバックに撮影したことが分かりました。
💡彩度を上げると、元の色相が強調されて「赤・オレンジ・⻩・緑・⻘・紫」のグループのうち、どれかが現れるのです。
(一方、彩度が無い「白・灰・黒」は、上記のグループに入っておらず、色相も無いことになります。彩度と色相が無い「白・灰・黒」は、まとめて「無彩色」と呼びます)
2. トンボの周囲のみ彩度がある
全体的な背景には彩度が無いですが、こちらの画像からトンボの周囲の背景のみに彩度があることが分かりました。
トンボ自体にも彩度が確認できたので、元々、彩度のある画像から切り抜いた際に元の背景が消しきれずに残ってしまったと推測できます。
3. トンボの一部周囲のみ暗部が無い
こちらの画像左側の翅に注目すると背景には影、または、模様によって暗部ができていますが、翅の形にそって周囲のみ暗部が無いです。そこだけ明るいことが分かります。
トンボの下、及び周囲にトンボの影ができて暗くなることは想像できますが、逆に明るくなるのは不自然です。
まるで翅が発光しているかのように思えます。
結論:背景加工の可能性がある
上記 --- 前提として --- で引用した通り、これら三つの不審点を踏まえて「背景加工の可能性がある」とエトセトラブログにて情報をまとめていただきました。
この時までは、ただ「背景が不自然」だと思い、背景に対象を絞って検証を進めていたのです。
よって、このような結論を出していました。
さらに、エトセトラブログに情報提供した際、送ったメールにはこのような内容も記載していました。
———✉️———
個人的には、トンボと背景の合成説が強い気がしています…。
(73番のコシアキトンボは以前の調査でも観察されているようですが、良い写真が撮れなかった…とか、池周辺の工事のせいで実は今回ほとんど発見できなかったのでは…などと考えてしまいます)
———✉️———
(Etcetera Japan blog|朝比奈ゆかり様宛に送信したメールから)
きっと、コシアキトンボが「必要」である理由は「こんなに写真があるのに、前回観察されていたトンボの成虫の写真が、今回の論文に掲載されていないのはなぜ?」という指摘を避けたかったからなのかと考えました。
だから、背景を合成してまで準備したかったのか…と個人的に納得することにしたのです。
その後…
検証後、一応は納得したものの、やはりそこまでして写真の数を増やす理由が分からず「不審点はあるけれど…」と腑に落ちなかったのです。
もしかしたら、自分の仮説が間違っているかもしれない…と考え、徹底的に調べることにしました。
しかし、だからこそ「このように無彩色の背景でトンボが撮影されることもあるのでは?」とコシアキトンボの類似画像を探し始めた結果、73番に酷似する画像をweb上で見つけてしまったのです。
以降、様々な検証を行った結果…
「73 番が「合成トンボ」である可能性は 9 割以上。
残り 1 割は、生きていない 個体を撮影した「標本トンボ」だと考える。
生きている個体を撮影した無加工の写真である可能性は限りなくゼロである」
と私は結論付けました。
その理由は…
次の記事↑📜と、以降更新する記事にて順次解説していきたいと思います。
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