母の話 vol.1

わたしの母はわたしが小さい頃から明るい人で、小学校の友達にはよく面白いお母さんだねって言われてた

とても明るく愛想が良くてやさしい
まるいフォルムな母

でも良く私と姉を連れてパチンコ屋へ行った
まだ小学生のころ
最初はお店の中でウロウロしてて、いつからか子供はダメって言われてからよく駐車場と車で待った

遊ぶところが駐車場しかない店と
スーパーが近くにある店と
ゲームセンターがついている店に小学生の間はそんな感じのところを転々と連れ歩かれてた


物心ついた時にわたしの面倒をみていたのはおばあちゃんだった
お母さんをお見舞いに行ったことを覚えている
丸い窓の扉がある入院病棟に
そこは精神科だった

幼稚園に入ってからは一緒にいたはず
よく構ってくれていたとおもう
専業主婦のお母さん
朝ごはんに味噌汁の匂い 

寂しいおもいをさせられたことはそんなになかった気がするたぶん
いやあったけど

まあとにかくそれなりに理解できる歳になった頃
心の病気って聞かされたのか
言ってたのかその辺は覚えてないけど

よく嘘をついていた
どこ連れて行かれたの
どこ行ってたの
おばあちゃんとお父さんに聞かれて
しらない、遊んでただけ
お母さんにはパチンコ店にいくことはいつも内緒って言われてた


私たち姉妹を連れて行かない時は
2日、3日帰ってこないこともあった
だからお姉ちゃんと、帰ってこなくなるならつれてって!!って退屈で仕方ないのについていってた

それでも一回私たちを置いてどこかへ行ってしまうこともあった


ひどいお母さんだねって言われたいわけじゃないし
心の病気って大変なんだねって思われたいわけじゃないし
統合失調症ってきいたのも大人になってからなきがするけど

よくなったけど
よくなってないし
わたしは本当に統合失調症なのかとか
ただひたすらどうしようもできない環境にいるせいだけなんじゃないかとおもったり
30年近く心の病気で今もしかしたら違う病名と違う対処法と違う薬もあるんじゃないかなと思ったりして悩ましいから

昔のこともいまのことも掘り出して書いておく

ただひとつ言いたいのは
お母さんの病気は家族を巻き込むけど
家族が発病のトリガーでもあるということ

正直いまとなればお父さんも心の病気がちな気はする

一応実家から離れて暮らすわたしは離れてるからこそできることがあるから
頑張るけども

少しずつ書き溜めていくよ

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