令和に平成の創作BL小説読んだら面白すぎた
最近ネットのBL小説にハマりました。
二次創作ではなく、一次創作(オリジナル)の方です。
小説サイトから読みはじめ、令和なのに平成の創作小説にたくさん出会いました。現代より少し古めに感じるせいか、逆に新鮮で面白かったです。
今回は平成の創作BL小説を読んだざっくり感想を書きました。令和以降の感想も少しあります。
♢平成編
テンプレ:王道学園BLとは?
平成の小説で多かったのは学園系の話です。
いわゆる"王道学園”のテンプレを土台にした話が多く、いくつかの共通点がありました。
王道学園のよくある例を挙げると、生徒会はこのように書かれています⇩
他にも担任がホスト風、転校生はカツラとメガネで変装(実際は美形)、生徒会と風紀委員が敵対関係など色々ありました。
ことごとくこの設定が使われているので、初めは驚きました。しかも似たり寄ったりかと思えばそうでもないんですよね。テンプレを土台にどうアレンジするか、誰を主人公にするかで話がまるで変わるので面白かったです。
俺様キャラなのに実は俺様じゃない、チャラいと誤解されがちな会計…etc.とか、少し訳ありキャラが好きでした。テンプレ系も初めてネット発の小説で読んだので、似たような設定がいろんな作品に使われているのは新鮮で面白かったです。
ただ、王道学園BLの元祖が気になります。
皆さんは気になりませんか?元祖・王道学園。
何か元になっている作品があるんでしょうか?
時代設定的に平成初期っぽい感じがしますが、具体的な作品名は分かりませんでした。もし知っている人がいたら、ぜひコメントください!!
それにしても、なんだかんだ王道学園が令和まで生き残ってるの凄いですよね。今は異世界BLの方が主流かもしれませんが、BLにも流行りがあるんだなと思いました。
異世界転生と悪役令嬢の元祖も何なんですかね…?
ネットスラング
あまり知らないですが、BL小説ではじめて「てぇてぇ」という単語を知りました。「尊い」を意味するスラングらしいです。
私が読んだ作品だと、モブ生徒が人気のある生徒を見て「てぇてぇ」と呟く場面がありました。最初は意味が分からず、変わった口癖のキャラかと思いました。なんか鳴き声的なやつかなって…
何度か見かけてからようやく判明しました。他にも分からない言葉は見かけるたびにググってました。もはや外国語学習のレベルです。よく英語の長文読解は一々単語を調べずに推測しろ、とか言うじゃないですか。それBL小説だと通用しないので、これから読まれる方は調べながら読んでください。
ただネットスラングだと思って調べてみたら、普通に下ネタだった場合もあります。苦手な方は注意した方がいいかもしれません。
おかげで無駄な知識が増えました。
総愛され主人公最高
平成の学園小説を読んでいて、総愛され系主人公の話が面白かったです。周りに好かれやすい主人公はあるあるだと思いますが、それとは少し違います。もうね、他キャラの主人公に向ける感情がクソデカすぎて最高でした。
だいたい主人公が過去に他キャラの危機を救っていて、その後の人生を大きく変えています。このような男前タイプは総愛され傾向にありました。中身が男前すぎる主人公は何人もの人生を救ってきてるので、向けられる感情が半端ないんですよね。でもそれがいい…!!!
その感情は別に恋愛じゃなくてもいいんです。一生恩に感じてるとか、絶対的な味方であるとか、高め合える仲間とかそういう絆が好きです。私はBLをブロマンスから入ったので絆フェチみたいです。感情はデカければデカいほど良い。
そして総愛され男前主人公は同じくカリスマ性のある硬派なイケメンと両思いになってました。男前主人公は硬派なイケメンも例外なく救ってきてるんですが、硬派なイケメンも男前主人公の支えになってるんですよね。一方的な関係ではなく、強い絆で結ばれた二人が惹かれていくのが好きです。
親友で仲間でカップルってもう最高じゃないですか??対等な関係であり、高め合えるパワーカップルは応援したくなります。
一気読み楽しい
だいぶ前に完結しているような作品だと一気読みができます。はじめから完結作品を選ぶと、没頭して読めるのが良いです。
もともと私は一気読みや一気見が好きで、創作の世界観にどっぷりハマるタイプでした。見終わった後に余韻が残るくらいの作品が好きなので、小説の一気読みも楽しかったです。その後のロスもひどいですが…
それくらいキャラクターが生き生きしていて、引き込まれるストーリーを書ける作者さんって凄いですよね。
連載が途切れている
面白い作品の連載が途切れていると絶望しました。
(続きが…ない…😨)
これ本当に辛いです。令和になって読んでいるので、最終更新が2014年〜で止まっているのもありました。でも私より当時の読者の方がずっと待ってるんですよね。そう考えたら私はまだ良い方なのかも…
人気があっても一番面白いところで終わっている作品もありました。主人公の正体が判明したところで途切れている作品とか…そんな面白い展開が来たら期待しちゃうじゃないですか😭
ネットの小説って趣味で書かれている方が多いので、読者としては見させていただいてる立場ではあるんですけど…それでも諦めきれない…
もう作者さんが元気でいるかどうかだけでも知りたいです。。1%でも連載再開の可能性があるだけで嬉しい。。
もしこの記事を読んだ人の中でかつてネット小説を書いたことがある人がいたら、マイページから感想を覗いてみてください。わりと昔の作品でも最近の感想を見かけるので……というか私もよく書いてます笑。
でも創作活動を続けるのって相当大変ですよね。
趣味で続けようと思っても、ほとんどの人は続かないと思います。せめて感謝の気持ちだけでも作者さんに届いたら嬉しいです。
♢令和編
最近の小説も読んでます。リアルタイムで読んでいると別の楽しみを味わえました。
毎日更新楽しみすぎる
毎日決まった時間に1話更新するタイプだと少しずつ話が進んでいくので最新話を追うのが楽しいです。更新時間が決まっていると1日の楽しみが増えて、読むのを心待ちにしていました。「これが終わったら読める!!」みたいな毎日の楽しみがあると頑張れるし、元気をもらえますよね。
コメント欄超楽しい
一般的に小説サイトは感想欄が設けてあります。作者がコメントを解放している場合、読者が自由に感想を送ることができます。他の読者の感想も見られるので、いろんな感想が読めて面白かったです。作品が好きすぎて感情が爆発している人、真面目に考察している人、キャラに共感している人など様々でした。
小説の連載中、急展開があるとコメント欄が大いに盛り上がります。「まさか?!」と驚くコメントが多く寄せられていました。なんだか大勢の人とアニメをリアタイしながら感想を言い合っているような気分です。好きなものを共有して、一緒に驚いたり感動したり…小説にこんな楽しみ方があると思いませんでした。
また自分と異なる感想を見るのも面白かったです。
よくあるのは三角関係の話。序盤で誰と結ばれるか分からないと、読者によって推す人が違ったりします。〇〇派、××派みたいに分かれるのですが、エピソードによって魅力的に見えるキャラが変わるので選べなくなる人もいました。(たまに全然人気ないキャラもいる)
少し恋愛リアリティショーを見ている感覚に近いです。恋愛リアリティショーは基本1〜3話ずつ公開されるので、徐々に人物像が明らかになる構成になっています。そのため後のエピソードで人物像が180度変わって見えることも珍しくありません。
小説も少しずつ話が更新されるため、エピソードごとに人気キャラが変わることもあります。
序盤は謎に包まれていたキャラが、後のエピソードで正体が明らかになる場合、キャラクターの見方が変わることもあるので、あまり感想がヒートアップしすぎないよう注意したいなと思います。治安を保ちつつ、適度に盛り上がれたら楽しいですよね。
異世界転生と悪役令息めっちゃ多い
平成は王道学園、令和は異世界転生と悪役令息が流行っているのでしょうか。小説サイトでこのジャンルの作品をたくさん見かけました。
これも王道学園と同様、テンプレにはなりますが作品によってアレンジが加わるため面白かったです。
ただ異世界転生の場合、ゲームの知識?が必要になるのか知らない単語が多くて大変でした。私はゲーム音痴で今までRPG系のゲームを全くやったことがなく、当たり前のように異世界には勇者がいたり、聖女がいたり、魔王がいたりと何が何だか分かりませんでした😂
最近はなんとなく分かるようになりましたが、戦闘系はまるで分かりません。。スライムとは?レベルだったので予備知識ないと難しいですね…笑
会社員BLが面白い人は何書いても面白い
(※個人の感想です)
これは自論になりますが、会社員BLを面白く書ける人って何書いても面白くないですか?
様々なジャンルの話を読んで会社員BLで面白かった人の作品を見てみると、異世界モノや学生モノなどの別作品まで面白かったです。この作家さんが何でも面白い作品を書ける人だったからか、会社員BLを書ける人が様々なジャンルを書けるのかは分かりません。
ただ会社員をメインに書こうとすると、自然と仕事内容や会社での人間関係を書かなきゃいけなくなるし、ある程度のリアルさが必要になると思います。また学園や異世界系と比べて、MLはテンプレも無く作品の自由度が高いです。そのため個人的に、会社員が主役の話を書ける人は面白い作品を書いている印象があります。
個人的にはテンプレ系も好きですが、現代の大人が主役の話なら、ある程度リアルさがあった方が面白いなと思います。
☆☆☆
以上です!
本当はおすすめの創作小説を紹介しようと思いましたが作者さんの迷惑になるといけないのでやめました🙌🏻