ミッドサマーが更に怖さが増した件

なんだか観たのはだいぶ昔の話しみたいな気がしますが、ミッドサマーです。

ほんっとほんっと楽しみにしてまして。下手したら二年近く(うろ覚え)楽しみにしてまして。

日本公開の2月21日にまず観に行ってから、ディレクターズカット版含め3度劇場に行ったんですけどね。

コロナのせいで映画館も行けない状況な昨今。ディレクターズカットバンドも観れる時期に間に合って、伏線祭りなこの映画をそこそこ消化して、映画館自粛期間突入できてまだ良かったなーみたいな状況です。

とりあえず、所謂解説的なコト書いてる人はネット上たくさんいるし、Youtubeとかでも解析とか考察いっぱいあるので、そう言う書き方なるべくしたくないんですが、ネタバレはこっからしますので。観てない方、この後一応ご注意を系ですね。


まあー、人によって色々解釈あると思うんですけどね。

タランティーノばりに、監督のアリ・アスターは好きな映画のオマージュとかしてんので、色々インタビューとか、町山さんの解説とかから、予習復習で色々影響受けてる映画も観たんですけど。

後味的には、今村昌平の楢山節考が一番近い感じがしてましてね。監督も影響受けてるて言ってましたけど。


楢山節考て、わかりやすく言うと姥捨山思想なんですよ。

現代として、ある年齢になったら、その村の他の人間守る為に、老人には死んでもらう掟みたいなのて、狂ってるように感じるやつですけど、過去にそう言う文化て実在してたわけで。

日本昔ばなしとかでも、冷静に考えると怖い話し、具体的には覚えてないけど、今じゃ放送無理だろうなみたいのちょいちょいあったなーみたいなのを思い出して怖くなる。そんな後味。

勿論、それだけでなく監督が「恋愛映画だ!」て、言ってるだけあって、恋愛絡んだ人間模様みたいのも含まれていて、その辺も凄く上手く絡んで、そっち込みでの人間心理みたいな怖さもいい感じで効いてくるわけですけど。

基本線、姥捨山的なもの含む、狂った村の掟がなんだかよくわかんないけど、次に何くるのよー?的な怖さと、その状況で登場人物達がそれぞれ色々思うところあって、悪い感じになっていく様がある中、映像だけはずっと明るいし綺麗みたいな違和感が、嫌ぁーな緊張感を持続させてくのが凄いところ。と解釈。

中でも、この映画のメインディッシュが、アッテストゥパンね。

もうね、想像以上にエグいから、そこのインパクトでこの後もこのレベルの来るのか。みたいな緊張感はすげー効果ありますね。

ジェットコースター乗って最初にすげー落下来たら、もっと凄いのこの後くるんじゃないか的なヤツですよ。

スウェーデン的な、姥捨山的なのがこれなんですけど、村の掟で、72歳になったら、生まれ変わりの為に自ら崖から飛び降りる儀式ね。

スウェーデンて、今やIKEAとかね、カーディガンズみたいな雰囲気のバンドみたいなお洒落な雰囲気を想像しがちですけど、元々バイキング文化が根底にはあるようで、わりと血生臭い歴史だったり、土着民の文化みたいのも背景にあるよーで。

その辺、サーミの血

とか観たら個人的にしっくり来たやつですね。

観てないけど、アナと雪のなんちゃらの続編もその辺の土地の歴史観的なの垣間見えるみたいですね。

話し戻しますけど。

崖から飛び降りる描写が、まあエグい。落下地点に岩があるんだけども、顔面からいくので、顔面崩壊するのが結構最悪な感じで描かれてるわけですよ。

で、最悪だわ。と思ってる矢先、2人目が飛び降りるんだけども、2人目は飛び降りる時に躊躇したのか死にきれず、下で待っていた身内がトドメを刺す為に、小槌を持って、何発か振りかざす。この小槌振りかざした時の音がまたグシャっとしてて、また気持ちが悪い。(特に2発目の音がリアル)

ここで、まあだいたい具合悪い気持ちになって、最後まで引っ張るわけですよ。


でもって、村人達は飛び降りた老人達は人生を無事終えることができて、生まれ変われる。素晴らしい。

て、ぐちゃぐちゃな遺体を前にして、幸せにしてるカルト感。

ホントこのシーンの突き落としが効きまくりが、映画全体の温度感にだいぶ重要だったりするわけですけど。

まあ、昔の慣習をあえて怖く書いてるのよね。日本だって似たようなの各地にあっただろうしね。とか油断してた矢先。


昨今のコロナショック。

スウェーデン。独自で集団免疫増やしていきましょう的な政策で。封鎖措置的なの全くなしで、死者激増らしいじゃないですか。

色々見てみましたけど

「コロナで死ぬのは老人。仕方ないよねー。経済封鎖して若者死ぬより老人が死ぬほうがいいじゃん」みたいな感じのもちらほら。

リアルアッテストゥパン思想。。。わー。

そりゃあ国民からの批判もあったりみたいな記事も見るけども、掘り下げて現地の日本人的なブログみたいの見れば見ると、スウェーデン人は、リアルにミッドサマーに出てくるホルガ村的な、物言いで困ったみたいな書きっぷり。(そのブログ消えてたから、怪しいやつかもですけどね。)

でも、日本より対策緩くて、人わりと死んでて、老人は仕方ない思想はそれなりにあって、国民も批判ありつつも、そんなのを受け入れてる国民性。

そこまで、含ませてのミッドサマーだったの、アリ・アスター?と。

それなりにスウェーデンの報道目に入るし、集団免疫獲得までは難しいみたいな雰囲気だし。

大丈夫なのかね?と思いつつ。

ホルガ村の人々ののどかな感じでいる雰囲気を想像してしまうので、報道の度にアッテストゥパンのシーンが目に浮かんで、微妙な気分になるんですよね。

引きこもっててらネガティブに色々考えがちな時期ですから余計にねー。

早くおさまんないかなー。ホント。









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