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学校写真に新規参入3年目にして思ったこと

自己紹介

お世話になっております。埼玉県秩父のカメラマン、持田カメラです。
2023年、令和5年の3月に学校写真の本格デビューして、3年目になります。

なんで学校写真をやり始めたか

実は10年前ぐらいに、学校写真のお手伝いをノーギャラでしたことがありました。
運動会に個人写真、修学旅行へも行ってまいりましたが、10年前はカメラをやり始めた時期で、その時の感想は「素人が手を出したらいけない世界」でした。

それから10年、ブライダルや商品写真、雑誌の撮影などをこなして参りました。
これまでカメラマンのマッチングサイト(はいチーズとか、Lovegraph、ココナラ的な)に登録することなく、自社サイト( https://mochidacamera.com/ )からのご依頼でしたので、最初は1件だけかなぁと思ったのですが、オファーを頂いた写真店へ打ち合わせのときに出されたのは、その年度1年分のスケジュール。
そのほかにもアルバム撮影や突発的な行事などに行ってもらうとのことで、1件2万5千円じゃないと動かないと大口をたたいたのですが、頻繁にお願いするから2万円で。と、一般的な市場価格に抑えられてしまいました(笑)

ここからインボイスが始まったので消費税、所得税も収めないといけないので、とりあえずの手取りは1万6千円程度で、それらを積み重ねたうえで所得税も引かれたりもします(確定申告で還付されはするけど)ので、このコスト内でいかに仕事をしていくか、ということを頭において仕事をしていきました。

この物価高でこのコストでは完全に赤字ではありますが…

まず、これらの積み重ねで機材もろもろを購入できます。
具体的には、2年でカメラ2台、ズームレンズ2台、三脚2台、一脚、ギア雲台、モノブロック2灯、背景紙、ひな段などといった、写真撮影に必要な機材と、ビデオカメラなどです。

学校写真カメラマンのほかに、結婚式や商品撮影、動画撮影や編集など、写真や動画に関することは何でもやってる「写真屋のおっちゃん」ですので、事業収入はありますが、ほとんどは学校写真です。

SNSで騒がれてるけど、やってる本人たちは我関せず

昨年、2024年の春前に、入学式のカメラマン100人応募します!的な投稿が大炎上し、そこから堰を切ったように学校写真カメラマンたちの不満や、エピソードトークがSNSじゅう大騒ぎになっていましたが、やってる本人たちにとっては、目の前の仕事で忙しすぎて「そーなんだ、ふーん」としか思うことができず、楽しいのと疲れるのとで、相手なんかしていられませんでした。
7月、8月、2月ぐらいになってそっち系の投稿と向き合うことができましたが、うるさすぎてミュートしてました(笑)

学校写真よもやま話

林間学校1日目✕2回

5月~6月の初夏は林間学校のトップシーズン。
林間学校の1日目はオリエンテーリングや登山、ロングウォークといった過酷な行事がメイン。
そういったなか、赤城山のひとつ「地蔵岳」に登って、大沼の辺にある宿泊施設に一泊もせず、キャンプファイヤーが終わったらすぐに下山して帰宅し、次の林間学校へ向かう準備をします。
そこではオリエンテーリングで、起伏のある山道を行ったり来たり。
そこでもキャンプファイヤーまで付き合って、帰宅。
いずれも朝5時に起床し、7時頃に学校へ向かい、先生と生徒たちに挨拶をし、バスの後ろをマイカーでくっついていきます。
帰宅の最中で絶対に眠たくなるので、コンビニの駐車場で軽く睡眠をとり、一日挟んで修学旅行に行く、みたいなスケジュールをこなします。
林間学校の2日目に付き合うことはほとんどなく、1日目で帰ることがほとんどだったりしますし、たま~に宿泊地がクルマで5分ほどの距離なので、一旦家に帰ったりします(笑)

運動会・体育祭に修学旅行に林間学校など、5,6,7,9,10,11月は学校行事のトップシーズンなので、お陰で痩せ・・・ることもなく、食欲も超高校生級。

女子並みのスキンケアが必要

学校では皆さんの記憶にもあるかもしれませんが、ほとんどが屋外で行われる行事がほとんど。
日焼け止めや、日焼けしないような冷感服を着て撮影に挑みます。
もちろん屋外行事なのでカメラやレンズはホコリまみれになるので、高くて鏡筒が見え隠れするようなレンズは行事終了後手入れをしなくてはいけません。
5月の曇天で余裕かまして半袖で撮影をしたら腕は真っ赤になって水ぶくれや皮がめくれたりと、めっちゃ大変でした。
日焼け止めを塗ったり、アロエベラのローションを多用したりと、一時は40代男性からベビーパウダーのような匂いが漂いました(笑)

30年ぶりの景色に再会

昨年、約30年ぶりに日光へ行くことになりました。
30年前、小学6年のときの修学旅行が日光でした。宿泊先も奥日光で、まるっきり同じルートだったのを思い出しました。
下見を兼ねて、観光旅行にも行ってきましたし、生徒たちとの時間も楽しかったですよ。
今後は京都にも行くらしいので、下見をかねて観光に行ってこようと思います(笑)

一年で何回も行く観光スポットをいかに楽しむか

鎌倉、国会議事堂、ホテル三日月(龍宮亭)、キッザニアなど、修学旅行や社会科見学などにおなじみのスポットに一年で何回も行くことになります。
これを毎回、飽きることなく楽しんでいくことができるか、これがこの仕事を続けていられるコツです。
鎌倉では、高徳院そばのケバブ屋さん、キッザニアで食べるモスバーガー、CM曲でおなじみの「ゆったり、たっぷり、の~んびり♪」とは真逆の、ホテル三日月の朝食バイキングは毎回のお楽しみです(笑)
その辺の美術館より美術館気分を楽しむことができる国会議事堂は、身が引き締まります。

カメラマン歴11年、学校写真まる2年やってわかったこと

写真が上手い人は、フツーの写真しか撮れなくなります。

というか、フツーの写真「も」撮れるんです。

学校写真は「どこで」「誰と一緒に」「笑顔で」撮れたのかを重要視されるようで、これまで腕を磨いてきたPhotographyは二の次ということがわかってきました。

記録写真の連続に、余裕ができたらPhotographyすると、卒業アルバムのいい場面に使われることがよくあります。

上手くなるためには、場数を踏まないとだめだと思っています
(異論は認めます)。

オンラインサロンやら、なんちゃらキャンプやらであーすれば良くなる、こーすれば良くなるを勉強するより、ひとつの現場を乗り越えるんです。
そういう場所はマインドセット、柔道とか剣道とか「道」を得る場所だと思っています。

ひとつひとつの現場で「あーすればよかった、こーすればよかった」がたくさんあるはずです。
心のメモに止めておくことです。
その場で軌道修正ができればベスト。

カメラを持った、その場所が現場です。
みなさんでがんばりましょう。


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