外付けディスプレイを社内に布教してみたよ

こんばんは、しがない情シスです。

今回は基本シングルディスプレイしかなかった社内に外付けディスプレイという文化を布教したお話です。

事のなりゆき

最初は老朽化したデスクトップPC用のディスプレイの交換を行おう…と思っていたのですが、ディスプレイの件を上司に相談したとき
「ついでに外付けディスプレイも入れません?モバイルPCのちっちゃい画面で数字と格闘してる人もいますし、効率悪いですよ」
と言ったらあっさり
「じゃあ試しに入れてみよっか」
という具合に相成りました。

こっそりと「デュアルディスプレイにすればこんだけ効率が上がるぞ!」というプレゼン資料まで用意してやる気満々でしたが、不要になったようだぜ…!!(嬉しいけど複雑)

社内の環境

かつてはハード構成に関しては倹約がモットーの運用でした。(私の着任前、主担当になる前まで)
その考えに則り、「ディスプレイはノートならノートのモニター、デスクトップなら一台」が基本のシングルモニター構成でした。

15.6のノートならまあ普通に作業も出来るんですが、13インチのモバイルPCで細かいExcelとにらめっこするのは流石にどうなんだ。目が痛いのでは…???

デスクトップPCは何年前に買ったかもわからない17インチのスクエアタイプのモニターだし、挙句それでPhotoshopとか触らせてるし。

扱う情報に対してハード構成がアンマッチだなーと常々思ってました。

導入した構成

メインマシン情報:
15.6インチディスプレイ搭載のA4ノートPC(Windowsマシン)

ディスプレイ情報:
サイズ:24インチワイド
解像度:FullHD
ポート:HDMI、DVI、VGA
高さ調整、チルト、ピボット可能

メインマシンにごくごく普通の外付けディスプレイで画面拡張して二画面表示、という構成です。
24インチディスプレイを正面配置で使う方には外付けキーボードも配布しました。
サイズ的に27も検討しましたが、事前調査で「流石におっきすぎない?」「これはデスクに置けない」という意見が多数出たので24インチに落ち着きました。

何分初めての文化なので、まずはトライアル的な感じで少数台数を入れ、感触が良かったら第二弾、第三弾と入れていく予定です。

余談ですが、上司のPCが同梱の付属ケーブルと適合するポートが無かったため、急遽変換ケーブル取寄せて後日配置しました。詰めの甘さが出ました。
というか、はよThunderbolt(Type-C)で統一したい。

初日

設置時点で、まず最初に概ね「でかっ」と言うひとことから入りました。
(これまで見慣れてきた15.6型と比べるとそりゃでっかいよね)

置き方は各人と相談して、
・メインPCを良く使う人は外付けディスプレイは斜め置き
・Excelなどで細かい数字を見る人は外付けディスプレイを正面配置+外付けキーボードにしてPCはサブウィンドウ的に使う
というような感じにしました。
基本的に論理下限を合わせて画面を拡張し、左右配置にしてあります。

配置したら簡単なチュートリアルを行います。
(こんな使い方したら便利ですよ、などなど)

「使いこなせるかな」という心配もありましたが、「でっかい画面という事はシンプルに色々表示できて便利なのですよ」「あと猫背も解消できます」とゴリ押しました。(だって実際そうだし…)

若手さんはチュートリアル後に「この大きい画面に電話番号リスト表示したままにしたら取り次ぎの時楽ですよね?」とかアイデアを出してくれました。
スマホのウィジェットに着想を得たようです。
デジタルネイティブ世代はこういう時ITに対して柔軟でいいですよね。(しみじみ)

2日目

ちらちら様子を見ていると、画面いっぱいに色々広げている人、外付けディスプレイには通常何も映さず、PCの画面をメインに使う人など様々でした。

「これまでは出来ませんでしたが、大きい画面の方で複数ウィンドウ並べて開けますよ」とヒントを出しつつ見守ります。

背の高い方向けに高さ調整をしてあげたところ「背筋が伸びますね」と言っていました。

概ね「両方の画面にそれぞれ何か出して使うと便利」っていう感じで理解してもらえた感じです。

あと他所の部署の人が物珍しそうに見ていました。

3日目

何となく個人個人のスタイルが定まってきた感があります。
この画面にはこのアプリ、みたいな感じで常駐させて、使い方が何となく出来上がりつつあります。

暫定的に付属のアナログRGBケーブルでつないでましたが、HDMIを購入して換装しました。

「良く見える!」と実感してもらえました。
あと「ケーブルなんてどれでも一緒だと思ってた」とも言われました。

「使えりゃいい」から「より最適なものの選択」ということへのシフトをちょっとだけでも実感してもらえたら嬉しいな。

4日目

ここで上司PC用の変換ケーブルが到着、設置しました。すまんやで上司。

「使ってみるよ、分からない事はまた聞くね。」と心強いお言葉を貰いました。(こういう前向きなこと言ってくれる上司好き)

-5分後-

「これ(PCで開いたアプリの画面)をこっちのでかい画面に映すのはどうしたらいいの?」
デスヨネー。

大画面に文書をドラッグして表示する方法をレクチャー。
上司の口から歓声が漏れているのを聞いて心の中でガッツポーズ。

5日目

世は事もなし。
この辺りでもうほとんど馴染んでもらったようです。

大画面にExcel映して数字チェックしてらっしゃるのをチラチラ見ながら仕事してます。

あんなに細かい数字がびっしり書かれたExcelを15.6の画面で注視してたら眼精疲労凄かったんじゃないかと心配になりました。

6日目

ユーザーさんはこの時点でExcelを左右表示して比較するというテクニックをモノにしていらっしゃいました。
ノートPCの画面だと縦も横も限られてましたけど、これなら比較も今までより楽にできますね。

7日目

導入から7営業日目です。

この時点でもう事務所の見慣れた風景の一部になってました。

もうワシが言うことは何もないのじゃ…。

感想を聞いてみた

暫く経ってから皆に感想を聞いてみました。

だいたい
「まだ使いこなせてる気がしない」
「後ろからの視線が気になる」
「マウスとウインドウが迷子になる」
「でもあったら便利」
「画面が大きくて見やすい」
という感じ。

まぁ、そんないきなり使い慣れるわけもないので、とりあえず
「使い方はまた色々試してみてね、分かんなかったら聞いてね」
「あと皆さんが『良い』って言ってくれたら、他の人にも導入しやすくなるよ」
「メイン画面にメインシステム映してサブのPCモニターで見られたくない画面開くと覗き見確率を減らせていいよ(入れ知恵)」
と伝えました。

おわりに

私は「最低限のハードでやりくりしろ」って考えはテクノロジーの進歩に逆行する考えだと思います。
処理する情報が上昇傾向なのに、同じ装備のままで対応できるわけがありません。

適切にコストをかけて効率が上がるような環境を整えたほうが、当然ながら仕事は進みます。

マシンスペックUPやディスプレイ設置なんかはその分かりやすい例で、かつ導入しやすくて効果も出やすいです。

現場とか工場とかは設備投資だ!ってなるのに、ITはコストだ!悪だ!減らせ!ってのも変な話ですしね。どっちも大切なお仕事。
どの分野にしたって人が効率よく働ける環境づくりは大事だと思うんですよね。

もちろん効率のためにハード投資しまくってコストが爆上がりしたら本末転倒です。
その辺は「これくらいならいいよ」というラインを上司とか経理とか偉い人と相談しながら進めるのが良いと思います。

そうそう、先述のAdobeCC触ってるマシンに関しては、モニターをColorEdgeの24インチに換装しました。

お財布を握ってる人と仲良くなっておくのって大事ですね。

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