Cavsのドラフト情報
GSWの優勝で幕を閉じた21-22シーズンのNBA。
本格的にオフシーズンが到来しますが、あまり日本語で多いとは言えないCleveland Cavliersの情報を現地ClevelandのCavs関連メディアの情報を元にCavsの補強についてのあれこれを紹介していきたいと思います。
今回は主にドラフトについてです。
以下、参考にしたサイトやPodcast
Cleveland.com
The Athletic
Wine&Gold Podcast
Chase Down Podcast
Locked On Cavs
The Box and One
Cavsのオフの補強方針として声高に言及されてるのが
・Playmaker(ガーランドのバックアップを務めるポイントガード)
・2Way Wing(攻守両面で貢献できるウィングプレイヤー: Cavsは特にSF)
・14位という指名権はトレードに出すにはやや価値が低くそのまま行使すると見られている
このうち2Way WingはFAやトレードでは値段が高くなりすぎる為、ドラフトでは2Way Wingを優先すると見られているようです。
ドラフトの考え方として、14位という指名順、来年の1巡目指名権が無い可能性が高い事、順調にチームが成長したら今後数年1巡目下位の指名権になる可能性があるという事から、完成度が高くすぐに貢献できるタイプよりも伸びしろを重視して長期に渡ってそのポジションの軸に成り得る可能性のある選手を狙うのでは?という声が高まってきています。
例年、指名可能性があるドラフト候補選手のビデオクリップをHCのJBが見てそれぞれどのようにチームにフィットし得るか確認するというプロセスがあり、今年は10~12人分を確認するようでその内訳も一部漏れ伝わってきています。
そして、ドラフト前の重要なプロセスである各チームによる個別のワークアウトに於いてCavsが呼ぶ選手もあらかた決まっているようです。
それでは今ドラフトにおける各メディアでの大まかなドラフト予想を上から順に紹介しますのでどのような選手がCavsの指名候補に入るか見てみましょう。
TOP3候補
Jabari Smith -Auburn
Chet Holmgren -Gonzaga
Paolo Banchero -Duke
4位から10位確実
Jaden Ivey -Purdue
Shaedon Sharpe -Kentucky
Keegan Murray -Iowa
Dyson Daniels -G League
TOP10有力
Bennedict Mathurin -Arizona
とここまでの8選手はCavsが指名できる可能性がないと見られているようです。
TOP10候補
AJ Griffin -Duke
Ousmane Dieng -NBL
Jalen Duren -Memphis
Mark Williams -Duke
Jeremy Sochan -Bayler
Johnny Davis -Wisconsin
ここまでで14名です。
このあたりからCavsが指名できる可能性が出てきます。
あまり指名出来る可能性が高い訳では無いので簡単にTOP10候補達を見ていきます。
AJ Griffin 18歳(年齢はドラフト時点)
度重なる怪我の履歴、DF面での不安要素、オーバーウェイト気味との報道と懸念点がいくつかある為に評価が落ち気味且つブレ気味だが、その才能は間違いないと言われるドラフト候補。
6’6(198cm)の身長に7ft(213cm)のウィングスパン(両手を広げた長さ)と十分なサイズを持ち素晴らしいシュート力とオフェンススキルを持つSF。
今ドラフトの上中位で数少ないナチュラルなSFでCavsが求めるポジションと合致するが14位まで残ってたら相当なサプライズ。
Ousmane Dieng 19歳
6’9(206cm)の身長と7ftのウィングスパンを持つフランス出身の大型ウィング。
現時点でシュート力に不安はあるもののウィングとしてハンドリングやパススキルにも優れ、スピードも十分兼ね備えている。
身体が出来上がっていない事、プレイの安定感に欠ける事、大成しない可能性に加えて時間も掛かるとリスクはあるが大化けする可能性もあるハイリスクハイリターン案件。
再建期で育成に時間を掛けられるOKCが12位で獲得するのではという意見が根強い。
(一方でOKCは12位をトレードアップするのではという報道も出てきている)
13位までの各チームがリスクを嫌えば14位まで残る可能性も無きにしろあらず。
Jalen Duren 18歳
Mark Williams 20歳
両名とも純粋なビッグマンでアレンとモーブリーというツインセンターをインサイドに揃えるCavsがわざわざ14位指名権を使って指名するとはほぼ考えられていない。
Jeremy Sochan 19歳
今ドラフト最高のディフェンダーとの評価もある選手。
PGからCまで守れるだけのサイズ(身長6’9 ウィングスパン7ft)、敏捷性、強さ、ディフェンススキル、インテリジェンスを兼ね備えたディフェンダーで、オープンコートでボールを運んだりハーフコートでドリブルをついたりとマルチなオフェンススキルの伸びしろも感じさせる。
ジャンプシュートやフリースローの安定感に欠けるのでここをどれだけ伸ばせるかが課題。
今のNBAで最も価値が高いサイズがあって攻守両面でマルチに貢献できるタイプになれそうなので残ってる可能性は低そう。
Johnny Davis 20歳
既にスコアラーとしてNBAレベルに達していると評価される6-5(196cm)のコンボガード。
十分な身体能力を持ち身体も出来上がっており、ガードとしては長い6'8.5(204cm)のウィングスパンを持ち、対人でのディフェンスも評価される確実に貢献できるリスクの少ない上位候補。
ディフェンスを読む能力と自らシュートをクリエイトする能力に優れ、プルアップジャンプショット(ドリブルジャンプシュート)が得意なスコアラー。
ポジション的にもスキル的にもCavsに足りてる(セクストン、ルバート、オコロ)部分が多い選手ではある。
現実的に指名される可能性が高い中位予想以降のドラフト候補については次の記事で紹介するとして、その前にCavsのウィングプレイヤー達(SG,SF,PF)のウィングスパンを上から順に比較用に並べてみます。
6'11(211cm) マルケネン 、ジェディ
6'10(208cm) ウェイド 、ウィンドラー
6'9(206cm) ラマー
6'8.5(204cm) オコロ
6'7.25" (201.3cm) セクストン
ジェディとウィンドラーの腕が長いのは実感通りだったけど、セクストンの腕長っぷりは身長(6'1.5(186.7cm))考えると相当凄かったんすね笑