聖地～ 沖縄・久高島と那覇
沖縄本島から久高島へは定期船で渡る
沖縄の澄んだ瞳をした青年船長の運転で渡った
恐らく幼少のころから慣れ親しんだ澄んだ海と青い空が投影されたのであろう
この森を抜けるところに寝覚ノ床が存在する。沖縄の歴史はこの地から始まった聖なる場所だ
アマミキヨが降臨し、この浜に流れ着いて目覚めた場所。この地から沖縄の歴史は始まる
聖なる地の珊瑚、浜の石一つにも精霊が宿っている
森羅万象全てのモノに宿る生命力の凄さは独特の力強さだ
田村一村の絵で知った、「アダンの実」本物を見た時の感動は忘れられない。一見パイナップルに似た、美しい南国育ちのこの実は残念ながら食用ではないそうだ。
アマミキヨの聖地、寝覚ノ床を後に、久高島周遊に向かう
どの植物も魚も鳥も沖縄独特の色合いを誇る
飼い犬も飼い主と共に、のびのびと生きている
この日は，生憎の曇りであったが、ワンちゃんはご機嫌で浜遊びに興じる
実に絵になる夕暮れ時の那覇市
心地よい沖縄音楽を聴きながら、ご当地グルメに舌鼓
潮騒が心地よく、耳を燻る
エイサー：お盆の時期に現世に戻って売る霊の送迎にの為に歌い踊る
若者はすべて人々の幸せと平和を祈りながら歌い踊る
聖なる姿で誇り高く舞う
祖先の精霊に向けて現世への送迎のためだけでなく、現世の人々の幸福と平和を願って
シーサーは各家々の門扉や屋根の上で、悪しき現象・邪気を払い避ける為に周囲を見守っている
ガジュマルの木陰で一休み、今もこの樹には精霊キジムナーたちが枝に座って人々の生活を見守っている
生き抜くために根を張り、逞しく枝葉を広げる
大きく揺れる葉の隙間は自然のブラインドの役目を果たし、そよぐ風も心地よい
この癒しの時間を誰が奪えるものか！
浜の近くの壕のひとつ、沖縄戦の折に上陸したアメリカ軍から身を隠すためにこの場所に老若男女が息を殺して潜んで暮らした。今も多くの犠牲者を祭っている
かつて沖縄戦で米軍が上陸した後、太陽の光さえ入ってこない鍾乳洞に、多くの一般人は逃げ込み息を潜めて生活を強いられた。米兵たちは火炎放射器で家屋はもとより、さとうきび畑一帯を焼き尽くし人々を追い込んだ。逃げ場を失った人々は捕虜になることを拒み、最期には集団で自決した。
デイゴの花が咲く頃には、血がにじんだような深紅の花が一面に開く
なのに今も沖縄に基地を作るための自然を破壊する行為が続く
いつまでも、波の音が響く浜この自然は意地でも守り抜かねば