米子に池上彰先生がやってきた!宇沢弘文記念フォーラム2019①
こんばんは。レナです!今日は予告していた、宇沢弘文記念フォーラム2019のレポートを書きたいと思います!
宇沢弘文(1928-2014)氏がどういう人なのか?最初に書いておくべきなのですが、私自身がまだ勉強中の上、池上彰先生の解説が非常にわかりやすかったので(さすがですね)、フォーラムの進行順に、書いていきたいと思います。
1.池上彰氏講演「宇沢弘文氏が提起したもの~日本と世界から考える」
以下、池上先生が語られたことの要約です。私の理解力不足で細かいズレは生じてるかもしれませんが、お許しください…。
・自分が衝撃を受けたのは、宇沢先生の「自動車の社会的費用」という本。自動車の価格には、大気汚染や交通渋滞の対策をとるための金額も含まないといけないんじゃないか。自動車の恩恵を受ける人がそれを負担するべき。という内容。
・経済学とは、金儲けをするための学問と思われがちだが全然違う。世の中の病気(ひずみ)を治すのが経済学。
・宇沢先生は、成田空港問題に関わるなど、単なる学者ではなく、世の中を変えようとした人である。
・自分は、テレビの人と思われがちだが、実際には年の半分は大学で講義をして、もう半分は海外に出かけている。
・先日もこっそり○○○へ出掛けてきた。(一応、お忍びということなので伏せます)
・冷戦の終結は社会主義の自滅によってもたらされたが、資本主義陣営は、資本主義の勝利だとカン違い→新自由主義が生まれた。
・なぜ、アメリカ一国主義を唱えるトランプが当選したか?今アメリカの若者は、移民に仕事をとられている現状がある。働きたいのに働けないことが、どれだけプライドを傷つけるか。その気持ちが、「この現状を変えてほしい」という破壊願望にむすびつく。だからトランプに投票した。
・アメリカにはなくて日本ではある累進課税や国民皆保険制度は、宇沢先生が言うところの、「社会的共通資本」、平たく言うと、みんなの財産である。
・宇沢先生がとなえた「社会的共通資本」とは、
①自然環境・・・綺麗な空気や水。健康的な生活、豊かな自然 ※温暖化についても言及。
②社会インフラ・・・水道・電気・鉄道・道路・堤防など。
③制度資本・・・医療・教育・文化・行政など。
これらは、本当の意味で人間らしい生活をするのに必要なもの。だからなんでもかんでも民営化しない。
・幸せな生活のためにどうすればよいか、宇沢先生から学ぼうとする米子の人から、日本を変えられる。
などなどでした。池上先生、かっこいい!!池上先生の話がわかりやすいのは、自分で現地に行って、風に吹かれて、直接現地の人と話して、自分の頭で考えてるからなんですね。
また、池上先生は、あえて意見は言わない。とおっしゃっていました。大事なのは、一人ひとりが自分の考えをもつこと。自分がやっているのは民主主義のインフラ作りなんだと。うーむ、しびれるなぁ!
さて長くなったので今日はここまでにしますねー!
次回は、宇沢先生の娘さまの講演と、トークセッションをレポートしますよ♪
娘さまは内科医。おもしろいお話がいっぱい聞けましたよ!お楽しみに♪
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