大学病院(初診~術前検査)
大学病院、初診当日。
大学病院だけあり、かなり人は多かったです。
まず初診だったので総合受付で30分程かかったでしょうか…。
もっと余裕を持って行くべきだったなと思います。
受付して診察券発行後、地図にマーキングしながら婦人科への行き方を教えてもらい、婦人科受付へ。
前診察があるとの事で待ちますがこれもなかなか呼ばれず。
やっと呼ばれて、軽い問診に。
ここでお話した医師は何となくつっけんどんと言うか、当たりがキツいイメージでした。
一番それを感じたのはこの質問。
「今後、妊娠は希望しませんか?」
これはUAEの適応を判断するにあたり、どこの病院さんでも問われるんじゃないかなと思います。
後の本診でも再度問われました。
UAE後の妊娠は、子宮動脈を塞いだ関係で流産や切迫早産の可能性が上がるようです。
なので、私が行った病院では、UAEを受ける条件として妊娠を希望していない事が必要でした。
勝手な想像ですが、UAEを放射線科はGOサインしても婦人科が消極的になるのはこの辺りが要因かなと思ったり。
(※子宮は残るし生理もあるので、完全に産めなくなるわけではないですし、術後に出産された方もいます)
産婦人科と言う場所で、産まない(希望しない)選択をした私に対して思うところがあったんだろうか、と疑う程度に対応が冷たく感じました。
希望しないと伝えても何度も確認され、経緯や困っている事など話しても親身には聞いていただけていないと言う感覚が拭えず、他の治療を提案されるかもしれないなと少し不安が首をもたげましたが、とりあえず、本診で詳細を聞くしかないと諦めました。
確かに女性にとって、とっても重要な選択だと思います。
ですが、私は子供が苦手で、血の繋がった兄弟の子供ですら避ける始末。
自分が子供を産んで育てる、とか正直考えられません。
ましてパートナーも別にいないし、例え今後出来たとして申し訳ないけど子供は無理です。
自分の子供は違うわよ、とか一切信用してませんから。
(皆が皆、自分の子供を愛情持って育てられるなら、この世にネグレクトや虐待なんてないですよね……)
うんざりした気持ちで前診察を終えれば、受付の方から今日は混んでいるから良かったらお昼を食べに行ってきてくださいと言われ、病院内をふらふら。
チェーンの某コーヒーショップやサンドウィッチショップが入っていたんですが、フリースペースがコロナの影響で閉鎖されており、食べる所を探すのも面倒になって病院経営の食堂へ。
簡単に食事をとって、受付に戻ると10分程で診察に呼ばれました。
何を言われるかと思いながら入ると、先程とは違う雰囲気の医師にほっとしたのを覚えています。
現在の症状を聞かれたり、UAEについての説明を受け、再度、妊娠意思の確認。
ここではすんなり流してくださいました。
持参したMRIの画像を見ながら適応するかを確認し、やはり漿膜下筋腫はあまり効かないかもしれない、との事。
UAE自体の施術後アンケートも、満足度は8~9割。
まあ満足度100%な治療なんてないよね、と言う話をしつつ、画面を見ていた医師がぽつり。
「うーん、これちょっと内腔に近いから筋腫分娩もあるかもなぁ」
(……あれ?どこかで似たような事を聞いたような…)
『壊死したら面倒そうな所にあるなぁ、これ』
そう、緊急MRIを撮った折り、そちらの医師が呟いた言葉でした。
1年前に見つかった筋層内筋腫。
それが筋層内とは言え内膜に近い場所にあり、UAEで壊死した後、流れ出る可能性がある、と。
内心、ひぇぇぇっと思っているところ、何事もなかったように話は続きます。
「とりあえず、このMRIから1年以上経っているし、造影剤使って血管も見ないとだからMRIを撮りましょう。効果ありそうか見てからやるかやらないか考えてもいいし。次回、放射線科で話も聞いてもらうからね」
とりあえず頷けば、書類を印刷しながら医師から更なる質問。
「やるって、心は決まってます?」
「ほぼほぼ…。ここまで思い立って勢いで来たので…このまま最後まで行ってしまいたい気はしてます」
「じゃあ、UAE受けるならいつくらいがいいとか、年末年始の休みに合わせるとかね、スケジュールを大体決めて来ていただけるとスムーズだと思います」
筋腫分娩ってなんぞ、と正直怯えましたが、ここまできたら腹、括るしかない。
と言う事で、MRIと次回診察の予約をしてもらってこの日は終わりました。
MRI・再診
MRIは初造影剤でした。
何だかほわっと温かくなる感じ、とか聞いてましたが、「入れますね~」とアナウンスされても何にも感じませんでした…。
それより、造影剤入れる為の前処置で点滴の針ぶっ刺して、MRI開始まで放置された方が恐怖でしたねw
MRIと再診は別日だったので、後日、結果と今後の話をしにまた婦人科へ。
1年前よりやはりサイズは大きくなり、しかも3つではなく細かな筋腫も増えているようでした。
前回とそう変わらない説明を受け、再度確認。
「どうする?やります?」
「…はい」
「じゃあ、放射線科に回すね」
とあっさり診察を終え、次は放射線科(IVR)へ。
こちらは予約無しでの診察になったので、結構待ちました。
この時、婦人科から回された方が他にも居て、施術数が年間20~30件の割に同日に説明受ける人いるのね、とちょっと驚きました。
やはり少しずつ普及してるんでしょうか。
放射線科の先生も手慣れた感じで、さらっと説明していただき、ネットで調べていた知識と照らし合わせながら聞いていきました。
そして、改めてMRIの画像を見てもらい…。
「うーん、これがボロッと取れるか、崩れるように出るかはやってみないとわかんないなぁ」
とここでも、例の筋層内筋腫について先生が呟く。
不安はあるものの、どう質問したらいいものかわからず、とりあえずこの時もそのままスルーしました。
そして、唯一質問したのがこれ。
「硬膜外麻酔って…使うんですか?」
調べてたら、使う病院と静脈麻酔のみの病院と色々あって、この病院の施術の流れのところに記載がなかったので、それこそビビりな私は静脈麻酔だけで行けるならその方がいい!と心底思ってました。
「うちは硬膜外はしないです。UAE外来立ち上げる際に麻酔科医とも相談して、効果に対してリスクの方が高いって事で静脈だけにしました」
内心で万歳三唱です。
背骨に針刺されて、しかも下手したら神経に触って痺れが残るとか色々後遺症の可能性とか見てしまってると、やらなくていいならやりたくない…(皆そうだと思いますが)
まあ、ここまで来て硬膜外麻酔だから止める、ももう選択肢としてはなかったんですが。
やっても意味はないかも、と言う雰囲気でもないので気持ちは確定です。
いつにしよう、となったところで希望を申し出ます。
「物凄い我が儘で申し訳ないんですけど、限度額の関係で月跨ぎになるのは嫌です…」
「えーと、じゃあ、ここは予約既に入ってて、ここは僕休み貰ってるから…ここの月曜からでどうですか?」
「(思ったより早や!)それでお願いします!あ、個室…って今は難しいですかね?」
「コロナがあるからねぇ。緊急用に空けとかないといけないから、基本的に総室にしてもらってます」
「ですよね」
と言う事で、ささっと手術日も決まり、入院手続きの詳細は看護師さんからとの事で診察室を後にしました。
それにしても大病院ってこう患者が多い分流れ作業かなと思ったりもするんですが、婦人科も放射線科もちゃんと聞いてくれる印象でした。(前診察の医師は別にして)
なので、年間症例少な目でももうこちらでお願いしよう、と決めれてたところもあります。
さて、入院手続きについて、看護師さんから説明と受付。
「個室どうします?」
「え?出来ないんじゃないんですか?」
「え?指定したければ出来ますよ?総室になる可能性も了承はいただきますけど」
「…じゃ、じゃあ、この一番安い個室を」
出来ないんじゃなかったのか、と不思議に思いつつとりあえず指定だけしました。
そして一通り終わり、入院についての合同説明会、入院前検査(採血とレントゲン)へ。
合同説明会では、入院の際の注意事項とかそう言った話を事務の方が冊子通りに淡々と説明していく感じ。
コロナの影響で基本面会もデイルームのみで病室への入室禁止、家族2名まで1回30分など結構条件がついてました。
入院日の確定については後日連絡との事で、診察は8月中頃だったんですが9月に入ってからようやく連絡をいただきました。
念の為、総室なのか個室なのか確認したら事務の方に話行ってなかったのか微妙に噛みあってない感じでしたが、結局総室で確定したので、ここから入院準備に突入です。
健康保険組合に限度額適用認定証の申請をしたり、院内着になるものを買ったり。
ちなみに入院では介護の面もあるので前開きのパジャマが推奨されてるみたいですが、私はゆったりしたトップスとズボンで済ませました。
後、入院の持ち物案内とかには載ってませんが、術後に多少出血はあるので生理用品は持ってた方がいいです。
私はたまたま読んでた体験者さんのブログに記載があって持って行きました(本当に助かりました)
最悪売店で買えるんで、そちらで買うのも有りだと思います。
ちなみに、ずっとこの4年間飲んでたピルですが、手術前にキリ良く休薬期間が来たのでそのまま一旦止めました。
大学病院の婦人科医からは、筋腫分娩の出血とピルの不正出血の見分けが付けれないから出来れば止めてほしいけど、こんだけ不正出血続いてるし飲んでてもいいよ、と言われてたんですが、かかりつけ医と相談し術前後は止めて術後最初の生理で再開させようと言う話に。
閉経平均年齢までまだありますし、内膜症疑いもある事からUAE後も薬治療は続ける予定です。
この辺りは、担当医師の判断次第なので、自己判断せずに医師に確認が一番だと思います。