入院当日

コロナもあるし、最初は自分だけで行くと言ってたんですが親が送ってくれた為、楽させてもらいました。
水やお茶のペットボトルとか持ったら結構重量凄い事になったので;

入退院専用の受付窓口は非常に混んでおり、銀行の窓口みたいに整理券を取って待つシステムなのですが私の前に15人以上いました。
守衛さんも「今日は多い…」とちょっと苦笑い気味。
月曜だったので、タイミング的に私みたいな患者さんが多かったのかもしれません。
窓口に呼ばれて、限度額適用認定証や保険証など出して確認してもらいます。

「個室希望ですよね。今日ちょうど空いた部屋があるんで、そこに入れますけど」

とここでもまたもや部屋について話が噛み合わない。

「(え、散々無理って聞いてたのに?)………………じゃあ、個室でお願いします」

個室の差額と快適さを秤にかけて、その場で数十秒考え込んだ末、個室にしました。
たぶん、タイミングが良かったんでしょうね。
後々、この時の自分の判断を褒め称える事になります。

そんなこんなしていると家にいた姉からメールが。

『病院から、ご本人さん今日から入院って知ってますよね?って連絡来てんけど』

はい???となりつつ、入院病棟に行きナースステーションに伺うと、特に何事もなく受け入れてもらえました。
部屋に案内され荷開きをしていると、担当看護師さんが挨拶に来られました。
めっちゃ別嬪で、若そうなのにてきぱきしてて、非常に感じのいい人でした。
採血、血圧測定、ネームバンドの装着、今後のスケジュール、術前までに下の売店(コンビニ)で買って準備しておいて欲しい物などの説明をしてもらって、担当医は予定入ってて来るのは午後以降になると思うと言われたので、親はそこで帰宅。
ちなみに個室にした事で、親も病室への入室許可がおりて、時間制限もそこまで厳しくはなかったです。
ありがたい。

で、諸々終わり、コンビニに買い物でも行くかと思いながら携帯を見ると、かなり前に担当医からの着信履歴と折り返しかけてと言う留守電が。
ナースステーションで事情を説明したところすぐに確認してくれ、担当医が来るから部屋で待っててとの事。
午後以降になるんちゃうかったんか、と思いつつ待つ事、数十分。
先にお昼ご飯が来てしまい、食べてる間に来たらちょっとなぁと思いつつ食べ始めたら、ドンピシャで医師が来ました。

(…こんな人だったっけ?マスクしてると顔の判別がしにくい…)

と思っていれば、タイミング悪かったのもあって、出直します?って言われましたが食事の手を止めてもう先に話してもらう事に。
繰り返しの説明がメインで、追加情報として術後の話が少しありました。
術後はめちゃ痛がる人2割、痛いけど動ける人3割、まったく平気な人2割、と言われ、残りの3割どこいった?と思いましたが、まあやっぱり人それぞれ。
ひとまず説明をさらっと受けて食事再開。
初めての病院食でしたが、美味しくいただきました。
ご飯も食べ終わり、さてそろそろコンビニでも、と思っていればまた誰かの来訪。
さっきとはまた違う医師です。

(あれ?見たことあるな?)

と思っていれば、やはり外来で診察してくれた担当医でした。
じゃあさっきのあの医師は誰?状態でしたが、たぶん説明メインの病棟担当するまだお若い医師だったのかなと。

朝の電話については、病院内でうまく連携がとれておらず受け入れ準備したものの、あれ?これもしかして本人にも連絡いってないのでは?となり、慌てて電話してこられたそう……。
事務の方で電話した履歴とかがなかったんですかね。
もしかしたら、個室について確認し直しとかあったので何か漏れたのかもしれません。
まあでも正直、ちょっと不安になる出だしでした。

再度またUAEについて色々説明いただき、何か不安に思ってる事は?なんでもいいよ、と言われ、ようやく自分の中で的を得た質問が出て来てたのでここぞとばかりに質問。

「筋腫分娩ってなった場合、緊急入院的な事になったりするんですか?」
「あー、緊急入院は筋腫分娩から感染症起こした場合だね。高熱が出て下腹部痛もあって、ってなったらすぐに連絡を。でも、体調に問題なければそのまま流れるの待ったり、外来処置で済む場合もあるし」

特に何もしないでいいってのもあるんだ!?とちょっと安心しました。
実はかかりつけ医の方でもちょこっと話をしたところ、「筋腫分娩は大量出血するから」とか言われてて、不安感増し増しだったんです。
まあ、そこから筋腫分娩の際の事をちょこちょこ調べて、外来処置でも事前処置が死ぬほど痛いと読んだところで画面そっ閉じしました。
と言うか、UAE自体の情報が少ない上に、やはり筋層内筋腫の筋腫分娩ってあんまりネットでも上がって来ないんですよね…。
なので、その処置が適応されるかもわかんないですし。
私はならない、大丈夫、もしなったとしても経過観察で済むタイプにしかならない、と言い聞かせです。

担当医が帰り、ようやくコンビニに行って必要品と晩ご飯後のデザートとコーヒーを買って、ふらふら戻ると部屋の前に人影。
薬剤師さんでした。
今回処方される薬の案内と今まで飲んできた薬の確認などの聞き取りです。
10年以上前、治療でロキソニンを飲んで気分が悪くなった事があったのですが、今回使用する痛み止めはロキソニン。
当時気分が悪くなった時もずっと飲んでいて途中からだったので体調のせいだったのかもとなり、とりあえず先生に相談しますとなりました。
(※結局、試してみようって事でロキソニンを処方され、その後も問題なく飲めてます)

入れ替わり立ち代わり、今度は看護師さんの来訪。
手首や足の甲にマジックで×印を付けられたり、ふくらはぎのサイズ測ったりされました。
それぞれ、脈確認位置と血栓症になった時のサイズ比較用だったのかなと思います。

そこからは術前って事でシャワーを済ませて(ここで鼠径部の剃毛の要不要確認ありました)、晩ご飯食べて、後はごろごろ。
暇つぶしに、使う静脈麻酔を口頭で言わて微妙に覚えてた最初の数音で検索してみると、効果がモルヒネの100倍とか出て来て二度見しました。
その名もフェンタニル。
なかなかにヤバいもの出て来たな、と思いつつ、素人が調べたところでわかる事は限度あるしもう全部任せよう、とそれ以上調べるのは止めました。

22時に消灯になりましたが、さすがに緊張もしているのか寝付きが悪い。
0時過ぎてようやく寝れたと思ったら、3時頃に巡回の音と懐中電灯の光で目が覚めました。
朝は6時に点灯するのでその頃にまた目が覚め、結局、3時間×2と言う感じでした。
この日が一番寝れた日になるとは夢にも思ってませんでしたが……。