術後2年検診
検診の1ヶ月前程から、下腹部左側にゴロゴロしてるというか張ってるというか違和感。
元々便秘気味ではあるんですが、その違和感に気付いた時は結構きつめの便秘でした。
で、寝転んでる時に触ってみると丸い塊が手に触れる。
(……筋腫、か??)
と思いつつ、ぐっと押してみると内側にするっと戻って行く感覚。
そして、お腹の張りもゴロゴロ感もなくなりました。
かかりつけ医に行った際、相談すると、便秘で腸が触れてるのかも?との事。
その後も、下腹部違和感→張りが出る→触るといる→押し込む→おさまる、を不定期に繰り返す。
ただ、感覚としては3、4日排便がないな、そろそろ薬入れるか?と思い出す頃に再発する感じ。
なので、便秘が引き金ではあるんだと思います。
どちらにしても、触れる範囲に出て来たことにちょっと嫌な予感がしつつ、術後2年目のMRIに臨みました。
今回は、造影剤無しでいけるからね、と言われてたのでお気楽に行ったんですが、
「今日注射するね。消化器官の動き鈍らせるやつ。インフルエンザのワクチンとかより痛いの。ごめんね」
「えっ!?(聞いてない!!!!)」
しかも、インフルエンザワクチンを打ったことがない私。
比較ができない。
「ごめんね、私も嫌いなのよこれ。いやよね。でも、先生にやれって言われるのよ。画像が綺麗に取れるからって、ごめんね」
と何度も謝り、宥められながら打たれました。
「……ん?そんなに痛くは……あ゛!?痛い!え、ちょ、後から来る!?」
打った瞬間は別にだったんですが、後から痛みが走って目を白黒させる事に。
「そうなのよー。で、しこりになるから揉むわね~」
申し訳なさそうな顔で患部をかなりの力で擦られる。
涙目ですよね(打たれ弱い)
MRI自体はまあもう慣れたもので、何事もなく終わりました。
まさか注射イベント発生するとは思ってなかったので、ぐったりです。
なお、消化器官の動き鈍くするって食事とかどうなの?と思って聞いたら、特に何も制限はありませんでした。
さて、相変わらずの別日で診察本番。
いつも通り、放射線科から開始です。
「……調子どうですか?」
診察室入って椅子座って、なんかもう一言目からっていうか、雰囲気からしてよろしくないのが伝わる。
「特に何もなんですけど、便秘した時に手に触れる物があるようになりました」
「あー……うん…」
歯切れわっるいな!!と思ってたら、まあ、その、はい。
「これね…サイズアップしてる。たぶん、これが後ろから前に押して子宮自体がちょっと回転かかって、加えて便秘でこっちの筋腫が表に触れるようになってるんだと思う」
「あぁ…なるほど」
殺しきれなかった外の子が、11cm→12cm越え。
1年で1cm。
去年の時点でも、10cm→11cmだったので、前回と同じ成長。
まあ予想もしてましたが、改めて確定されると落ち込みもするもので。
実は、今年の1月に血液検査でAST、ALTがとんでもない数値出ちゃって、(これは某カロリー制御の有名サプリが原因とほぼ確定。先日ようやく基準値まで戻りました)
在宅勤務での体重増加もあったので、運動とか結構頑張って、10ヶ月で-6kgくらい落としたんですよね。
で、その辺りも筋腫に上手い事作用してくれないかなーって淡い期待を寄せてたんですが……。
まあ、関係なかった、と。
「あとこれね、1個の筋腫で大きくなってるんじゃなくて、見た感じ複合で固まって大きくなってる。だから余計UAEが効きにくい。もう1回これ狙いでUAEやるって言うなら、やれない事はないんだけど、確実に殺せるって保証は出来ないし、CTとか撮り直して詰める血管の特定からになるね」
「ですよねぇ…」
「本来なら、2年目検診で小さくなったね!経過観察も終わろうか、ってなるんだけど…」
「これだとちょっと無理ですよね。来年も見てもらえた方が安心なんですが」
「だよね、じゃあ来年もとりあえず予約入れとこう」
「よろしくお願いします。……ただ前回、婦人科の方で手術の話もちょろっと出たんですよ。(筋腫)取っちゃえば?って」
「まあそうだろうねぇ。もし手術になるなら、来年の僕の方の予約はキャンセルしてくれたらそれで良いからね」
という事で、ほぼ腹括りつつ、お次は婦人科です。
今回は予約時間の2時間遅れ。
まあこちらもいつも通りくらいでした。
呼ばれて椅子に座って第一声。
「……調子どうですか?」
はい、まったく同じ展開。
「便秘すると左下腹部にしこり触れます。押したら(腹内に)戻っておさまるんですけど」
「…うん、それ筋腫だ。たぶんこれ」
MRIの画像見ながら何とも言えない感じの担当医。
そりゃ筋腫むくむく育ってますものね。
「大きくなっちゃうかー。まあUAEの限界ってところかなぁ。失敗ってわけじゃなくてね」
「それはもちろんです。…さっき、もう一回UAEも出来るのは出来るけど、とは言われたんですが。そちらも確実ではないし…その……全摘、って」
「うん、それも選択肢の一つかな」
おや???
すんなり受け入れられた??
かかりつけ医には、年齢的にまだ産めるから本人の意思関係なく40代入るまでは全摘は嫌がられると思う、って言われてたんですよね。
でもさすがに、年に1cm拡大で12cmにもなってくるとそんな悠長な事言ってる猶予はあまりないのかなと。
「全摘なら腹腔鏡でいけるよ。基準がね、このへそまでがラインなの。今まだここまで行ってないから。筋腫だけ出すなら開腹になる」
「え?そうなんですか?」
「UAEをした筋腫は、ガッチガチに凝り固まってるから腹腔鏡で割って取り出すってかなり難しいんだよ」
初耳ですね??
「後ね、欧州での話だけど、UAEの10年後調査で全摘した人って3割いるんだよね。日本よりよっぽどUAEが一般的な欧州でそれなんだ」
初耳、ですね????
珍しい事じゃないよ、とでも言いたげなご様子。
いや、色々衝撃でしたが、今思えばたぶん筋腫再発した人含めの3割って事かなと。(※個人の見解です)
後、筋腫が固くなるっていうのは、それこそ死後硬直的な事なのかなと。もしくは砂(塞栓物)詰められた袋。(※個人の見解です)
ただ、前回、取っちゃえば?って簡単に言ったあれなんだった?
でかい筋腫じゃなくて、くっついてる箇所が細い状態で切り離しが簡単で割る必要ないサイズの子だけの話だった?(※個人の見解です)
でも、死んでない(詰めれてない)から筋腫が育ってる気もする…。謎です。
「逆に考えると7割は何も問題なく生活してるってことなんだけど」
「それはそうですね。でもこの2年はほんとに楽だったんで、UAEはやってよかったです。あの…ちなみに私の場合これ筋腫の数も多いですし、核だけ取ったところで再発ありますよね」
「45の頃には確実に再発してるだろうね!」
(10年も保たないんかい!!)
「圧迫以外特に症状何もないなら来年まで経過観察もありだけど…。来年MRIして、へそ越えてて腹腔鏡できないってなった時に責められても何も言えない。猶予まだあるけどね。筋腫がサイズアップして、現状はまり込んでる骨盤内から押し出されてへそ越える可能性もあるのはあるから」
「あぁ……」
「後、本来全摘だと膣から出すんだけど、この筋腫のサイズだと膣が裂ける可能性あるから、へその上下で5cm(2cm+3cm)くらい切ってそこから出す事になるかも。実際やるまではわかんないけどね。へそで切るから傷口がケロイドにはなりにくいよ」
(裂け、る…??出産と同じってことか。って、へそ上下切るそれって開腹では……?)
「僕としては、命に係わる病気じゃないから、やれとは言わないけど、やるって言うなら止めない。そこはあなた次第かな」
「ですよね」
さて、ここから高速で脳内自己相談。
(と言ってもほぼ決まってるんですけど、改めて)
【筋腫核出術】
・開腹手術になる。
・45歳頃にはたぶん再発してる(再発したら閉経までどうする?)
・ピル飲めるのは43歳くらいまでとかかりつけ医からは言われている。かつ、現状ピル飲んで進行止めれてない。(※本来ピルの効能にそうした記載はありませんが、ホルモンを一定にコントロールする事で安定させれると言った考えもあります)
【子宮全摘】
・今なら腹腔鏡手術でやれる。
・来年まで腹腔鏡できる範囲に筋腫の成長が収まるかは約束できない。
・子宮体がん、子宮頸がんになる事はなくなり、婦人科通い・ピルの服用も基本なくなる。
元々子供も望んでないし、相手もいない。
UAE前に何回も手術する事になるなら全摘はどうよ?って思ってた時期もあり、子宮喪失に対してまったくマイナスな感情がない。
全摘、一択じゃないですか……?
もちろん、術後の腹の中がどうなるのかとか、手術への怖さとかはあるけど。
骨盤臓器脱とか怖い話も聞くけどっ。
「あの…もし、手術って言ったらいつ頃になります?」
「ん?うちでやる?」
この流れで他のどこでやるんだよ!!!と口から出そうになったのを呑み込んで頷く。
「今なら12月とかかな、2ヶ月くらいで予約とれると思うよ」
「12月!?(さすがに近日すぎる)……ちょっと職場と相談して、日にち決めさせてもらってもいいですか?2月くらいとか手術目安で」
「いいよ、じゃあ12月に再診察入れよう」
派遣のさだめと言いますか、色々あって新しい職場になってからまだ2ヶ月程、かつ年末年始は忙しそうなのわかってるので、一旦持ち帰り。
ですが、もう取るなら取るでさっさとしよう、なので、2月辺り目途に。
そして、最後の質問。
「あの、すみません、最後に1つだけ。硬膜外麻酔って……します?」
またかよ、再び。
この期に及んでどんだけ脊髄に針刺すの怖がってるんですかね。
「あぁ、しないよ。全摘だったら動脈止めて子宮全部とるだけで痛むの傷口だけだから。核取るなら子宮の傷が痛いからやるんだけどね」
「そうなんですね!(マスク下で超笑顔)お時間いただいてありがとうございましたー!」
全摘を選択する理由にまた1つ追加です。
いや、全身麻酔も怖いですよ、せん妄とか。
オタクな真っ黒歴史口走らないかとか(そっち?)
ほんとすんなり話が進んでしまい、呆気にとられつつ、会計へ。
まさかの会計100人以上待ち(約40分)に唖然としながら、その間に母に状況報告。
母も筋腫で貧血など体調不良からの全摘経験者なので、少し残念そうな声に聞こえたけどすんなり受け入れてくれたのが救いですかね。
子供産む気がないのは元々知ってたから、手術への心配の方が強そうでした。
という事で、子宮全摘に向けて動き出しました。
ちょっと時間取れなくてまだ上司と話出来てませんが、たぶん2月はほぼ確定…かな。
色々調べてると術前に薬で筋腫縮小狙ってるパターンも多いみたいですが、その辺の話はまだ聞けてないので、次回また詳細がわかると思います。
一応ここはUAEの経過を書いて行く場として開設しましたが、ひとまず、全摘終わるまでの経過は書いていけたらなと思ってます。
子宮全摘はUAEに比べて、ブログとかで詳しく情報あげてくださってる方も多いので、UAEのレポほど詳しくはやらないと思いますが……。
と言うか、他の方のレポ見てると、ほんと術前の症状が壮絶(出血量とか貧血度合いとか)で、私なんてまだまだなんだなって心底思います。
これで全摘してもいいのか?とも思いますが、それこそ酷くなる前に、の選択肢だと思ってます。
手術難しくなるのも困りますしね…。
コントロール出来てる間になんとかする。
人は人、私は私。
そう思って頑張ります。