6年付き合った彼氏と別れた

全然吹っ切れてない。

高校卒業後、大学入学前の春休みに付き合って
大学4年間、社会人2年間を一緒に過ごして
6年も一緒にいたのに、別れる時は本当に一瞬だった。

半同棲してた彼氏の家で寝てたら、深夜2時半に起こされて「別れよ」って言われた。
私のスマホに残ってた同僚とのやりとりを見て浮気だと思ったらしい。

「どこからが浮気か」
を持ち出してまで別れたくないなら、初めから相手の浮気判定ラインに合わせるべきだと思う。
そして私の浮気判定ラインは間違っていて、彼氏に合わせるべきだった、と思う。

だから「浮気なんてしてない」と悪あがきをした私に別れる原因があった。

一瞬で別れたからといって
別れる兆候がなかったわけでもないし、
前述の記載の仕方のとおり、「浮気」に思い当たる節がなかったわけでもない。

さっきカメラロールを見ていたら、
ここ4〜5ヶ月で彼氏とのツーショットが激減していた。

私と彼氏の働き方が逆方向に変わったタイミング。
彼氏は自分のやりたいことと職場環境が合わず、働き方を見直す方へ。
私は自分のやりたいことと職場環境が合ってきて、より仕事にのめり込む方へ。

「自分の人生を主語に、わがままに！」な価値観は2人に共通してたから
違う行動を取っていても、お互いの考え方や働き方を、最初はすごく尊重してたはず。

だけど先に揺らいだのはたぶん私。というか、私だけが揺らいだ。

働き方や時間の使い方が合わなくなる中で、2人の時間の優先度が下がっていった。
芯になる彼氏の選択には共感していても、具体的な働き方には共感できていなかった。

そうしている間にコミュニケーションが減って、
お互いの考えてることがどんどん分からなくなって
なのに私は、分かろうとしなかった。

彼氏は私の話を聞こうとしてくれたけど
私が彼氏の優先度を下げてた。

目に見えている範囲での彼氏のやり方に理解ができなくて、なのにその背景で考えてることを知ろうとしなかった。
どんどん優先度が下がっていって、理解や納得ができない部分が増えていって、リスペクトが減っていった。

私が仕事にのめり込むほど
会社の同僚と話す時間や頻度は自然と増えていった。

仕事の優先度に付随して同僚との時間が増える中で
業務の愚痴、プライベートの愚痴を共有した。
仕事におけるリスペクトもあった。

同僚のことを恋愛対象として好きではないし
彼氏と今すぐ別れたいわけではない。

だけど
私は今、彼氏との関係を改善しようとしていないし
このまま時間だけが過ぎれば、彼氏との間の歪みは大きくなる一方だと感じていた。

恋人持ちな同僚の中には、私と同じように恋人との関係がうまくいっていない人もいた。
プライベートの愚痴には共感することも多く、彼氏とうまくいかない中で、同僚とは仲良くなった。

途中から、同僚が私に好意があるのだろうと気づいていた。
だけど私は彼氏と別れるつもりはない。
同僚も、彼女とうまく行ってこそいないが、別れようとはしない。

私は
「何もないし、何か起こすつもりもないのだから、共感しあえる仲でいればいい」
と解釈し、全部を自分に都合よく、うやむやにしていた。

「私の気持ちは同僚に向いていない、やましい関係も持ってない。だから浮気はしていない。」
と思っていたのも言い訳がましいと、今では理解している。
浮気だと判断した彼氏の感覚が、よっぽど正しい。

悪いのは私で、別れを決めたのは彼氏だから
別れたくないと言う権利は私にはない。

それを理解しながら未練がある自分をずるいと思う。

同期が100人越えで、同性とだけ関わる彼氏と
同期が9人、うち7人が男で男女問わず仲良くする私

働き方を見直し、お酒も弱くて家にいる彼氏と
夜遅くまで仕事し、同僚と飲みに行き帰りが遅い私

仕事が上手くいかなくて会社で泣いた時、
セクハラおじに悩まされた時、
日々の業務での企画や進め方へのフィードバック、
親身でいてくれる上司に気持ちがなびいたこと。
（同僚と全くの無関係。既婚者上司だし色恋沙汰になるつもりも毛頭なく「リスペクト」で片付けた。）

色んなあれこれも積み重ねて
彼氏からの信頼を失ってきたに違いない。

謝りたいことしかなくて
別れる前に気づければ、と今更なことばっか考える。

だけど別れなければ気づけなかったのも事実、
浮気論争を抜きにしても、歪みがあったのも事実。

だからこそ、
今すぐやり直したい、やり直せるとは思わない。

だからと言って、別の誰かとの次の恋を考えても
今のまま別の誰かに恋愛感情は抱けなくて
自分に都合のいい人に依存する最低な私が見える。

6年間を一緒に過ごした彼氏には
私のコアな部分を見せて分け合ってたからこそ
彼氏と別れて、自分を半分失った気持ちになる。

失った半分は彼氏にしか埋められないし
新しく別の誰かに自分の半分を渡すのは怖い。
今更、私にそんなことを思う権利はないかもしれないけど。

（別の）同僚に「好きなタイプは？」と聞かれ
「何も聞かずに、一人でぐるぐる考えている私を、そのまま受け入れてくれる人」
と言いそうになった。

そんなの好きなタイプとは呼ばないし
やっぱり彼氏に未練タラタラだし
こんな気持ちで恋愛なんて、したくもないと思った。

都合良く人と付き合う自分の最低さを見つめながら
仕事との良い付き合い方を探しながら
ずっと彼氏に支えてもらってた「生活」の部分を、自分でやりくりしながら

誰かに甘えずに生きる自分に変わってやっと
彼氏とまた話す権利があると思う。

未練タラタラでまだ「元彼」とも呼べないままだけど
失恋からどうしようもなく最低な自分を学んだから
変われるように、がんばる。