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配当情報 2021.7.23
国/地域:マレーシア
業種:流通加工業(パーム油)
配当利回り:7.2%
配当性向:40%
配当回数:年1回
投資額:■■■■■■
投資期間:2016年6月~
上場/非上場:非上場
優位性:
マレーシアはパーム油大国。アブラヤシから生産されるパーム油は、現在世界で最も多く消費されている植物油脂で、マレーシア1国で全世界で3割以上のシェアを占める。
日本は毎年約250億USドルのパーム油をマレーシアから輸入し、その8割がインスタント麺やスナック菓子といった食品に、残りの2割が石鹸や洗剤などに使われる。
投資先企業は、パーム油の流通加工業。搾油工場から出る半製品を輸送し、自社工場で製油し、最終製品製造業者に販売するというもの。
投資を決めた理由は以下のとおりで、実際にコロナ下においても予定通り、手堅い成績を収めることができた。
①最終製品が生活消耗品のため、どんな状況においても安定して売上を伸ばせること。
②バリューチェーンにおいて比較的優位な位置にあり、買い手と売り手の双方に対して価格交渉力を持てること。
③流通と加工を広く内製化することでコストダウンに成功していたこと。業績(前年比):売上7倍、営業利益14倍、税前利益約16倍と、いずれも過去最高を記録。
財務:自己資本比率62%(推定値)、年々上昇し、理想的な水準へ。
経営:中華系マレー人オーナーが実質的に支配。役員陣には古参社員が並ぶ。純粋なローカル企業であるため、マネジメント手法が未熟で、システム整備も遅れが目立つ。
しかし、ビジネスモデルと地の利で圧倒的な優位性を持つため、生産技術や流通技術が劇的に変化しない限り、少なくとも10年から20年は問題なく利益を出し続けられると思われる。
長期保有していきたい。