映画のきろく#01
2020年くらいからめっきり映画館に行かなくなった。
コロナによるステイホームで、家でアマプラを見たりはしていたけど、映画館にまで足を運ぶことは減ってしまった。(そうえいば、社会人1年目の時はまだGEOやらTSUTAYAやらに行ってたなぁ…)
そんな中、先日久々に映画を見に行った。しかも2週連続で!
1回目は、友達と、好きな俳優が出てるミステリー映画。ミステリー初だったので、ついていくのに必死。感想という感想が述べられない…笑
2回目は、ひとりで、先日「読書のきろく」でも紹介した「夜明けのすべて」。本をを買った時点で映画もとても楽しみにしていた。
東京の映画館はそんなに行ったことがないけど、日比谷TOHOはお気に入り。ミッドタウン日比谷という洗練された建物の中にあって、映画館までの道中に色んなお店を寄り道するのが好き。そんな普段は行かないような所にまで赴き、ソワソワと一人時間を楽しむ。
映画館という空間は非常に不思議なものだ。
同じ日の同じ時間に同じものを観に来ている。
それを選んで観に来ている理由は人それぞれ。
本が映画化されたら、その本が好き、作家さんが好きだから、あるいは、私のミステリーのように、好きな俳優さんが出てるから、
はたまた、興味はないけど付き添いで…(そういえば、全然興味ないけど夫に連れられて新ウルトラマン見たな…)などなど。
そういった人たちが、2時間弱、同じ空間で静か~に同じものを見ている。
私は終わった後気になってしまう。みんな、どう感じたのかな、何で観に来ようと思ったのかな…と。特に一人で来ていると、皆と話したくなる。
でもそんな目的や感想を隠し持って、そそくさと散り散りになっていく。。でも、いずれにせよ「好き」の集まり。フェスや美術館と同じで、映画も人々が「行きたい」という原動力をもって、その場にわざわざ赴き、チケットを買って、身動きのとれない場所で集中する。そんな人々の集まりって、ステキだなと思ってしまった。(うぅん…語彙力が足りない…)
さて、本題の「夜明けのすべて」について少しだけ述べたい。
以前、読んだ小説が映画化されたものをアマプラで観たことがある。その時は、本がものすごく分厚い、つまりストーリーが壮大で長いこともあり、映画には物足りなさを感じた。音楽をテーマにしたものだったので、映画の尺に納めるのはとても大変なことなのだと思う。
しかし、今回の映画は、小説の中の会話や流れからは逸脱せずとも「映画ならでは」のコンテンツにすり替えられていたのがとても良かった。タイトル「夜明けのすべて」が意味するものというのは、小説だと最後まで読み終わらないと分からない(察しの良い人は途中で気付くかもしれない)。でも、映画では「映像」という最大の武器を使って初めから「夜明け」あるいは「夜空」にフォーカスを当てていた。その点において、本を超えた新たな作品となり、「映画化する意味」を叶えていた気がする。(ネタばれを避けるため抽象的な言い方になってしまった。汗)
さらに、これは、小説読んで映画も観ると二重に楽しめる!と思った。そして私は、その後にまた小説を読んで、「あ、ここがこうなってた」とか「ここはセリフがほとんど同じだったな」とか振り返って三重に楽しんでいる(笑)
また、上白石萌音ちゃんが、主人公である藤沢さんのイメージにピッタリで、それはそれは引き込まれた。
小説の映画化については、色々な意見があると思うけど、その意見をお互いに話したりするのもまた面白いかもな。
久々に映画を観に行き、映画館の空間って贅沢!と感じたとともに、やっぱり大画面で集中して観るのは良いなぁ~思った。次は、「52ヘルツのクジラ」これも小説を読んだので、見に行きたいな。
以上、映画の感想についてツラツラと書いてみました。
おわり