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周囲から必要とされたい人が考えておくべき3つのこと


はじめに

こんにちは。
株式会社エイチームコマーステックの望月と申します。

名古屋に本社がある株式会社エイチームの100%子会社として2年前に設立された、とても若い会社で経営デビューし、代表を務めています。

そんな経営者として未熟な私が、日々成長するために様々なインプットや思考を繰り返す中で、気づいたことや分かったことなどを発信するnoteを毎月書いています。

どんな記事か

私は社会人になってから今まで、一貫して組織を含む誰かに必要とされたいと思って働いてきました。
また、私がこれまで出会ってきた人たちも、同じように考えている方が多いように感じます。

この記事では、そんな私が20年以上のキャリアの中で気づいた、「周囲から必要とされるために考えるべきこと」を解説します。

私の拙い経験が、同じような思いを持つ誰かの役に立ってくれると嬉しいです。

私が陥った間違い

私は30代半ばまで、2つの間違いをし続けていました。
1つ目はなんでも屋さんになっていたこと、2つ目は自分が必要とされているかの答えを相手に求めていたことです。

順を追って説明します。

まず、1つ目について。
私は社会人になってから、とにかく最短で成長したかったため、なんでもやりますと宣言し、実際に指示されたり頼まれたことはなんでもやってきました。

これ自体は成長の機会が増えるので間違ってはいないのですが、結果として自分の得意分野への理解や、そこに絞り込むという習慣を身につけることができませんでした。

次に2つ目について。
これまで働いてきた会社にはいずれも評価制度があり、一定の期間ごとに上司との評価面談が行われていました。

私は、自分が周囲や組織から必要とされているかを、この評価面談中に上司から伝えられる言葉で判断していました。
どこが間違いなのか?と思われるかもしれませんが、私は自分自身で判断できていなかった点が間違いだったと思っています。

考えるようになった3つのこと

この2つの間違いによって、30代の私は自分自身で「何ができて、どれくらい貢献できる存在なのか」わからなくなっていました。

なんでもやってやろうという意気込みが、いつの間にか自分の強みや得意領域への意識を下げ、必要とされているかの判断を相手に委ねてしまったことで、自己を客観評価できないといった負のループに陥っていました。

そんな私でしたが、30代の後半になにかの本で「メタ認知」という概念に出会い、自分自身のことを言語化するようになっていきました。

メタ認知は「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。

wikipediaより引用

その中で、私の「周囲から必要とされたい」という欲求を叶えるには、自分自身の現在地点を理解した上で、不足分に対して努力していく必要があるのではと思うようになりました。

具体的には、「自分に何ができるか」「相手は何を困っているか」「どんな成果で貢献するか」の3つが明確になれば、相手の反応を求めずとも、周囲から必要とされる存在になっているかを自分で判断できるのではないか、と考えたのです。

それぞれをもう少し詳しく説明します。

自分に何ができるか

いわゆる得意領域とか、強みとか呼ばれるものです。
単に経験してきた職種の話ではなく、どのような問題をどのように解決できるかの具体的な話です。

これらは、社会人として自分がどんな経験を積み上げてきたかが大きく影響します。

また、強みとは相対的な概念なので、環境を変えても同じ答えであり続けるためには、アップデートし続け、磨き上げ続ける必要があります。

自分の強みを伸ばすことについては、過去に記事を書いていますので、興味があればご確認ください。

相手は何を困っているか

「困っている」レベルをどこに置くかによって変わることではありますが、解消することで必要と感じてもらうのであれば、「そうそう、そういうの待ってたんだよ」というレベルのお困りごとを見つける必要があります。

そしてこれは、過去になんでもやろうとして、実際にやってきた私の経験上、そういったレベルのお困りごとは相手に質問しても返ってきません。

仮にストレートに質問して相手が答えてくれたとしても、その程度のお困りごとを解決しても、それは自身の必要性を高めることにはならないということです。

では、そのレベルのお困りごとを見つけるにはどうすればいいか、私は観察するしかないと思います。
観察する対象が人でも組織でもそうなのですが、気をつけて観察していると、あるべきものが不足していたり、なくていいものが余分にあったりすることに気づくと思います。

例えば、私たちのドッグフードブランド「OBREMO」は、私自身がワンコを飼うようになって初めて、人間には当たり前にある「質のよい食事」という選択肢がワンコにはないことに気づいたのが立ち上げのきっかけでした。

このように、対象にとって解決したいと強く思っているけど、容易に解決できないようなお困りごとを観察し、見つけ出すことが大切だと思います。

どんな成果で貢献するか

自分に何ができるのかがわかり、相手が何に困っているかを把握できれば、残りはどんな成果を出すかを考えるだけです。

ここでいう成果とは、相手のお困りごとを自分の強みを生かして解決することを指しています。
そのため、相手のお困りごとと自分の強みの相性が悪ければ、そもそも解決されない場合もあるため、成果が出やすいとは言えません。

出すべき成果を考える上で、強みをどう生かすかに頭がいきがちですが、その前段として、問題と強みの相性を確認し、解決の期待値が確かにあることを踏まえておく必要があります。

その上で、例えば業績の低迷に苦しむ営業チームがあったとして、プレイングが得意なら自ら主戦力となって数字をつくりにいく、育成が得意なら営業メンバーのロープレや同行営業をとおしてベースアップを図る、仕組づくりに強みがあるなら、トークスクリプトや営業先リストの整備など業績の上がりやすい構造に変えるといった選択をすることで成果が生まれやすくなります。

自分ができることと、相手のお困りごとの掛け算で、最も大きな成果が狙える組み合わせやアプローチを考えることが必要だと思います。

最後に

30代の後半からこのように考えられるようになってからは、周囲から必要とされたいという想いは変わらないものの、他人の評価があまり気にならなくなったように思います。

もちろん、私はまだまだ未熟なので、強みがそこまでのレベルではないと気付かされたり、相手のお困りごとを見誤ったり、アプローチを間違えて成果が遅れたりといったことは恥ずかしながらたくさん起こっています。

ただ、その都度足らないパーツをメタ認知し、どう埋めるかを考えているため、自分の現在位置を大きく見失って不安にかられたり、誰かの顔色を窺う状態になりにくくなっています。

これからも、周囲から必要とされるために、自分の強みをより大きくし、相手のお困りごとを的確に見つけ、大きな成果が出せるように成長を目指していきたいと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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