猫と引越し
私たちはスロバキアの首都から南へ40キロ離れた小さな町に住んでいた。
近くに住む義父は獣医なのでフリスコは本当にお世話になった。
よく家まで来てもらって、注射を打ってもらった。
ただ小さな町の病院なので、設備が整っていないこと、猫に関する知識がないこと(義父は家畜専門)と不安要素があり、フリスコの体調が落ち着いてきた2年目に首都へ引越しをした。
引越し準備のストレスでフリスコは右手を舐めすぎて毛が一部なくなってしまった。
新しい家に着いた日は、ケージから8時間出て来ず、この引越しは失敗だったと思った。
翌日からはご飯も食べたが、また嘔吐が続き少しおさまるまでに3ヶ月かかった。
病院に関しては、フリスコが怖がらない優しい先生のいる猫専門クリニックが近くなり、フリスコへの負担が減った。
フリスコのもともとの極度の怖がりな性格もあるが、10歳で引越しはもっと慎重になるべきだった。
フリスコが来て以来、猫初心者の私は毎日トライ&エラーの繰り返しで学ぶことが多かった。