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我々雪国のチームは「秋春制に反対」ではなく「不平等に反対(補助よこせ!)」をするべきだと思う


はじめに

お前誰やねん、という話になると思うので自己紹介です。
創立元年からカターレ富山を応援しています。
富山生まれ富山育ちなので、朝起きて雪かきして、朝ご飯を食べて身支度したあとにもう一度雪かきをして家を出たことも何百回もあります。
アウェイにも何十回か参加させていただきました。

本題に入ります。
「秋春制」がよく話題になり雪国サポーターから多く反対者が出ていますが・・。
問題はここではないと僕は強く思っているので、ぜひ雪国サポーターの皆さんも一度読んでみて頂ければと思います。
(公式資料等をめちゃくちゃ詳しく隅まで読んでるわけでもなく、ただの一般人なので勘違い等があればごめんなさい)

今抱えている問題点

何が問題なのかを考える

「秋春制」への移行にあたり一番よく言われるのが2月~3月半ばまでは降雪の恐れがあるため、とてもサッカー(試合、練習、移動等)なんて出来ないという意見だと思います。

これに関しては全く異論はありません
実際カターレ富山は2025/2/19でも雪は全く収まっておらず、スタジアムの除雪ボランティアを呼びかけています。

天気予報を確認したところ、少なくとも2/24まで雪が降り続く模様。
これだけ降った雪が1日で溶けるわけもないので、頑張って除雪してある程度環境が整うところまで加味したら、正直2月中は県内で練習もまともに出来ないんじゃないでしょうか。

tenki.jpでの2025/2/20~2025/2/27の予報
これ以降の日付で降雪予報はとりあえずなかった

他の地域まで見れていませんが、少なくともカターレ富山は2月中の活動はかなり厳しく、下手したらそれ以上の地方だってあるかもしれない、という話です。

ただ、これって秋春制は関係ないと思うんです。
今年はまだ春秋制ですが、それでも問題は出ています。

問題なのは「秋春制ではなく、シーズンの開幕が2月中にあること」です。
ものすごくざっくりここ数年のJ2のスケジュールを見ましたが、「2016年以降はずっと2月の最終週に開幕」しています。

なぜかは知りませんが・・。
日程調整だったり諸々の都合があるんじゃないでしょうか。

また、去年からルヴァンカップがJ1~J3の全クラブ対象の大会に方式が変わりました
その結果日程が過密化するチームも出てきたので、今年は開幕を1週早めた・・のかもしれません。

まとめ

雪国のチームにとって問題なのは、「雪がまだ降る2月からシーズンが開幕していること」です。
それは春秋制の今もう既にある問題で、秋春制になったからといって良くも悪くもなりません

「じゃあシーズンの開幕を3月にしたら良いじゃん!」というわけにもいきません。

発展問題

日程をどうにかできるのか

我々がJ2に初めて足を踏み入れた2009年・・のスケジュールは「それぞれのチームと3試合行う」狂ったスケジュールなので置いておいて、翌年の2010年を見ます。

総試合数は37試合。
リーグ戦が36戦、天皇杯が1戦です。

そして去年、2024年の総試合数は47試合。
リーグ戦38試合、ルヴァン5試合、天皇杯2試合、プレーオフ2試合です。

上記の通り、試合数が10試合増えています
J1リーグのチームもACLだの何だので試合数が多く、要はリーグ戦以外の試合が増えている傾向にあります。

それも踏まえて日程を考えると、3月開幕は今以上に中日開催が多くなりコンディション的に厳しくなることは想定出来ると思います。

とすると、2月開幕は避けられないということになってしまいます。
(チーム数を減らすとかは出来ると思うけど、日程やりくりは厳しい)

まとめ

現在のチーム数、各大会の仕様が変わらない限り2月開幕を変えることは厳しい。
変えた場合は中日開催が多くなり、コンディション的に難しくなってしまう。

秋春制の日程を踏まえて、雪国のチームが考えること

良いところ1:ホームでの活動開始が3月中旬

上に書いた問題も踏まえて、2026年度以降に採用される秋春制の場合。
カターレ富山は「2月3週から4試合連続でアウェイを戦い、ホーム開幕戦は3月3週」という形になります。
(今年のスケジュールでいけば、ホーム開幕戦は3/16)

これであれば少なくとも、開幕戦で除雪が必要!のようなことは避けられると思います。
今年の日程等と比べても、多少はマシです。
3月に雪が降る年もありますが、そこまで言ったらもうどうしようもない・・。

雪国のサポーターが、雪の中でのアウェイ遠征が増えるというのは見逃せないデメリットですが、正直雪国にいる以上何一つデメリットを受けないのは厳しいです。
チームが雪の中練習するか、サポーターが雪の中遠征するかのどちらかは避けられません。

良いところ2:コンディション面とシーズンの推移のバランスが良い(らしい)

これは秋春制のメインとして掲げられているメリットです。
選手が一番フレッシュな状態であろう開幕を夏場に持ってくることで、過酷な環境でも比較的元気なプレーができます。(選手じゃないので、本当かどうかはわかりませんが)
また、疲労が溜まってきたシーズン中盤にウィンターブレイクが入ることで、コンディションを整え直す事ができます。

まあ、字面だけ見ると納得感はあります。
本当にうまくいくかは半信半疑ではありますが。

悪いところ1:アウェイ連戦がきつい

カターレ富山は2月3週からアウェイ4連戦になる予定です。
近郊のチームも同じように雪国が多いことを考えると、ある程度遠いチームとの連戦になることでしょう。
(今年はそもそも近郊のチームがいませんが)

毎回富山に帰るなり出ずっぱりにするなり、どちらにせよ選手への負担や出費等が厳しいことは想像出来ます。

この一つはとてもとても大きな問題だと思います。

悪いところ2:中日開催が増える

今年のJ2リーグスケジュールだと、平日開催は2日の予定です。
ただ、現在採用予定のB'案だと4試合程度と、更に2試合増えることが確定しています。

これに伴うコンディションの調整、および平日開催に伴い収入が減るのでは?という問題点。

コンディションの問題はその分長期休暇も増えるのでなんとかなる・・のかな?

ただ、収入低下は何かしら補填してほしいとは思います。

https://www.kataller.co.jp/pickup/12142000/

我々が掲げるべき問題点

上記を踏まえて、掲げるべきテーマは「秋春制の反対」ではなく「アウェイ連戦を出来る限り不自由なく出来るようなサポートを求めること」だと思います。

そして、正直してもらえることはお金の負担くらいだとは思います。

長期的な遠征費を出してもらうだの、選手がコンディションを整えやすいよう、より良い場所に泊まるのも金がかかります。
いっそ富山で練習や試合を出来るようにするとしても金がかかりますし、せめて遠征時間を減らすために飛行機を使うとしても金がかかります。

そのお金をしっかりたっぷり出してもらう方が、チームとしても助けになると思います。

おわりに

今チームのことを考えて「秋春制に反対」している皆様は、ぜひとも「秋春制だから問題なのか」「何が問題なのか」を一度見直して、声を上げてほしいなと思いました。

雪国のチームがそれ以外のチームと互角に平等に戦えるよう、より適切な形で声を上げることが大事だと思います。
よろしくお願いします。

おまけ

これは完全に妄想ですが、「秋春制に反対!」だと「雪国サポが言ってるデメリットは[アウェイ連戦・スケジュールが今と対して変わらない]で解決している」で済まされちゃうと思うんですよね。

こちらの通り、カターレ富山としては財源の問題が残っているという認識のようです。
Jリーグに対して抗議するなら、その声を後押ししてあげたい。
向こうがまだ対案を提示していない箇所をつついてやりませんか?


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