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にわかだけど、大好きです。

今日、V6が解散する。
私はV6の熱心なファンだったわけではない。
それでもテレビに出てたら見るし、雑誌に載っていたら目を通す。
俗にいう“にわかファン”だ。

私はこれまで色んなアイドルを推したり見てきたりしたが、V6というグループは唯一無二の存在だと思う。
圧倒的な歌唱力パフォーマンス力、バラエティで発揮される抜群の面白さ…。
魅力を挙げていくときりがない。
でも私はなにより私は6人の「空気感」が大好きだった。

6人6様の個性をもつメンバーたち。
それぞれが強い個性を発揮しながらも、きちんと調和している。
お互いがお互いに干渉することなく、尊重しているからこそ成り立つのだろう。
年下組であるカミセンが自由にのびのびとやり、年上組であるトニセンがそれを穏やかに見守る。あの6人にしか出せない空気感があった。
気が付けば私も周りもV6の空気感に魅了されていたのである。
年の離れたメンバー構成だったからこそ、この6人だったからこそ、V6は誰も欠かすことなく上手くやっていけたのかもしれないと今になって思う。

私が初めて彼らを知ったのは、恐らく小学生の時に見た「学校へ行こう!」だと思う。
第一印象は“かっこいい年上のお兄さんたち”
顔立ちやスタイルの良さはもちろん、学生と同じ目線で青春を全力で楽しむ彼らの姿は輝いて見えた。
テレビ上では親しみやすいキャラクターではあるけれど、現実世界ではまずいない存在。
当時の私にとってV6は“テレビにいる憧れの人たち”だったのである。

2度目にV6が気になりだしたのは大学時代。
私の親友が三宅君のファンで、V6について色々教えてもらったことがきっかけだ。そこからV6の曲を軽く聴いてみた。

V6というと「HONEY BEAT」や「Darling」、「Sexy.Honey.Bunny!」など“明るくて元気が出るような曲”を歌うグループというイメージが強い。
しかし、いざ親友に勧められて全曲軽く聞くと、しっとりした曲や刹那的な曲もまた素敵なのだ。
特に私が好きなのが「never」「way of life」である。
どちらとも、迷いや葛藤を歌った曲で明るさとは程遠い曲なのだが、それでも私はこの2曲が本当に好きだった。

なぜ私はこの2曲に強く惹かれたのだろう。
考え抜いた末に、これまで数々の苦労をしてきたV6が歌うからこそ一言一言の言葉に重みがあるし響くのではないかという結論に至った。

例えば坂本君は就職までしている苦労人だ。
今ではもうないが、昔はトニセンとカミセンの格差みたいな話もあった。また年齢差ゆえにぶつかり合うことも沢山あったはずである。

困難が多い中でも必死にやってきたV6。そんな彼らだからこそ「never」や「way of life」のような曲が似合うのだと思う。

私が小学生の時に抱いた彼らのイメージとはまた違う、悩みもがき続けながらも前に進もうとする“大人のV6”がそこにいた。 

その後友人から三宅君の舞台に誘われ観に行ったり、坂本君の料理コーナーを見かけたり、岡田君が出ている「図書館戦争」を見たりした。各々が持つ強みに魅了され、ますますV6が気になってきたところで突然の解散宣言である。
正直かなり驚いた。

せっかく本格的にハマろうとしたのに、アイドルV6がもう見れないのかと思うとちょっと悲しい。
それでもV6 に出会えたことに後悔はない。
むしろ今まで沢山の夢を見させてくれたことに感謝している。

ここ2か月ぐらいはV6関連のコンテンツが増えたことで、解散がより現実味を帯びてきたんだなと思い少し寂しかった。
最後の最後までファンのために沢山の活動をこなし、いろんな姿を見せてくれたV6メンバーには本当に感謝しかない。

強い芯と圧倒的な歌唱力でグループを全力で引っ張ってくれたV6のリーダー・坂本君

全体を俯瞰し、仏のような優しさでメンバーを包み込んでいたV6の精神的支え・長野君

周りの状況をいち早く察知し、雰囲気を和ませるのが上手いV6の中間管理職・井ノ原君

シャイでクールな姿と少年のような無邪気さの両面で魅せてくれたV6のエース・森田君

常に笑顔でグループだけでなくファンのことも照らしてくれたV6 のビタミン・三宅君

俳優業も精力的に行い、演技の側面でV6の新境地を見せてくれたV6の末っ子・岡田君

改めてこの6人が「V6」というグループになってくれたことに大感謝だ。

「V6」という最高のグループでいてくれて本当にありがとう。
最後の最後まで素敵なコンテンツを沢山提供してくれて本当にありがとう。
一人も欠けることなく最後まで突っ走ってくれてありがとう。
26年間本当にお疲れさまでした。

「V6」よ、永遠に。