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6日目 Amboy→Needles
《カリフォルニア最大のピンチ》
朝は7:00ごろ出発しました。なるべく日の出と一緒に出発したいです。
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出発前に少し撮影タイム。
一緒に野宿したメキシコ人ライダーのオリバーとかなり仲良くなりました。
彼はこれからラスベガスへ行き、スーパーボウル生観戦らしいです。
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ちなみにカフェの営業は8時から。本当は水を補給しておきたいですが、待っていられないので出発します。
次の補給地Fennerまでは約70km。水も2ℓあるので大丈夫でしょう。
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ひたすらこんな道。本当に果てしないです。昨日下ったぶん、今日は登り基調です。
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カフェから15kmくらいでこれが現れました。出ました、ルート66の通行止め。
ただこれはカフェのおばちゃんに大丈夫と聞いていました。ここだけ避ければ、自転車なら行けるでと。
よってこのルート66に並行して走る道をまずは行きました。こんな道、、↓
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ホンマもんの砂漠です。舗装なんてありません。フカフカの砂しかないです。この道が6kmあるのですが、1時間かかりました。
途中、泥ゾーンもあって最悪でした。もがいているうちに薄手のグローブを片方失くしました。もう嫌です。
ようやく本線に合流しましたが、随所でCLOSEDの看板が。その度にゲートを無理やり越えたり、脇道を走ったり工夫します。
CLOSED看板から20km地点くらいで問題が起きました。水が足りません。
砂地ゾーンで無駄に奮闘したり、登りがほとんどだったり、乾燥がものすごかったり、とてもFennerまでの35kmを走り切れる気がしません。
しかもここは、本来通行止めのエリア。つまり絶対に車が通らない無人の砂漠です。助けに水をもらうこともできません。
ついに諦めたのは、4つ目の通行止め看板とその先に伸びる果てしない登り坂を見た瞬間でした。このまま進めば死ぬ、そう思い来た道をひたすら引き返しました。
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1時間かけて来た道を引き返し、僕の頭にはもうヒッチハイクしかありませんでした。正規の迂回ルートはフリーウェイしかないからです。
後ろに荷台があるでっかい車が現れたので声をかけてみました。かくかくしかじか。
お兄さんとても優しく話を聞いてくれましたが、荷台には既にけっこう荷物があってさすがに自転車は積めません。
代わりにコーラをくれました。これしかできなくて本当にゴメンよと謝られましたが、そんな滅相もない。
いきなり現れた異国人に恵んでくれるなんて優しすぎです。コーラはありがたくいただきました。
続いてもう1台声をかけてみました。恰幅のいいおっちゃんでした。
事情を話すと、即答OK。まさかの2台目でもうOK。信じられなかったので、何度も確認しました。ホンマにええのと。もう泣きそうでした。
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すぐに全ての荷物を載せて出発。今日の目的地だったNeedlesまで運んでいただけることに。
しかもこのおっちゃんのヤバいところは、全然Needlesに行く予定がない、なんやったら今日は北に行って友達とキャンプするねんとのこと。それなのに、こんないきなり助けを求めてアジア人のために、100km東へ寄り道をして送ってくれることです。なんでそこまでしてくれるんでしょう。
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フリーウェイを140km/hでぶっ飛ばしていきます。車ってホンマに速いです。
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Needlesに着いたのは13時半ごろ。早すぎます。
ガソリンスタンドで何度もお礼を伝えてお別れしました。
Leeさん、ホンマにありがとうございました。命の恩人です。
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とりあえずアムトラック駅に行ったり、そのへんをブラブラ。今度の予定を考えるためにハンバーガー屋さんへ。JACK IN THE BOX、初めて見ますがチェーン店らしいです。
時間がだいぶ早いのでまだ進めますが、走った距離に比例せずに今日はものすごい疲れましたし、シャワーを浴びてリフレッシュしたい気分でした。
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近くにお手頃なモーテルがあったのでチェックイン。砂まみれになった上下をシャワーで水責めしました。
今日は反省と勉強でした。砂漠をナメてかかると死ぬと。そしてアメリカ人のものすごい優しさに触れました。この恩を忘れずにがんばります。今日でカリフォルニア州は最後、明日からはアリゾナ州です。
6日目 Amboy→Needles
走行距離:49.8km