アナログ文化を生かしたい
だいぶ、漫画もデジタル化が更にどんどん進んでるのを感じます。
描いて食べてくなら、デジタルに移行するのが賢い選択なのかもしれません。
暫くは、「デジタル環境ないし、資金もないから…」
と、劣等感みたいなものに感覚が占められて、フラットに描画方法を考えることが出来ませんでした。
▲ちなみにこちらは写真を元に、写真を撮ったときのEL(アイレベル・目線の高さ)を変えて描いたものです。 ※写真は自分で撮りに行きました★ アイレベルは物語のメインになる人物の身長に合わせて設定してます。誰の目から見えてるか、誰の目線を共有させたいかをここに仕込んでいます。(聞かれてないのに語ってしまった)
漫画のデジタル化が入り始めて、徐々に現代のように主流になってく様子も見てきた世代です。
時代に合わせて動く人たちもいれば、
これまでの文化を守る為に動く人たちもいる。
私は、アナログ原稿がなくなったらさみしいなあって、思う。
手塚治虫せんせいの原画展を拝見したことがあって、
切り貼りのあとだったり、
下描きなしかもしくはアタリだけでペン入れされていて、一部をホワイトで修正してる状態とかも確認出来た。
そういうのを生で見て感動したこともあったと思い出した。
黄ばんだ原稿や、写植の下からはみ出てる直筆のネーム(セリフ)とか、
原稿のシミとかも、生原稿ならでは…!
あれはたまらんすよ…!!!
自分は浅田弘幸せんせいリスペクトしてる勢でもあり、
原画展も数回拝見させて頂き、生原稿の綺麗さに感動した…✨
原稿の裏にもバランスを整える用の下描きもあったりして、
生の…鉛筆の…線を…拝見できてる…と!!(落ち着け)
他にも、
プロは1mmの間に10本線が引ける
とか
●●先生は集中線のホワイトの縁取りをフリーハンドでミスノンで引く
とか、
そういうのを見聞きして、もう単純に凄いと思ったし、自分もできるようになりたくて真似したりしてる。(ホワイトは難しいけど、ミスノンならカッターで削れるから、修正技術はあがった…!)
↑ミスノンってこれです。ハケつきの修正液。ピント合わせられなかった💦
昨今、デジタルでは素材も豊富で、“絵が描けなくても漫画を描ける時代”にもなったと聞くし、
沢山の読者さんを楽しませることができるなら、描くことにこだわらなくてもいいんだと思う。
けど、
自分は感動したことを捨てられないんだなって、最近思った。
漫画家さんだったり、そのアシスタントさんだったりの手仕事に、
目も心も奪われて。
アナログ文化が廃れてしまうなら、もし、自分が生きてる時代に終わりが来るとしたら、最期まで付き合いたいなあ…って、
思ったのが、今の自分の気持ち。
単純に時代についてく体力も、若者の成長に張り合うスピードも持ち合わせてないからってのもあるので😂
そっちは出来る方々にお任せしていこうかなって。
月日経てばフルデジタルに移行してるかもしれないけどね(笑)
そうしたら小突いてくだされ。
とにかく今の気持ちとして。
ね。
続いてくからあるのではなくて、
続けたい想いが繋がれていって、今あるものもあるんだって。
あと、
7月の展示で、原稿も展示したときに、
「初めて漫画の原稿見ました!!」
と、ファイルごしにトーンの削りの凹凸触って感動してる姿を見受けたりして、
そういう反応見られるのも楽しいなあって✨
自分が修得してきた技術を、楽しんで頂ける場があってよかったなあと⭐️
原画そのものもNFT(非代替性トークン)なのだから、デジタルデータに原画の所有権も併せてオークションに出したら、世界中のネットが届く範囲で販売も出来るので、信頼ある機関での管理が必要になると思うけど、漫画家さんの収益増加の仕組みとしてありなのではないだろうか??
ーー追記ーー
※訂正※
“NFT”はどうやらデジタルデータにおいての非代替性を言うものらしく、原画そのものは非代替性というものではあるけれどNFTというのは間違いらしいです。訂正させて頂きます🙏💦
ーー2021.10.17ーー
まだまだアナログ漫画が生きる可能性は探れる気がする。
というわけで、
自分はアナログ漫画文化を生かしたいと考えている。
結構、デジタル化の流れについてけなくて悩んでたのが今の時点では落ち着いたので明言しておきたかったのと、
公言することで、出来るだけアナログ文化が続いていくといいなという願いが伝わって広がったらいいなと思い記事にしてみた。
以上
たけもとゆか でした★
アナログは楽しいぞ!!🙌