注射が嫌いな私が、献血に行った話。
※このnoteは、2022年に書いたまま下書きに眠っていたものを、誤字脱字だけ修正してアップしたものです。
私は、注射が嫌いだ。
小さいころは、注射に行くたびに泣いていた。だいたい、弟と一緒に予防接種に行くのだが、「どっちから先にする?」と聞かれたら迷わず弟を差し出していた。なかなかひどい姉だ。でも、できることなら逃げ出したかった。
私は注射針を見るだけでも腕が痛くなるので、弟が注射されているときにすでに半泣きだった。
こんな調子なので、インフルエンザの予防接種もいつしか行かなくなった。予防接種した年に限ってインフルかかるんだもんって、理由をつけて。
ところがここ数年、コロナのワクチンを打たなければならない。
数年ぶりの注射はもちろん怖くて、痛くて。もう子供じゃないから泣かないけど、心の中では泣いてた。
あと、最近分かったんだけど、私、注射が嫌いすぎて、注射の日の朝微熱が出る。笑 平熱より0.5度高いくらいの、若干の微熱。
どんな体だよ!!
ってくらい注射が嫌いなんだけど、この間、献血に行ってきました。
事の発端は前日。
中高時代の親友から、久しぶりにLINEが来た。
「献血してきたー」の文字と、献血カードの写真。
え、すご。えらすぎん???
この子(Aちゃんとしよう)は、親友でありライバルでもあるみたいな感じで、なんとなくAちゃんに負けるのは嫌な自分がいる。
血液が必要な人がたくさんいることは前から知っていて、献血しなきゃな~とはずっと思ってたんだけど、なにせ注射が嫌いで渋っていた。
注射しなくて血液提供できるならいくらでもするんだけどな、とか言い訳して。
大学に献血車が来て、ご協力お願いしますって言ってても、注射怖いからって素通りしてた。
でも、Aちゃんが献血してる。
これは負けてられない…!
謎の対抗心が湧いてきた。
献血したから勝ちとかないんだけどね。
でもそのLINEがきっかけで、私は次に献血車を見つけたら献血しよう。そう決めた。
翌日。
いるやん…!!昨日の今日で献血車学校に来てるやん…!
タイミングよすぎんか。
しかもちょうどその日は2コマ連続で空きコマがあって暇だった。
これは今日するしかないんでは…??
そう思って献血車に近づいた。
引き返した。
いややっぱ怖いて。注射嫌いなのにそんな簡単に行けんって。
でもな、Aちゃん献血してたしな…
もう一度近づいた。
やっぱり戻った。
どうしよう。今日はやめておくか?
でもな、今やめたらこれからもしない気がするしなあ…
そうだ!!
ご褒美を設定しよう。
葛藤した挙句、献血が終わったらコンビニで一つ好きなスイーツを買うことを自分に約束して、もう一回献血車に向かった。
受付。
個人情報とか体重とかを紙に書いて、お医者さんの問診みたいなのを受けた。
海外行ってないかとか、コロナの濃厚接触者じゃないかとかいろんなことを聞かれた。
ここでお医者さんが一言。
「緊張してる?」
してます…!!思いっきりしてます…!
って言いたいところだけど、見え張って「ちょっとだけしてます(笑)」って答えた。
そしていよいよ献血。
順番待ちの間に、スタッフさんがスポドリをくれた。スポドリあんまり好きじゃないんだけど、なにやら献血前には水分を取っておくといいらしい。あと、ウエハースみたいなお菓子もくれた。
そして順番が来て、まずは事前の血液検査。
と思ったんだけど、看護師さんに、「あなたホントに50㎏ある?」って聞かれた。
いや、ある日とない日とあるんで、今日あるかはわかんないです。
そう答えたら、体重計で量ってきてって言われた。
50㎏ないと、400ml献血できないんだね。
結果ちょっとだけ足りなくて、200ml献血になりました。
で、血液検査して、本番。
その前に、またお菓子もらった。クッキー。
まだ全然献血してないのにすごいいっぱいお菓子もらえるやん。
そしていよいよ本番。
もちろん痛かったけど、一回刺しちゃえばそのあとは全然痛くなくて、意外と平気だった。
私から抜き取られた血液がパックに入って、凝固しないようにずっと揺れてる機械に入れられてた。
血を見るのも怖いんだけど(怖いもの多いな)、パックに入った血液なら見てて面白かった。大学は文系だけど、高校時代理系だから、生物とか化学とか思い出してちょっとだけ楽しかった(笑)
そしてそのまま何事もなく、無事終了。
終わった後もお菓子をもらえました。
何分か休憩した後、お菓子とかカップスープとかをお土産にもらって、記念すべき初めての献血は終わった。
想像してたよりも全然痛くなかったし、お菓子いっぱいもらえるし、いい子とした気分になるし、実際少しでも人の役に立ってるし、献血たのしいな。
ちょっとはまりそう。笑
またできるときに献血しよう。