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Blu-ray:KAN『BAND LIVE TOUR 2022 25歳』視聴記

KANさんがいなくなってから1年ということで、トリビュートライブが開催されたり、この時期に合わせてCDやBlu-rayが出ている。
ライブはスケジュール的に行けないし、Blu-rayも、ふだん音楽の映像作品を買わないので、CDだけ買おうと思っていた。けれど、KANさんがラジオ『ロックボンソワ』をやっていたころ、番組終わりで『BAND LIVE TOUR 2022 25歳』の話をよくしていた。ラジオを聴いていたころは、KANさんのライブに行こうとは思ってもいなかったけれど、いまになれば行っておけばよかったと思う。どんな感じだったのだろうか。いまではかなわぬその思いをかなえるために、買ってみようか?!
ということで、めずらしくBlu-rayも買ってみた。今回は、その感想を書こうと思う。ちょっとネタバレがあるので、これから見る予定の人は読まないほうがいい、かな?

届いたBlu-rayをさっそくプレイヤーにイン!
おぉ~、KANさんが動いている!考えてみれば、動くKANさんを見たことは、ほとんどない。『やまだかつてないテレビ』に出ていたらしいが、我が家は父親がテレビ権を握っていたので、バラエティ番組は見せてもらえなかった。かろうじてドラマはみることができたので、KANさんが出演していた『熱血!新入社員宣言』というドラマは観たことがある。たしかに、主題歌はKANさんで、ちょい役としてKANさんは出ていたけれど、何よりも、親と観ていると、子どもながらにもこそばゆいというか、要するに、ドラマとしては観ていて恥ずかしくなるような、凡作、というか駄作だったのだ💦
それ以来初めて動くKANさんを見たので、「歳とったなぁ~」が最初の感想(笑)。自分も歳とったのは置いといて、の話である。2023年1月10日に、東京お台場のZapp Diver Cityでの公演。前年12月の2回の東京公演がコロナ感染で延期になった、1回目のもの。この頃、もう病魔が忍び寄っていたためか、少し顔色が悪いかな、という印象もある。延期になった2回目は、3月7日、KANさん最後のライブだから、最後から1回前のライブ、ということになる。
客席は、女性が多い感じかな?ライブアルバム『弾き語りばったり #19 今ここでエンジンさえ掛かれば』に収録されている『よければ一緒に』のなかで、KANさんが会場のみんなに一緒に歌おうと盛り上げるのだが、この時の観客の歌声から、女性が多いな~と思っていたので、だいたいこんな客層だったんだろうとは思うが、男性もそれなりにいたのかな、年齢層はどうだったんだろう、と想像は膨らむ。
冒頭からトークなしで10曲目まで続く。これはラジオでも話していたなぁ。
『ときどき雲と話をしよう』:懐かしい。この頃、KANさんを聴いた最後の頃なのかな・・・
弾き語り『東京ライフ』:初めて買ったCDの、弾き語りが聴けて嬉しい。
『愛は勝つ』:ベートーヴェンの第九『歓喜の歌』をアレンジしてカデンツァ的に入れてきたのが、とても自然だった。KANさんの『愛は勝つ』って、ベートーヴェンにおける『第九』的なのかも。KANさんにとって一番有名曲だけど、一番KANさんらしくない曲、という意味で。『第九』もベートーヴェンで一番有名な曲だけど、一番ベートーヴェンらしくない曲、と個人的には思う。
『MAN』:勝手な男の願いという部分もあるけど、ライブで歌うと、改めていい曲だね。

このあと少しトーク。『今夜はかえさないよ』の元曲は、KANさんの留守番応答だった・・・名付けて『もしもし木村です』。この話も、ラジオで聴いた記憶がある。自分が想像しているような15秒くらいしか録音できない留守番電話ではなく、カセットテープがダブルで入れられるような留守番電話だったらしい。なので、この曲、フルコーラスだったのです。それをライブで聴けるのは、なかなか貴重かも。

セット入れ替えの時の話も、弁当嫌いのKANさんらしいな、と思った。続いて、寡黙な矢代恒彦さんの話。ラジオで聞いた話が出てくると、やっぱりKANさんだなぁ、と思う。

『23歳』『ロックボンソワ』のラストソングはこれが多かったなぁ。ノスタルジックも交えながら、もう聴けないのかと思うと、やっぱウルっときちゃうよね。
『適齢期LOVE STORY~全曲つなげ2022』:これがラジオで言ってた「全曲つなげ」なのか!これは会場に行った人じゃないとわからないけど、Blu-rayで味わえちゃうなんてありがたい。でも、やっぱり会場に行かないと聞こえない音もあるのね・・・(笑)

アンコールの『エキストラ』
そして、アンコールあとの余韻・・・

KANさんに思い出のある、自分にとってはとても楽しむことができた。
副音声ならぬ「福」音声も入っているようなので、それは、また改めて観るときに聴こうかな、と思う。



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