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『KANのロックボンソワ』第931回(2022年11月5日)~KANさん自身による提供曲特集を聴いて

バックアップしている「KANのロックボンソワ」を少しずつ聴きなおしている。1年以上前なので、ほとんど覚えていなくて、初めて聴くみたいに新鮮。記憶力悪くなったというか、年取ったというか💦 聴きなおした内容をなんでもここで報告するつもりはないけれど、聴いていて「いいな」と思ったところは、ときどき共有できればと思っている。

この日(2022年11月5日(土))の放送は、『提供楽曲特集Part2』と題して、KANさんが他のアーティストに提供した楽曲の紹介。「ロックボンソワ」では、以前からときどきこうした特集を組んでいたとのことで、Part1は2022年9月10日に放送されている。それ以前では、2017年6月24日、7月1日にも同様の特集があった様子。ただ、私はこの番組を聴き始めたのが2022年9月なので、これが最初で最後の特集になる。

この日紹介されたのは、以下の5曲。
M1. 体重計とアンブレラ / 木村恵子 < 1988
M2. 大きな夢 小さな声 / つるの剛士 < つるばむ < 2010
M3. 新しいシャツ / Qlair < Coupeling of 秋の貝殻 < 1992
M4. Thousand Nights / 稲垣吾郎(SMAP) / SMAP 016 MIJ < 2003
M5. 新しい街で / 今井美樹 < retour < 1990

まず、木村恵子さんの「体重計とアンブレラ」。この曲、元々はもっとミディアムテンポの曲だったけれど、CMタイアップの関係でアップテンポの曲に直されてしまったとか。個人的には、アップテンポのせいか、前奏のあたりのせいか「適齢期LOVE STORY」と同じ香りがする。

つるの剛士さんの「大きな夢 小さな声」は、バラード調の曲。KANさん自身も「これはいい曲でしょ?・・・と同意を求めるのもどうかと思うけど、いい曲だなあ。」としみじみ。聴けば聴くほど味が出てくるタイプの曲かな。つるの剛士さんに歌手というイメージがなかったので、ちょっと意外。

Qlairは3人組のアイドルグループ。「新しいシャツ」は元アイドルの島田奈美さん(現在は、島田奈央子として音楽ライターとして活躍)がKANさんのファンだったことがきっかけで、島田奈美さんの事務所社長が作曲を依頼したとか。私としては、島田奈美さんにも歌ってほしかったなぁ、なんて思ったよ。KANさん本人は、あまりにもフツーなポップスを書いてしまったと、少し心残りの様子。

稲垣吾郎さんの「Thousand Nights」は、KANさんがパリ生活をはじめて最初に書いた曲らしい。アラビア音楽の影響を多分に受けていて、たぶんタイトルも千夜一夜物語を意識してるのかな、と思った。この曲にはエピソードがあって、作詞もKANさんだったけど、制作側から却下されてしまったとのこと。KANさんとしては「いい歌詞だったんだけどな~」と名残惜しそう。稲垣吾郎さんの別の一面のイメージにピッタリな感じなので、私としてもその歌詞で稲垣さんに歌ってほしい!と熱望します(笑)

最後は、今井美樹さんの「新しい街で」。KANさんの提供曲としては、同じく今井美樹さんの歌う「雨にキッスの花束を」がとても有名だが、この曲も負けず劣らずの佳曲。この2曲については、素敵なエピソードがあるので、Wikipediaから引用したい。

・本楽曲を提供したKANによれば、KANの事務所関係者が以前今井と仕事をしたことがあった縁で、今井をKANのライブに招待したところ、その日がたまたま今井の誕生日であったことから、本楽曲と「新しい街で」の2曲が入ったデモテープをプレゼントしたことが契機で今井のアルバムに採用されたという。
・KANが病気療養中であった2023年6月3日、京都・上賀茂神社で開催された「葉加瀬太郎音楽祭2023」に今井が参加した際、久しぶりに本楽曲を歌唱した。その際、今井は本楽曲について「シンガーソングライターのKANちゃんが若いときに作ってくれた曲なんですが、ほんとに大好きな曲で・・・。今日は、ほんとに久しぶりに歌います」と語っている。なお、この時の様子は匿名のリスナーによってKANがパーソナリティを務めるラジオ番組に知らされ、KANは「思えばもう33年も前、私が提供させていただいたこの曲をイベントで選曲していただけるなんて、とてもとてもうれしい事実です。」と述べている。

Wikipedia「雨にキッスの花束を」より引用

わざわざ引用までして載せましたが、この部分、「ロックボンソワ」でKANさんが話していたことをもとに、私が書いたのです。「いい話でしょ?」と先ほどのKANさんのように同意を求めたい(笑)

「新しい街で」については、KANさんいわく「この曲は僕が歌うより今井美樹さんのハイトーン・ボイスに合うと思った」のがプレゼントした理由とのこと。私としては、KANさんの「フランスについた日」に似ていて、すごくKANさんっぽい。平井堅さんもこの曲を聴いて「KANさんっぽい!と思って作詞・作曲をみたらホントにKANさんでビックリした。」と言ったとか。

今日の『ロックボンソワ』の感想はここまで。聴きなおしてみると、目からウロコの話や、素敵なエピソードがたくさん。こういう話、もっとしてほしかったな。でも、聴いて、いいなと思ったエピソードは、noteやWikipediaに書いて、たくさんの人に知ってもらって、KANさんの足跡をいろいろなところに残していければ、と思う。

ほな、サイババ👋


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