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女がみんな結婚をしたいと思うな │ 女子会で浮き彫りになった「女はこう生きるべき」の固定概念 #独身アラサー女の結婚観

こんばんは。独身アラサー女、モチです。

さて早速ですが、先日の女子会の話をします。職場の女性のみが集まった飲み会で、メンバーは基本わたしより歳上の30代の方が多く、ほとんどが既婚者でした。

「旦那が〜」「子どもが〜」が話題の中心で、わたしはニコニコしながらお酒を飲んでいました。わたしにはまだわからない話。人生の先駆者たちの話を聞きながら、そんなこともあるんだなぁと思いつつ、美味しいご飯に箸を伸ばしたら。

「モチさんは最近彼氏とどうなの?結婚とか考えていないの?」

突然話題の矛先を向けられ、伸ばした箸がフリーズ。「あぁ、そうですね…」と言いながら繋げる言葉を探すわたし。

わたしには一つ年下の彼氏がおり、出会いは職場でした。ただ、彼はわたしの職場で正社員として働いているわけではなく、週に数日勤務。本業は別にあり、フリーランスのような形で生計を立てています。とはいえみんな彼のことを知っており、全員に打ち明けているわけではありませんが、今回の飲み会のメンバーには交際のことも話していました。

「まぁ、まだもう少し先ですかね…」
「えぇっ、だって付き合ってもう1年以上経っているでしょ?モチさん何歳だっけ?」
「29歳です」
「もうすぐ30歳じゃん!彼はなんて言ってるの?」

若いねぇと微笑ましい視線を向けてくれる方もいながら。ここまで一気に話を進められ、やや居心地の悪さを感じ始めてきたものの、質問に答える。

「将来の話をすることもありますが、まだ具体的な話はしていないですね」
「えぇっ、モチさん可哀想!」

??????????????????

「もっと強く言わないと!こっちが引っ張ってあげないと最近の男は覚悟決まらないよ!」

あぁ、彼氏の覚悟が決まらないから結婚を先延ばしにされていると思っているんだ。それは誤解だ。彼にも悪いし、弁解せねば。

「違うんです、わたしも昇進目指して仕事頑張りたい時期で。彼も本業の方の仕事が忙しいので。まだかなぁって思っているんです」

「仕事?彼が頼りないから自分も働かなきゃって思うの?」「やっぱり彼の仕事が不安定だから、モチさんも結婚に前向きになれないんじゃない?」「モチさんが養ってあげなきゃと思うから、モチさん側の覚悟が決まらないのかもね」「30歳半ばで子ども産むの辛いよ〜早く決めなきゃ」「てか彼を結婚相手として考えて大丈夫?」「モチさんは彼の働き方についてどう思っているの?本業辞めて、正社員で就職してほしいとか思わないの?」

ガシャン。
ここでわたしの心のシャッターは完全に閉まり、ここから先は愛想笑いと、当たり障りのない返答に徹することになりました。

大前提として、自分の好きなことを仕事にして働いている彼のことを、わたしは尊敬しています。収入としても一定の金額をもらっていますし(教えてくれました)、正社員かそうでないかという雇用形態については現状あまり気にしていません。そして、彼の仕事にわたしが口出したいと思ったこともないんです。というか、正直口を出す権利なんてないとすら思っています。彼の人生なのだから。

そしてわたしも、仕事が好きです。ずっとこの業界で働いてみたくて転職をしたし、営業成績を上げられた時は気持ちがいいからです。もっとできることを増やしたいから昇進がしたい。「仕事ができるわたし」でいると自己肯定感を高く持てますし、なんとなくで仕事をするより確実に日々が豊かになっていくと実感しています。

決して彼が頼りないから仕事をしたいわけでも、彼を養ってあげなきゃと思っているわけでもありません。

この出来事は「女としての生き方」を考えさせられるきっかけとなりました。

おそらく女子会のメンバーだって、誰も意地悪を言ってやろうと思って言ったわけではありません。
「自分の人生を豊かにするために自分が働きたい」という考えが元々頭にないから、「女はみんな結婚をしたいと思っている」と信じて疑わないから、だからこのような言葉を投げかけてくるのです。

「男は覚悟決まらないから女がリードした方がいいよ」「若いうちに子どもを産んだ方がいいし」「29歳ならもう決めなきゃ」「正社員じゃない彼氏と結婚して大丈夫?」
これも善意によるアドバイスなんです(いや、もしかして意地悪だったのかな?だとしたら悪意に気づかない鈍感な自分にあっぱれです)

ただ、一ついいですか。

うるせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

嘘です。
でもわたしの人生です。人生の先駆者たちの有難いお言葉は、善意でいただいたものなら全て真摯に受け止め、選択肢の一つとして検討しながら、それでもわたしはわたしの人生を全うして生きていきたいと思います。

エピローグ
大学時代の親友(東京の商社でバリバリ働いている)に彼氏の話をしたら「ダブルインカムってことでしょ!いいじゃん最高!」と言われました。最高なのはお前だよ。

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