紀行文 18きっぷで関西を目指せ
朝 6時半頃。 最寄駅出発
予定より2時間遅れて最寄駅より中央線に乗車。
駅付近のモスバーガーでは、まだこんな時間なのに
店員さんが朝の準備なのかテーブルを拭いていた。
スーツ姿でこれから仕事に向かうであろう人達もチラホラ。
これから気楽な旅行だという俺でさえ、朝早くてダルい気持ちがあるのに
こんな朝早くから仕事だなんて、さぞダルいだろうな、大変そうだなと思った。
来週からまたその大変そうな人達の中の一員になるのに、他人事のように。
もっとのんびり朝とか過ごせる世の中になれば良いな。
とは言えまだピーク時の乗車率とは程遠く、普通に電車に乗っただけで、特に誰と争うこともなく座れた。
とりあえず東京駅まで寝ようかと思ったが上手く眠れず、電車の中で目を閉じて過ごす。
目を閉じて視界情報を遮るだけでもかなり頭の疲れが取れる気がする。
差しっぱなしのイヤホンでApple Musicのダウンロード済みの曲を全てシャッフルで再生していたんだけど
ダウンロードしたは良いけど一度も聞いていなかった曲も何曲か流れてきて、聞いてみたらすごく良かった。
ボガンボスの夢の中とか。
東京駅に到着。
乗り換えまでの間に20分ほど時間があったので
一度改札を出てとりあえずの一服。
最近はメビウスの1ミリを吸っているんだけど
次いつ吸えるか分からないので、念のため最寄駅のコンビニで購入しておいたメビウスの3ミリを2本。
7時半ごろ 東京駅より東海道線(熱海行)乗車。
ホームに並んで、乗る予定の電車の窓から車内を確認すると、
時間帯もあってか、先ほどの中央線より少し混んでいた。これはもしかしたら座れないかもな、
長距離移動になるから座れないのは辛いから
どこかしらでなんとか座れたら良いなと考えていたが、運良く東京駅から座ることができた。
これから仕事に向かう人に席を譲ろうかと思ったけど荷物が重いので席が取れたので座ってしまった。
辻堂のあたりでタバコ吸いたくなる。
友達からのラインの返信をしてから眠気が消えてしまい、電車の中では
今度のDJイベントのプレイリスト(仮)を考える。
今度のイベントで俺、ラジオのお気に入りの会の特にお気に入りの部分をかけようと思ってるので、
プレイリストを考えると言っても、
Apple Musicを聞きながらではなく
Podcastでお気に入りのラジオを第一回から聞き直して、ここをかけようとか考えてた。
9時20分頃。熱海。
ここで興津行きの東海道線にのりかえる予定が
昨日の台風の影響で東海道線の富士〜興津間が運転見合わせしている事を知る。
富士駅まで進むことも可能だが、昔富士に行った時、駅の周りに何も無かった事を思い出し
熱海で運転再開を待つことに。
せっかくカメラを持ってきたし、先々週熱海に来た時は海水浴したりとにかく普通に遊んでしまい
写真をほぼ撮らなかったので、先週のリベンジ？がてらサンビーチの方に写真を撮りに行く。
坂を下っている途中で既に暑さにやられてしまい
とっとと引き返して喫茶店に入りたくなる。
しかしここまで坂を下った手前、写真を一枚も撮らずにまた坂を登るのは体力のコスパ悪過ぎると思い、気力でなんとかサンビーチまで行く。
サンビーチに着いた頃にはもう写真を撮る気力なんてほぼ残っていなかったので
適当に2.3枚写真を撮って、駅前にあるお気に入りの喫茶店に向かうため、やっとの思いで下ってきた坂を再度登る。
こんなことなら大人しく途中で引き返せば良かった。
体力のコスパとか、旅行先に来てまでコスパを気にしてしまう自分の心の貧しさに少し嫌気がさした。
睡眠時間が2時間程度だった割に全然体も頭も動いてるなぁと思っていたけど、
やっぱり体や頭を動かす気力がかなり少なくなるね寝不足だと。
特に暑い中歩くみたいな、元気な時でも普通に体力使うことや、読書や写真撮影みたいなほんの少し頭を使う事はめちゃくちゃ億劫。
坂を登り切り、一目散にお気に入りの喫茶店に入る。
ここの喫茶店の何が良いって、ありがたいことに今の時代でも喫煙可能なのだ。
先々週彼女と熱海に来た時にもこの喫茶店に来た。
彼女はタバコが嫌いなので、その時僕はタバコを吸わなかったけど、
隣の席の兄さんが本を読みながら結構煙の多いタバコを吸っていた。
その時はタバコ嫌いな彼女に話を合わせて
「雰囲気良いけど喫煙可能だと〇〇(彼女)とかタバコ嫌いな人だと少し居辛いね」
とか少し言ってたけど
正直死ぬほど兄さんが羨ましかった。
だから今回は「これでもか!」ってくらいタバコ吸った。
これ書いてる今現在、喫茶店に入ってまだ1時間くらいなのにもう10本も吸ってやった。
ちなみに、この前の喫茶店の兄さんの羨ましかったのは
タバコを自由に吸えていたことだけじゃない。
先にも書いたけど、その兄さんはタバコを吸いながら読書していたんだ。
俺も読書をしたい！って羨ましさではない。(本なんて基本は難しくて嫌いだから)
ただ、喫茶店でタバコ吸いながら読書する
みたいな、贅沢な時間の使い方が出来ることと、
一度捻くれてしまうと、「喫茶店で喫煙読書してる俺カッケーしてるんだろうなぁ」とか思ってしまい、
小っ恥ずかしく感じて来て出来なくなるような事を平気で出来るのがすごく羨ましかった。
だから俺も今日は喫茶店で、持ってきた本を読んで「俺カッケー」って浸りたいなと思ってたんだけど
サンビーチまで往復したが故に汗でダクダクになってしまった自分から目を逸らすことが出来ず、
全く浸れそうに無いのでそこは断念。チェだぜ。
写真は注文したコーヒーフロート。
クリームソーダが「映える映える」と持て囃されてる昨今
せっかくフロートを作っているのに、映えとか度外視でとりあえずアイスをぶち込んだ感じがいいね。
ここの喫茶店は雰囲気も静かで厳かすぎる訳でもなく、
かと言って煩かったり、コメダ珈琲みたいなチェーン店感も無くて、雰囲気が凄く好き。
ちなみにタバコ嫌いな彼女とこの前一緒に来たのも、彼女がタバコ嫌いながらも
それでも雰囲気が好きで行きたいと希望してくれた為。
タバコも吸えるし、コーヒーフロートも普通に美味しいし、
あと何より立地が良過ぎて何度も来てしまう。
ここの立地が良いと言ってるのは
駅から徒歩1.2分だから、というより
駅まで徒歩1.2分だからだ。
熱海に遊びに行った日は、「さぁ東京に帰ろう」と決意して駅に向かっても
百発百中の確率で
「やっぱり熱海が好きだ、もう少しこの場所に居たい！」ってなる。
そんな時に「じゃあ最後にコーヒー一杯分だけ熱海を延長しよう」と
気が付くとこの喫茶店に入っている。
この喫茶店に入ってコーヒーフロートを飲みながら
誰かと一緒に熱海に来たなら、この喫茶店て雑談をしたり、
一人で来たなら、「名残惜しさの感傷割り」みたいな気分に耽る、熱海最後のおまけの時間を過ごす場所に、ベストな場所にあるのだ。
「ベストな場所にあるのだ！」とか言い切ったけど、これはかなり俺の主観なんだけどね。
でも俺は先にも述べた通り、熱海を最後に延長出来る、最後のお楽しみスポットと認識している。
12時半頃
運転再開の見込みは立たず。
めちゃくちゃ眠くなったので、寝床を求めて沼津のネットカフェに移動することにする。
沼津駅で降りた際、猛烈な大雨を受けて
もう引き返す事を視野に入れ始める。
ネットカフェではブースだけ取って
喫煙所に直行。
18きっぷの買取を行なっているかを、地元付近の金券屋に片っ端から電話で確認していると
隣の席でタバコを吸っていたおっさんから話しかけられる。
「18きっぷの2回残し残ってるんですか？？」だって。
俺が金券屋に電話してるのを聞いて、
俺から18きっぷを買おうとしたとの事だ。
今日帰宅しなくてはいけないから
沼津で売るわけにはいけない趣旨を説明すると残念がられる。
(なお今考えれば、ここで上手い事価格交渉してれば、帰りの賃金実費を差し引いても
金券屋で売るより割高で売れたかもしれないなと少し後悔)
その後10分くらいおっさんとお話。
おっさん、18きっぷで青森まで行って、その後北海道の観光したいんだって。
話を直接聞いてた俺ですら、後半は「どうでもいいなぁ」と思いながら聞いてたんだから
こんなの読んでる皆さんにとっては、もっとどうでも良い情報だろうけど。
でも沼津ってこんな感じで地域住民とのほんわか触れ合いあるのか。
なんか大阪の観光地じゃない場所、
例えば谷町六丁目辺りの喫茶店の常連のお客さんみたいなみたいなコミュ力してんなと思った。
そう言えばこのおっさん、お世辞にも綺麗と言える見栄えはしていない。
それにほんわかと新今宮や動物園前の辺りで嗅ぐことの出来る匂いがやんわりと漂ってくる。
大阪っぽいコミュ力と大阪っぽい臭いをかげたので、
なんかもう今回の関西旅行は、この沼津のネットカフェで完結にして良いやって
このおっさんと話して決めた。
食べたかったポパイ丼と種よしとリクローおじさんのチーズケーキはまた今度にして
とっとと東京戻って焼肉きんぐにでも行こう。
18時頃。
ブースに戻り2時間ほど眠って帰りの電車に乗り込むを
少しでも関西感味わいたいのと、
お土産渡した時、実は沼津で買ったって話したら少し受けるかもしれないから、
沼津駅前のローソンでなぜか売っていた八ツ橋を2パック帰り際に買った。
P.S
最後にネカフェを出る前に喫煙所いったら
今度は綺麗なお姉さんから話しかけられた。
天気と電車の運休情報の話しただけなんだけど
凄く感じの良いお姉さんだった。
このお姉さんの件は別に書き残す必要なんて皆無なんだけど
せっかくだから何処かに自慢したいのでここに書き残す。