スウェーデン、移民政策に失敗
移民政策の失敗例として、スウェーデンから学ぶことは多い。
日本は出生率の低下により、若い人の人口は増えず、老人は長生きして超高齢化社会になってしまった。労働人口は減って来ているにも関わらず、福祉の負担は増え続けている。政府は、年金支給年齢を上げて、また、消費税を上げて何とかしのいでいる。
日本政府は、労働力不足の対策、経済成長の維持、福祉制度の維持を主な目的として移民政策を推進し、拡大して来てた。特に建設業、農業、介護の分野で労働力は不足しており、早急な対策が必要だった。
スウェーデンの移民政策も日本の場合と共通するところは多い。マスメディアは、スウェーデンの移民政策で、何が起こったかを正しく報道して、日本社会の不利益にならないように問題提起をすべきなのに、ほとんど報道が見られないのには意図的なものを感じる。
スウェーデンの移民政策の失敗は、治安の悪化、財政負担の増加、社会統合(異文化との調和)の失敗、が挙げられている。
1. 治安の悪化
ストックホルム、イェーテボリ、マルメなどの一部の都市では、移民が多く住む地域での犯罪率の上昇や治安の悪化が問題となっている。特に、ギャング関連の犯罪や暴力事件が増加し、移民が集中する地区が「治安の悪い地域」として認識されてる。
2. 財政負担の増加
スウェーデンは充実した福祉制度を持っており、移民にもこれらのサービスが提供されている。住宅支援、医療、教育、失業手当など、多くの移民が到着後にこれらの支援を必要とするため、政府の財政負担が増加している。特に、難民として受け入れた人々には長期的な支援が必要なことが多く、短期間で経済的に自立するのは難しいことが多いため、これが予算に圧力をかけている。事実、多くの移民が職についておらず、生活保護を受給している。
3. 社会統合(異文化との調和)の失敗
移民の中には、言語の壁や職業スキルの不一致、資格認定の問題などにより、スウェーデンの労働市場に統合されるまでに時間がかかることが多い。また、移民の異文化がスウェーデン文化と調和できず、価値観、社会規範、宗教、生活習慣の違いが、さまざまな対立を引き起こす原因となっている。
スウェーデン政府は、自主的に自分の国に帰る移民に$34,000(約480万円)を支給する計画があるらしい。
スウェーデンの移民政策の失敗は、政治的な無知が主な原因だと言われている。
文化的な違いは、偏見、差別、対立を生み出すことにつながり、言語の違いは調和を阻害する主な要因の一つになり得る。☕️