
【老眼】 水晶体は徐々に硬くなっていく
水晶体の硬化が起こる原因は、加齢による生理的な変化が主な理由と言われています。以下に、その具体的なメカニズムを説明します。
1. 水晶体の成分変化
水晶体は、以下の成分で構成されています。
◾️水晶体タンパク質(主にクリスタリン)
◾️水分
加齢とともに以下の変化がタンパク質の変性・凝集が起こります。水晶体内のクリスタリンタンパク質が徐々に変性し、硬化します。この過程で透明性が減少し、弾力性が失われます。
また、水晶体内の水分が減少することで柔軟性が低下します。
2. 細胞の再生がない
水晶体の細胞は成長中に核化してしまい、細胞分裂や再生が起こらない特性を持っています。そのため、一度ダメージを受けたタンパク質や組織は修復されず、蓄積して硬化につながります。
3. 酸化ストレス
加齢に伴い、体内で発生する活性酸素の影響により、酸化ストレスが蓄積します。これがタンパク質の変性を促進し、水晶体の硬化や白内障の原因にもなります。
4. 繊維構造の変化
水晶体内の繊維状構造が、加齢とともに密度を増して硬くなります。この構造変化により、水晶体が柔軟に形状を変える能力が失われます。
5. 栄養供給の減少
水晶体には血管がなく、房水(目の前房を満たす液体)から酸素や栄養を供給されています。加齢によって房水の循環や成分が変化すると、水晶体の機能低下が進みます。
6. 遺伝や生活習慣の影響
遺伝的要因や、紫外線への長期間の曝露、喫煙、食生活なども、酸化ストレスを増加させるため水晶体の硬化を早める原因となります。
まとめ
水晶体の硬化は、加齢によるタンパク質の変性、水分減少、酸化ストレスなどが複合的に影響して起こります。この硬化が進むことで柔軟性が失われ、近くを見るための調節力が低下し、老眼につながってしまいます。
老眼になると、目から入ってくる情報量が減っていき、脳の働きも悪くなっていきます。アンチエイジングとしても、老眼対策は大事かとおもいます。
医療技術が進化して、水晶体の弾性を復活できるようになれば、いいなーっと空想してみました。
コーヒー☕️で一息つきます。