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私がダブルバトルを遊ぶわけ
はじめに
こちらはポケモンマストドンの2024年アドベントカレンダー企画に投稿した記事です。
12/15の枠を担当します、萠華(もか)と申します。
よろしくお願いします!
今までのポケマス鯖での交流や大会を経て自分がいわゆる「ダブル勢」であること、「ダブルバトルが大好き」なんだということを実感しました。それまでは自分のことをただのなんでもないSVプレイヤーだと思い込んでいたので、未だにちょっとびっくりしています。
そしてふと浮かんだのは、なんでそんなに好きなんだろう?いつからなんだろう?何がきっかけだったんだろう?などなどたくさんの"そういえば"な疑問。
せっかくならそれを記事にしちゃおう!と急遽参加を決めました。
対戦とか、ダブルバトルとかあんまりやらないな……という方にも楽しさが少しでも伝わったらいいなと思っています。
こういうブログ的なものに不慣れなので拙いところは多々あるかと思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。
1. ランクマッチ対戦に目覚めたきっかけ
○剣盾のポケモン対戦動画および世界大会
思い返せば子どもの頃からダブルバトルは好きでしたが、「人の対戦を見ること」「本気で戦うこと」「戦略の奥深さ」の面白さを知ったのは大人になってからです。
具体的には、YouTubeでビエラ氏(2015年世界王者)をきっかけにさまざまな対戦動画を見るようになったのがはじまり。その流れでポケモンの世界大会があることを知り、大会もとても面白かったことからダブルバトルって奥が深いんだな、面白いなと思うようになりました。
後でビエラさんのチャンネルを紹介しますが、楽しそうにバトルしている姿に自分もやってみたくなったのが最初だと思います。世界大会で彼が使っていたディアルガに影響を受けて、自分も真似してました(笑)
しかし、剣盾ではまだ持ち物や育成にBP(バトルタワーの鬼周回)が必要だったり、ゲームへの熱量もDLCを購入するほどではなかったり、実際にダイマックスルールで遊んでみたら肌に合わないところが多かったりで遊び程度で終わっていました。
○SVから本格的に育成を開始
そんな中現れたのがポケットモンスター スカーレット/バイオレットです。
まずそもそも、テラスタルというシステムが私には刺さりました。
・ビジュアルがキラキラしててテンション上がる
・技を打った時の爽快感が強い
・テラスタイプも含めた戦略を考えるのが楽しい
・どのポケモンにもテラスタルする権利がある
・相手のテラスタイプが実はある程度予測できる
などなどがテラスタルの好きなところです。
それから、育成環境がかなり快適になったのも大きな理由の一つです。昔の育成についてはあまり詳しくありませんが、金策やタマゴ孵化、王冠、努力値振りなどが剣盾と比べただけでも個人的にはかなりやりやすくなったと感じました。
テラピース集めも最初は大変でしたが、今ではイベントレイドバトルや3Dプリンター(DLC)で集められるようになりました。
そういった環境面でのバフを受け、ヒスイ地方のポケモンが解禁されたあたりから毎月ランクマに潜り続けています。
2. ダブルバトルは何が楽しいのか?
○場に2体ポケモンが出てるだけでもう楽しい
すみません。お願いですからブラウザバックしないでください。
分析を重ねた末の結論がこれなんです。
私が子どもの頃バトルタワーやバトルサブウェイでなぜシングルではなくわざわざダブルを選んで遊んでいたのか、きょうだいに対戦を申し込む時にルールを必ずダブルバトルにしていたのはなぜなのかを振り返ると、もう当てはまる答えがこれしかありません。
ちょっと想像していただきたいのですが、NPCとの戦闘(シングル)で相手が1体目にプラスル、2体目にマイナンを出して来た時よりもダブルバトルで相手がプラスルとマイナンを出してきた時の方が「うおお!」ってなりませんか?
そういう並びの美しさや面白さも好きなんですよね。
ストーリーは8〜9割シングルバトルだから、特別感みたいなのもあるかもしれません。でも今後も藍の円盤みたいに全戦闘がダブルバトルの作品が出てきたら特別感とか関係なく喜んで遊ぶからマジで2体並んでるだけでキャッキャできる人間なんだと思います。
○読み合いが楽しい
場に2体ポケモンがいるということは、取れる選択肢も多くなります。そしてそれは相手も同じ。その中で自分の読みを通せたときはもう最高の気分です!!
○パーティを作るのが楽しい
ギミックを盛り込みやすいので、パーティを考えるだけでも楽しいです。
例えば、1ターンに2体動かせるので片方が攻撃、片方が変化技といったことができます。(例:「おいかぜ」しつつ相手より早く「マジカルシャイン」で相手2体に攻撃)
また、付焼き刃の知識ですがシングルと比べると天候やフィールドを生かしたパーティが多いと思います。
他にもダブルバトル特有の技や特性がたくさんあって、それを実際に試すだけでも楽しいですよ!(詳しくは次項で!)
○ダブルバトルで輝く技や特性が多い
特性については、具体的には
・場にいると相手の選択肢を制限できる特性
・もう1体の味方に良い影響がある特性
・自身が隣のポケモンから影響を受ける特性
などがあげられます。
(例:いたずらごころ、いかく、テイルアーマー、フレンドガード、きょうえん、しれいとう、おもてなし、ヒーリングシフト、きょうせい、かがくへんかガスなど)
シャリタツの特性「しれいとう」はヘイラッシャと合体することで有名かと思います。対戦で発動すると、ヘイラッシャの全能力(回避、命中は除く)が2段階アップします。その代わり、交代ができなくなります。
「きょうえん」はカラミンゴの隠れ特性で、場に出した瞬間に味方のポケモンの能力変化を受け継ぎます。自動的に「じこあんじ」をしてくれるわけですね。
「かがくへんかガス」はマタドガス・ガラルマタドガスが持つ特性で、場にいるポケモン全員の特性を無効化します。相方にはレジギガスやケッキングが採用されることが多いです。相手ポケモンは弱体化させ、味方は強化するという戦法がとれます。
例には入っていませんが、「いかく」対策として「まけんき」の物理型ポケモンを採用する場合もあります。(コノヨザル、ドドゲザンなど)
技については、
・相手2体に当たる技
・味方を強化する変化技やサポート技
・相手を弱体化させる技
・行動順を変更する技
・味方を守る技
などがあります。
(相手2体の例:マジカルシャイン、ハイパーボイス、ねっぷう、いわなだれ、だくりゅう、バークアウト、こごえるかぜ、エレキネット、など)
(味方強化の例:コーチング、とおぼえ、てだすけ、かふんだんご、など)
(行動順変更の例:おいかぜ、トリックルーム、さきおくり、おさきにどうぞ、など)
(味方守りの例:このゆびとまれ、いかりのこな、ワイドガードなど)
相手2体に当たるというのは重要なので、例えばハバタクカミにムーンフォースとマジカルシャインの両方を覚えさせることもあります。
ウルガモスやリザードンなど、特殊型の炎タイプのポケモンにはかえんほうしゃではなくねっぷうが採用されることが多いです。
また、バークアウト、こごえるかぜ、エレキネットなどは2体同時に当たりつつ、とくこうやすばやさを必ず下げる技なのでサポート役のポケモンに採用されることが多いです。
〜ちょっと休憩〜
話がややこしくなってきたので、ここで実際に私が作ったパーティを軽くお見せしましょう。
○第1回ポケマスリーグ部
ポケモンマストドン内で行われた仲間大会。
予選はマッチング方式(最大15戦)で上位8名が通過。チャンピオン決定戦はトーナメント方式で実施された。
【ルール】
自分が使うタイプを宣言し、宣言したタイプのポケモンはパーティに4匹以上入れなければならない。また、元のタイプが違うポケモンは、テラスタイプを宣言タイプに固定する。パラドックス、準伝説は1体まで使用可。アカツキガチグマは準伝説扱いとする。幻、禁止伝説は使用不可。
私は「でんきタイプ」で参加しました。理由は単純、でんきタイプが好きだから!
パーティとNNがこちら。
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普段自分のポケモンにNNはつけないのですが、思いのほか盛り上がったのでちょっと照れ臭かったです。
アローラライチュウとパチリスを使いたかったので、そこから取り巻きを考えていきました。
顔採用ではありつつも、ちくでんほうでん、エレキフィールド+サーフテール、サイコフィールド+ワイドフォース、などなどできるだけシナジーが生まれるように頑張ったつもりです。
限定枠は初めはテツノカイナだったのですが、フォロワーさんの推しであるパーモットが同じタイプだったため代わりに助っ人外国人に来てもらいました。なんたって仲間大会ですからね!仲間優先ですよね!
そんな感じでネタに振った割には3位(四天王)という成績を収めることができましたし、なにより個性的なパーティと戦えて1戦1戦がとても楽しかったです!
○オオタチちゃんだけのバトル大会
オオタチのみ参加可能の大会。
【ルール】
最低4匹から参加可。ギガインパクトのみ禁止。その他、特に制限なし。
オオタチ愛好家、かつ私が個人的にお世話になっている天然水ひおんさんが主催の大会のため、主催への愛があふれたパーティに仕上げています。
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選出は上から4匹の1パターン。
「さいきょう」がこのゆびとまれで隣を守り、「ツンデツンデ」はとぐろを巻きまくる。そして裏にいる「ひおんさん」にバトンを繋ぐと「さいきょう ひおんさん」が爆誕する、というコンセプトのパーティです。
物理偏重になりそうだったのと全体技がないので特殊型の「ゆおんくん」もいます。主催ご本人によると天然水ひおんの対義語が人工湯温訓(じんこうゆおんくん)らしいので対の存在として入れてみました。
実際にバトルしてみたら思ったよりのどスプレーハイボ型がいて面白かったです。
いずれはピカチュウだけの大会も開いてみたいな、なんて思う楽しいお祭りバトルでした。
3.パーティ作りやバトルでのこだわり
○テンションが上がるポケモンを選ぶ
私が最も大切にしているのは「使っていてテンションが上がるかどうか」です。ポケマスリーグ部のところで顔採用なんてワードを使いましたが、8割くらいガチです。ここはスタバです。
逆に言えば、どんなに使用率上位でも自分が使いたいと思わないポケモンは選びません。それで勝ってもテンション上がらないので……
パーティの作り方としてはまず活躍させたいポケモンをピックアップし、その周りを他のポケモンで固めていくイメージで6体選んでいます。強みを生かせるポケモンや、弱点を補えるポケモンは誰か?を考えるようにしています。また、なるべくタイプの偏りが出ないようにしています。
上級者から見たら完成度は全然低いと思いますが、自分が納得できればそれでヨシ!
あくまで対戦そのものを楽しむことが目的で、マスター昇格報酬ゲットとリボン付けくらいができればいいので強さよりも楽しさを優先しています。
ポケマスリーグ部のパーティはかなりそれが実現できたなと思っています。
次の章では、パーティ作りや立ち回りなどを参考にしつつ、コンテンツとしても楽しんでいる実況者さんたちを紹介したいと思います。
4. おすすめダブルバトル実況者
〇ビエラ/ポケモン世界優勝
2015年世界大会優勝者であり、現役のポケモン競技者。……でありながら、自身の人生すらもコンテンツとして面白おかしくネタに昇華できるYouTuberの鑑のような男。
トークやテンションが面白く、特に最凶の視聴者「ニーハオ渡辺」との対戦動画はダブルバトル初心者でも楽しめるぞ!
面白いだけでなく、大会でのガチ対戦の時の強さとかっこよさのギャップも最高だ。
〇UMA【キヌガワ】
個人的に戦い方や考え方が好きなプレイヤー。数手先まで想像して神読を決めるのがかっこいい。ランクマで最終1位を取ったこともある。
視聴者のレンタルパーティで戦う企画はたくさんのパーティを見られるので一見の価値あり。初見の構築なのに器用に使いこなしてしまうので、立ち回りも勉強になるぞ!
〇アルカナ/alcana
2024年全国大会準優勝、世界大会Day1出場の実力者。
とにかく言語化がうまい!選出理由や構築のねらいなど、丁寧にテロップで表示してくれるので、「6匹のうち4匹何出したらいいかわからん」「どうやって4匹選んでるの?」という疑問への参考になるぞ。
海外プレイヤーの知識も深く、海外のリージョナル大会で使われたパーティ紹介などもしている。
〇Umbra【ポケモン日本代表】
上の3人(ビエラ、キヌガワ、アルカナ)で構成されているゲーミングチームの公式チャンネル。
3人でバトルしたり、tier表を作ったり、ダブルバトルの歴史について語ったりしているぞ。
メンバーのうち誰か1人でも気になったらこのチャンネルの動画もチェックしてほしい。
〇パデック
先ほどの競技者たちとは違い、ロマンギミック構築をメインにオンライン限定で活動している実況者。
もともとはトリプルバトルがホームだったが、完全に廃止されてしまってからはSVのダブルバトルに拠点を移した。
ガチ対戦とは異なるロマンを求めた構築の動画は、とっつきやすくて初心者にもおすすめ。
動画で使用したパーティはレンタルコードが出るので、実際に使ってみることもできるぞ!
また、あの「ヘドロ寿司」の考案者でもある。(詳細は割愛させていただく)
※5.レンタルパーティ紹介について
記事公開から1か月経過したため、公開を終了いたしました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
思いのほか長くなってしまって私自身も困惑しています。でも、少しでもダブルバトルの楽しさや面白さが伝わったなら嬉しいです。
また、なるべくわかりやすい言葉を使って説明するようにしたつもりですが、至らない点が多々あったかと思います。申し訳ございません。
最後になりますが、このような機会を設けてくださったポケモンマストドン管理人のナツキさん、企画参加へ背中を押してくださった相互のみなさまに心から感謝申し上げます。
それでは、みなさま楽しいポケモンライフを~!!