【もう日本か南米かにしか無い?】ホワイトホースの12年(これは日本限定)とハイランドクイーン8年の比較
ホワイトホースっちゅーのは安酒の中でもかない悪名高いような位置付けにあるウイスキーで、何っつっても売れみが凄い。一説にはスコッチウイスキー国内販売量第1位だという。
これは何でこんな売れてんのかっちゅーと単純に樽生になってるからだろう。
こんなやつ。デューワーズ白も生樽を出してるみたいなんだけどやっぱホワイトホースには負けるみたいなんだよね。
ま、そんなわけで安酒として触れあう機会が多いとどーしても評価が下がるのはしゃーない。痛い目に合ってる人も多いだろうしね(でも昔のサ○トリーレ○ドとかより全然マシじゃねーか?…)
しかし12年は実はうまい。
まあやっぱ12年は伊達じゃないというか、しかも日本限定という謎エディションだ。なんでやねん。このメーカーは本当に謎が多い。イギリスで機能してるんだろうかというとそうでもないらしい(後述)。
ただまあ今はあまりラインナップがないようではあるがメルカリで古酒なんかを探して見るとかなり回ってる(しかも驚くべき古いものまである)ようなので、日本では古くからの著名なブランドではあるようである。
(ディアジオのサイト、ハイボールにレモン入れるのなんて日本だけ!っていうステマを信じているとひっくり返りそうな動画で宣伝されている)
結局、ホワイトホースを真剣にネット検索しても、コルクからスクリューキャップを導入したのが革新的とか言われていたりするくらいの情報しか検索できず、スコットランドでじゃ5大なんとやらみたいなテンプレが出てくるが、やっぱ基本謎酒なのかもしれんw。そもそもamazon.comでもamazon.co.ukでも見付からねえの。どこで買えるんじゃこれは
答えはブラジルにあった
amazon.com.brの結果
見たこともないようなデケえボトルまである。つまり、このブランドはディアジオが日本あるいは南米用としてカスタムしたようで、英国などではもう姿を消してるらしいんだよね。意外…ただオールドボトルはそれなりに知名度があって出回っているようではあるが。
レビュー
ってかまずホワイトホースのキーモルトは
ラガヴーリン(アイラ)
オルトモア(スペイサイド) ?
クライゲラキ(スペイサイド)
グレンエルギン(スペイサイド)
といわれている。なおグレンエルギンの古い奴は謎にホワイトホースとか書いてあるみたいなんだよね〜
で、まー、これがどれだけの割合でブレンドされているか知る由もないのだが、しかし確実にアフターにピートを感じるってのはやっぱりラガブーリンの仕業なんじゃなかろーか。しかし酒質は、ハイランドクイーン8年とよく似た中間部分が丸っこい作りになっており、基本的に極めて飲み易い。ハイランドクイーント圧倒的に違うのはその抜けのピートさって事になるだろう。
無印ホワイトホースだど、やっぱこう刺さるような味なのでこれがまた炭酸に合うんだろうけど、12年の方は普通にストレートにも対応できる、し、なに より安い。で、12年なのにそれなりにトガりも残っていてその安さからハイボールにしてもうまいという立ち位置である。武川さんの価格を見てもそれはもう一目瞭然であーる。
まあしかし、何となくなんだけどこういう2000〜2500円くらいの熟成年数が高くてそれなりにまるっこい酒ってやっぱグレーンの良い熟成酒を使ってるんじゃねえのかなあと思ったりするんだけど、どーなのかなあ。まあ個人的にはグレーンだからダメなんてことは全く思っていない。この価格帯でこの味が出せるなら十分選択肢として選ぶ価値のあるウイスキーであるとは思う。ハイランドクイーン8年よりピートを聞かせたいなら迷わずこれだな。日本市場向けにカスタマイズさているだけあって、よくおまけのグラスと一緒に売られてたりもするよ。
ま、俺はもう一段階下のウイスキー(1500円代前後)の無印のホワイトホース買うならカティーサーク買っちゃうかなーってくらいだし、買うなら12年一択かな〜って気もするな。バーのボトルだとちょっと安っぽいのが残念かなw
そんなわけで
謎に日本では知名度が高いが海外ではそうでもないという代表格な予感すら漂ってきたこのホワイトホースであるが12年が何気に旨いので、無印のダメっぽい評価をひっくり返す意味合いでも一度手を出してみてもいいんじゃねえんかなあとは思ってます。