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私だけの願い

お互いを大切に思い合った気持ちも、彼のことばかり考えていた時間も、何気ないときに見つめ合ってはにかんだ記憶も、いつか消えてしまうだろう。
忘れてしまうだろう。
私の中からも、彼の中からも。

なんとなくそんなことを思いながら、日々過ごしている。
私たち人間は最初に抱いていた感情を忘れて、ある程度深まっていた関係は月日を過ごせば過ごすほど、いびつなカタチをおびていくのだろう。

現に愛の賞味期限は3年だという。
恋愛ホルモンとも呼ばれるPEAは「ドキドキ状態」の時に多く分泌されるが、約3ヶ月~3年で止まるらしい。

それに私たち自身も変わっていくし、周りの環境が変わるから自分の意思とは関係なく無理やり変わらざるをえないこともあるだろう。

彼とずっと一緒にいれたらいいと思いながらも、心のどこかで今のままではずっと一緒にいられないような気もしている。
だから私たちの未来に繋がるような言葉が会話の中に転げ落ちていないか、無意識に探してしまっている。

アバウト・ライフ 幸せの選択肢

そんなとき『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』という映画を観た。
今の私の気持ちにぴったりで、まさにこのタイミングで見れてよかったと思った。

若いカップルと熟年不倫カップル(不倫未遂カップルも?)の話で、私の近い将来起こる問題と、嫌だけれどもしかすると数十年後にはこうなってしまう可能性を垣間見れた。

私は結婚したい。
生涯をともにできるパートナーがほしい。
それは今いる彼かもしれないし、もしかすると違う人かもしれない。
だってひとりの想いだけでは、叶えられない願いだから。 

もしかするとすぐ冷めちゃうかも。
最初は仲が良くても数年後には喧嘩が絶えなくなるかも。
子どもが産まれて、もしくは産まれなくて、関係が変わってしまうかも。

でもその時々で凸凹しながらも、もしかすると幸せな日々が数年、数十年続くかもしれない。
ふたりでしか楽しめない思い出がどんどんできるかもしれない。

だから結婚するなら、今は彼がいい。


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