2024/10/15 打ちのめされたい旅
・近況
・食パンを単体で食べられるようになった。
今までは食パンに何かを塗るだけでは物足りなくて、でも他のいろいろを準備するのは手間で……と思って、サンドイッチ以外で食パンを食べる気が起こらなかった。
だけど、トーストにバターを塗るようになってから不思議と抵抗がなくなってきたのだ。これはロイヤルブレッドのおかげでもあるかもしれないし、思い切って5枚切りを使い始めた自分の判断が正しかったのかもしれない。ありがとうヤマザキ。
・『佐倉綾音の日曜天国』が良かった
安住さんの代打として佐倉綾音さんが出演していた。発表された時はなんで?と思ってたけど、日曜天国のヘビーリスナーらしくて納得。
佐倉綾音さんといえばFGOの武蔵ちゃんが真っ先に浮かんでいて、実際にラジオを聴いたらやっぱり知ってる声だ!と嬉しくなった。
番組が始まると、BGMや進行や話し方までいつも通りの日曜天国なのに、女性声優のラジオが始まったような雰囲気で不思議だったけど、数分も聞くとすぐに慣れてきた。(話し方も日曜天国に寄せてきてるのすごい)
かつて不登校だった時に感じた気持ちとか、佐倉さんの希望でゲストにみくのしんさんが出てきたこととか(かまどさんはスケジュールの都合で出られなかったらしい)、佐倉さんならではの日曜天国になっていて、聴いてよかったな〜としみじみした。リスペクトの気持ちで、今後はあやねると呼ばせてください。
・上諏訪Nice Trip
・このところ調子が良くなくて、関東から出してくれ〜〜〜〜!!の気持ちが強まってきたので、メンタル回復旅行をしてきた。
・どこに行くか迷った結果「普段から旅程を練っていれば、いざという時すぐに旅行できるんじゃない!? 」と思って考えていたプランを実行することに。(匿名ラジオのタイトルみたいだね)
・ということで長野県の諏訪市に行ってきた!
長いです。
・往路はケチって鈍行を使う。中央線で東京を横断して、中央本線のエリアに入ると、それまでとはまったく雰囲気の異なる景色が広がっている。開けたところに山が連なっている眺めは、風光明媚って言葉がぴったりだった。
・さらに交通費をケチるため途中下車し、武田信玄像に挨拶をして、結局は移動に半日くらいかかった。それでも持って行った本を読む暇がないくらいにはすごくすごく楽しかった!
遠くの山を眺めるのは大好きだし、久しぶりに甲斐駒を見られたからかなり嬉しい。
・関東に越してきて18きっぷデビューした夏、1人で長野に行った時のわくわくがよみがえった。たまに無性に中央本線に乗りたくなるのは、この景色を見たいからだったな。
・到着。上諏訪って、温泉地なんだね……。
たしかに駅構内に足湯があるし、その近くの蛇口から温泉が出てるし、駅に近い諏訪湖のほとりには間欠泉がある。
前回訪れたときも、色々な旅館があるなぁと思いながら散歩していたのに、まったく温泉地とは認識してなかった。なんで?
・宿のチェックインを済ませた後は今回のメインイベント、歩いて立石公園に行くやつ。
・前回の日記にて「山に登ったりして、考えごとどころじゃなくなるべきかも」と書いた。そのために今回は諏訪に来た。
立石公園は上諏訪駅から山を少し登ったところにあるから、道中は階段や坂道ばかりだ。前に来た時のしんどさをよく覚えていて、だからこそ打ちのめされたくなった。
・Googleマップの示すルートに従いつつ公園を目指す。
ルートは舗装されていて歩きやすい山道って感じだ。民家の間にある急な階段をひたすら上ったり、くねくねの車道を恐る恐る歩いたり。基本的には車での移動が前提になっているんだろう。でも、わたしの他にも同じルートで歩いて向かっているひとが2〜3人ほどいた。
・30分ほどで立石公園に到着!
・本来の目的「階段を上りまくる」を達成した。
・ここは諏訪湖を一望できる場所で、夕方は晴れていれば山に沈む夕日も見ることができる。
夕日は前に見たから今回はすぐに帰るつもりだったけど、けっきょく一番良い時間帯(日没後20分)までしっかり楽しんでしまった。
・暗くなった道を急いで帰る。ときどき諏訪湖の方を見るときれいな夕焼けが見えて、帰り道も楽しい。でも暗くて怖い。
・ふと気づいた。長すぎる階段やきつい坂道に打ちのめされたくて行ったのに、行きも帰りも、3年半前よりは随分と楽に感じた。
わたしの体力がついただけなのかな?と自惚れつつ、前に行った時の写真を振り返ったら、今回は長めの階段をひとつスルーしていたことが判明。
そういえば、階段がきつすぎて途中でGoogleマップの導きを無視したんだった。階段を上るために来たのに。まさか自分がこんなところで楽をするとはね!
・ここで、立石公園へのアクセスに関する耳寄り情報を書きます。
わたしは連休最終日の日没30〜40分前に公園に着いたのだけど、山の麓から立石公園に向かう道のラスト300mは立石公園に行きたい車で渋滞していた。
・立石公園は山道の途中の小さな公園だから駐車場が小さくて、路駐は禁止されている。かといって、これから沈みゆく夕日を見に来た人たちがすぐに公園を去るわけもなく。
せっかく綺麗な夕日を見に来たはずなのに車内が険悪になっていないだろうか、と要らぬ心配をしてしまうような状況だった。渋滞の列から夕暮れの空が見えないこともなさそうけど、木々が邪魔をしているのでなんとなくしか分からないかも。
・もし上諏訪に滞在するなら、運動がてら徒歩で向かってみるのもいいかも。でもその場合、日没後の帰り道は街灯が無くて暗い場所もそれなりにある。身につける反射材や道を照らすためのライトが必要だと思う。
・朝。ギリギリの時間に朝食会場に着いたら、スタッフさんが名簿を見るなり名前を当ててきたり(来てないのはわたしだけだった!すみません)、出汁に入った温泉卵の食べ方が分からなかったりした。
・あっという間にチェックアウト。予約した後に気づいたのだけど、わたしが泊まったのは温泉旅館らしい。泊まったタイミングもあるのか、大浴場はほぼ貸切状態だったし、全体的に落ち着いた雰囲気で楽しく過ごせたな。
・行くか、諏訪湖に……
・同じ湖なのに、立石公園から見るのとは違う感じがする。穏やかな湖畔で好きな場所に立って、ただひたすらにぼーっと景色を眺める時間が心地よかった。
・歩いて行ける範囲じゃなくてもいいから、生活圏で気軽にでかい水を見られるところに住みたいよ〜〜〜。
・それと、山に囲まれた土地の空気遠近を目に焼き付けておきたくて、たくさんの山の色を観察した。
・片倉館へ。
諏訪湖畔のすぐ近くにある洋館で、片倉財閥が地域住民のために作ったらしい。
・この建物を見たとき、北海道でも見たことがあるかも?と思った。おそらくサッポロビール博物館あたりを思い出したのだろう。
・時間の都合上、会館棟の見学だけしてみたのだけど、かなり行って良かったなー!
・内装で洋風の場所は玄関先・廊下・階段のごく一部だったけど、そこがまさに理想の洋館だった!やっぱり、赤い絨毯が敷かれている場所は一段と上品で重厚な雰囲気を感じる。
・良い感じに撮れたから見てほしいんだけど、窓の配置と日の差し方、階段の位置までもがかっこいい。この窓を見られたから見学の満足度がぐっと上がったと思う。
・2階には大広間がある。和風建築の趣はあるものの、どちらかといえば宴会場っぽい。実際にそういう類の使い方をしていたらしい。
・1階には和室が配置されている。
・建物の完成記念品とかで、教科書に出てくるような著名な人物からの書があちこちに飾られている。犬養さんとか、平八郎さんとか……。
・その中でも、上の画像はただものじゃない雰囲気を放っていた。気になって解説を読んでみたら、中村不折という書家が書いたものとのこと。
名前は初めて聞いたのだけど、新宿中村屋や日本酒の「日本盛」のロゴを担当した人でもあるらしい。まったくその分野を知らない人でも分かる実績ってすごすぎる。
・ところで片倉館を作った片倉財閥は1939年〜2005年まで富岡製糸場を所有していたらしい。そのことを知ってから富岡製糸場にも行きたくなっている。三大財閥とか十五大財閥に数えられないとしても、日本史で見知ったできごとと繋がるのだから財閥ってすごいな。富と力だ。
・帰りは特急に乗って、切符を買い間違えて、乗り物酔いして、気づいたら東京にいました。
・今回は地域の飲食店に立ち寄る余裕がなくて、旅館の朝食以外は駅前のツルヤで調達した。1泊2日の旅行で3回くらいツルヤに行ってたみたい。
・今回知ったのだけど、ツルヤは店内製造らしきパンがおいしくて安い。税込107円のパンが何種類もあって本当にありがたかった。りんごバタークッキーパンというのがおいしかったです。
・アイスもわたしの住んでいるところとそれほどラインナップが変わらないのに、全体的に1割くらい安かった。明るくて品揃えが良いすてきなスーパーなのに、そんなに安くていいんだろうか。
税込32円のミネラルウォーターも、ユニオン(沖縄の激安スーパー)以外で初めて見たよ。誰かが苦しい思いをしていないといいのだけど……。
・お土産に買ったPBのドライフルーツを食べずに我慢しているけど、毎日目が合っている。さすがに食べません。せめて店内製造のパンだけでも手に入れたい。旅行から2週間経ってもツルヤのことが恋しい。ツルヤに帰りたい。
・ツルヤ版のホームシックになったものの、久々に大好きな景色を見られたおかげなのか、わりと気持ち的には回復してきた。
カウンセリングの日程を早めて話を聞いてもらったのも良かったかもしれない。これからもろうどう以外のことに気をそらして生きていこう。
・もうひとつ書き留めておきたいことがあった。
上諏訪に行くのは今回が二度目だったのだけど、どこに行こうか迷った時に、前回よりも行きたいところが増えていることに気づいた。
高島城とか周辺の美術館とか、謎のスフィンクスとか。3年半前よりも自分の興味の幅が広がり、知らない土地でも楽しめるものが増えていたことが嬉しい。
・もしかしてあれは……
・見守り熊だ!!