白銀荘とピヤシリ山
北欧から帰ってきた翌日。大好きな高砂ホルモンに行く。新鮮なレバー、ハツ、カシラ、ナンコツ。これまでの食わず嫌いを取り戻すかの様に好きになったホルモン。夏の汗をかきながらもいいけど、寒い時期、熱燗との組み合わせも素晴らしかった。
翌日朝一の飛行機に乗り、降り立ったのは旭川空港。暖冬のヨーロッパとは打って変わって、10年に一度の寒波と大雪の北海道は前日便が全て欠航にも関わらず、僕らの翌朝一便は問題無く離陸し、そして条件付きなものの問題なく旭川に降り立つ事ができた。
旭川、名寄はフェルディナンド山口=フェルさんに誘われてからのご縁だ。殺生が苦手で釣りもしない僕を、フェルさんは鹿撃ちにあの手この手で誘い、陸上自衛隊名寄駐屯地司令の山﨑さん(駐屯地で一番偉い人)とか名寄市長の加藤さんとかとご一緒したのが一昨年の秋。考えたらそれから数えて5回目の旭川名寄。こんな短期で訪れる地域は初めてかも知れない。地元の福岡ですら最近は年に一、二回。
旭川は、馬場ホルモン、ぎんねこ、エペルネ。行きたいお店も沢山ある。2日前まで北欧に居たというのに、旭川はどえらい寒さだった。オーロラを見る事ができた夜中のアイスランドでさえマイナス10°だったけど、トヨタレンタカーにあった温度計がさしているのはマイナス13°。この街の人は「今日は暖かいねー」とか言ってる(汗)レンタカーで向かう目的地は上富良野の白銀荘。北欧サウナツアーから帰国して48時間も経って無いというのに飛行機に乗ってサウナに行くって……
サウナや水風呂ももちろんの事、聖地と呼ばれる白銀荘で僕が一番好きなのは超高温露天風呂。最初は凄く熱い、44とか45°とかかな、最初は熱くてジンジンする、身体を縮めていると少し慣れるけど、やっぱり熱い。羽衣取れるとやっぱり熱い。熱くなったら外気浴をする。温水が流れる床に寝てる人も居るくらいだ。室内浴場に戻って水風呂に入って、熱い露天風呂に入っての交代浴。ここの水風呂も当然に天然水。水風呂から出ての雪景色は北欧を思い出させてくれる。
今回の白銀荘はサクッと浴びて、ランチへと向かう。ランチは上富良野の名店“まるます”。ぶたサガリが超有名でスタッフさんは皆女性で美人揃い。フェルさんに運転を任せてるいので、僕は昼からビール。時差ボケ→早朝フライト→高温温泉→焼肉ビール。助手席で落ちるのも仕方ない、はず。
ホテルにチェックインしてサウナに入った後、旭川夜のメイン、馬場ホルモンに向かう!(帰国して毎食豚ホルモンという事に気づいた⁉️)ここでは塩ホルモンを1人3人前ペロリ。この日はここから、町中華→ワインバー→ラーメン締め本当に(泣)
翌朝一番に名寄へ。旭川からは2時間位、名寄のホテルに寄ってスキーウェアに着替えて向かったのは、ピヤシリスキー場。なんと言っても雪質日本一。だけどこの日は、スキーやスノーボードをするわけではなく、なんと、ピヤシリスノーモービル協会の方々に集まって頂き、ピヤシリ山をスノーモービルでツーリングするという企画を立てて下さっていた。以前、フィンランドのラップランドでもスノーモービルツアーに行った事があるけどどうやら皆様のマシンはガチ仕様。スノーバイクも二台ある。
最早マイナス何度かわからないけど、20°は下回ってるらしい。最初は原チャリで買い物してるみたいな感じでおっかなびっくり運転してたけど、そのうち慣れてきた。皆さん遊びのルーティンが素敵。途中、市が所有する山小屋が中腹にあり、まずそこで荷物を下ろして、再び山頂を目指す。視界がなくなるくらい吹雪く事も途中あるけれど、ハイパワーのモービルは圧倒的な速さで山頂にたどり着いた。山頂にも山小屋がある。冬季の山小屋は主に協会の皆さんがメンテナンスを兼ねて利用してるみたいだった。少し暖をとって再び中腹の山小屋に戻る。
ナント!さっき火を起こして行った薪ストーブの上でジンギスカンを調理してくれていた‼️北見の解体屋さんが自作されたという鉄板はサイズも厚みも完璧。手慣れた感じでサクッと作られる。感動の手際と旨さ!遊びの達人達。ジンギスカンとノンアルコールビールで最高のランチをとって、山を下る。次回は一日中遊んでみたい
前回の北欧サウナ旅、ラップランドで山小屋まで往復してフィンランドーロシアの国境まで行った時、薪火で焼いてくれたソーセージとかホットベリージュース、シナモンロールがめちゃくちゃ美味しくて、別のグループの人達も思い思いの調理をしていた事を思いだす。なんか山小屋って秘密基地みたいで、皆DIYそして、one for all。この感じ世界共通なんだなと。ここサウナあったら泊まれるな〜とか考えた山遊びだった。