T-seventy -T70 これからのT70
T70を作ってから6年が経とうとしている。
少しづつ色気を増していくこの建物に、とうとう(今更?)サウナが設置された。サウナを作ろうと思って、去年の年始に北欧行った時、エストニアで薪ストーブ買って送ろうと思っていたら、大(ととのえ親方)が「日本に薪ストーブ在庫二機あるよ!」と言うので、そのストーブを使う事にした。T70にサウナを作るのだったら絶対薪だと思っていたし、T70は上水道直結で水を活性化した上で浄水器に通してあるので、ほぼほぼ天然水。
薪はすごく贅沢だけど、桜を使っている。香りがとっても素晴らしい。不思議なんだけど、電気と薪では全く体感が違うし温度の残り方も変わる。以前、銭湯のあった場所を解体してマンションを建てた時、そこの銭湯には重油で炊くボイラーと薪で炊く窯があった。たまに薪で炊くと「今日は薪のお風呂よねー、温もりが全然違うのよ!」ってお客さんに言われるというのを聞いた。その時はそんなもんなんだとしか思っていなかったけど、事実、薪と電気って全く違う。
5.6年前にエストニアのすごく山奥で、魔女みたいなおばちゃん家のサウナに入った時「森の精霊と木の精霊が火の精霊に宿り、火の精霊が石の精霊に熱を伝え、水の精霊と共に私たちの体へと命を吹き込んでゆく」と教わった。今だったらそれもなんとなくわかる気がする。
色んな旅を通じて様々な体験や出会いがあって、それによってまた過去のこと未来のことに思いを馳せたりしながら生きている。
これからのT70は、これまで通りパーティーガレージとして少年の憧れを追求することだったり、ホテルでの滞在では味わうことができない体験をすること、何よりもこれまでよりも一層宮崎の魅力を伝えていくことを目指していく。
転地効果や転地療養という言葉があるくらいだから、日常の環境を離れる事自体にコルチゾールを減らす効果が期待できるわけだし、そこに五感を刺激するようないろいろな体験をすることで、当然に想像力や人生への期待値は上がっていく。いい事もうまくいかない事も含めて、旅をするのはとても素晴らしい。その旅に‘暮らす様に旅する‘というのを加えてみてはどうだろう。旅先の市場で買ったものを調理したり、近くの畑で農作業や漁を手伝わせてもらったり。
非日常を体験したくなったなら、ぜひ宮崎に来てほしい。初めてでもサーフィンが大好きになれるようにやさしいボードもあるし、何より海はとても綺麗だ。電動オフロードバイクに乗って林道を駆け上がってもいいし、ハーレーに乗って夕陽を探しに行ってもいい。焚き火の前でシガーを吸っても、満月の浜でラムを飲んでもいい。
これを読んでる人、もう笑顔なはずだ。
そんなT70であり続けたい。
劇的な生き方を、共に。