⑯5/19 「二人三脚」でトップへ昇りつめる男~14~
5月19日(土) 対ヤクルトスワローズ
先発投手 大瀬良-Sブキャナン
Carp WIN!! 5-2 勝利投手 大瀬良
一か月振りの聖地巡礼。
前日のゲームが降雨中止になったこともあり、
この週の全試合を観ることになった。
(石原タコライスと野間唐揚げ、野間が活躍してくれそう!?)
カープの先発は勝ち頭の大瀬良。
対するヤクルト先発はブキャナン。
こちらも好投手だけに投手戦が見込まれる。
先制点は与えたくないところだ。
しかし、大瀬良は初回に坂口に先制タイムリーを与えてしまう。
2回裏、カープは一死満塁のチャンスを作り打席には大瀬良。
無理しなくていいぞ、三振でいいぞと思っていたが、
バットに当たってしまい、あえなくセカンドゴロゲッツー…
最悪な展開になってしまった。
続く3回、「メジャーリーガー」青木が
タイムリーツーベースを放ち1点を追加し、
0-2となってしまった。
嫌な展開となる。
3回、1点でも返しておきたいところだが、
タナキクが倒れ二死走者なし。
ここから松山がヒット、鈴木が四球で繋ぎ、打席には新井さん。
次の打者が野間だけに、
(野間には申し訳ないが)何とか新井さんで1点でも
返しておきたいと思っていると、
新井さんは「フォア・ザ・チーム」の精神で
フォアボールを掴み取る。
野間よ何とか四球を選べ、あるいは身体に球を当てろ!と
思っていると瞬く間に2球で追い込まれた。
「はあ、落ちる球に空振りか」などと正直思っていると、
低めのナックルカーブに食らいついた。
ヤクルトバッテリーも私と同じことを考えていたようだったが、
野間がうまく捉えた打球はライトの頭上を襲う。
「やったー同点だ―」と思っていたが、
打球は中々落ちて来ないむしろグングン伸びる。
「まさかまさか」と思っていると、
打球はライトスタンドへ届いた。
逆転となるグランドスラム。
一瞬にして鳥肌が立った。
間違いなく今シーズン一番興奮した瞬間であった。
あとから何度YouTubeで見直しても良いシーンであった。
2点のビハインドから一瞬にして2点のリードとなった
この一打のために大瀬良は4回から懸命に腕を振った。
昨年までなら脆さが出て追加点を許したり、
ホームランを打たれたりしていただろうが、
低めに球を集めランナーを出しながらも4回~6回を無失点。
トータル2失点でマウンドを譲った。
後続の投手も無失点リレーで繋ぎ、5-2で勝利した。
暑くなり始めたデーゲームで勝利、
最高に気持ちの良い日であった。
こうして振り返ると、大瀬良はシーズン序盤はまだまだ不安定な
ピッチングが多かったことに気づく。
この日も2失点であったが、被安打5四死球4。
それがシーズン終わってみれば、
「エース」と呼ばれるポジションに収まり、最多勝も獲得。
投球イニングも長いイニングを任せられるようになった。
2017シーズンの薮田にしても同様だが、
「結果」というのが地位を築くのだろう。
来年こそが大瀬良にとって大事なシーズン。
相手のマークは当然厳しくなり、
色々とプレッシャーものしかかるだろう。
だが、それを乗り越えないと、もう一つ上のレベルへはいけない。
彼に慢心の二文字はない。
むしろ怖いのは「張り切りすぎ」。
まずは何とか2019年シーズン2桁勝利を達成できるよう、
新妻と協力しながら頑張ってもらいたい。
<ぷちぶち大瀬良メモ>
入団前のエピソードになるが、
ドラフト前に広島出身の大学野球部の友人の実家へ行くべく
広島へ遊びに行ったところ、ちょうど当日はCSの真っただ中で、
マツダスタジアムではパブリックビューイングが行われていた。
中へ入ろうとするもチケットがない。
困っていると60歳くらいのおじいさんが
大瀬良へ余っているチケットを渡したことで
観戦できることになったという。
このエピソードだが、いまだにその初老の男性は
松田オーナーだったのではないかと思っている。