仮想通貨業界に激震。バイナンスがFTXの米国以外の事業を救済買収することに合意。(2022/11/08)追記:FTXの買収方針を撤回(2022/11/10)

1アラメダリサーチの賛否両論の財務状況がリークされる。

アラメダリサーチはFTXの親会社。2022年第2四半期の6月30日決算時点でのアラメダリサーチの保有資産は146億ドル(2.14兆円)で、そのうち最も大きな資産は58億ドル(8506億円)相当のFTT(FTXトークン)。
一方で、80億ドル(1.17兆円)の負債を抱えている。

さらに、市場供給量を超えるFTTをアラメダリサーチが保有していることが明らかになる。

このリークによって、FTXの親会社アラメダリサーチの財務状況と、FTTトークンの流動性に対して不安視された。

2バイナンスが保有するFTXトークン(FTT)を全売却すると発表。市場は大混乱。

1のリークを受けて、バイナンスのCEO、チャンポン・ジャオ氏(Changpeng Zhao)は、数ヶ月かけてバイナンスが保有するFTTトークンを売却すると発表。(11月6日)

顧客の資金引き出し急増に伴ってFTXに資金繰りの問題が発生し、バイナンスはFTXの米国以外の事業を救済買収することに合意する。(11月8日)

これを受けて、仮想通貨関連銘柄全体が大幅に急落した。FTTトークンは75%下落した。

追記(2022/11/10 8:00)

仮想通貨大手バイナンス、FTXの買収方針を撤回


暗号資産(仮想通貨)交換業最大手のバイナンスは9日、8日に合意していた同業大手FTXトレーディングの事業買収方針を撤回すると発表した。FTXの資産査定(デューデリジェンス)をした結果、「今回の問題は我々の手に負えないものだ」として、買収しない方針に至ったという。

日本経済新聞2022年11月10日 4:52(2022年11月10日 7:09更新)

仮想通貨大手バイナンス、FTXの買収方針を撤回: 日本経済新聞 (nikkei.com)

FTTトークンは急落前(11月8日11時)の1FTT=22ドルから、1/10未満の2ドルに下落している。(11月10日8時現在)

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