映画「レディプレイヤーワン」
オタクのためのゴキゲンな映画みたいな感じ?……なんですが、オタクじゃなくてもゴキゲンに楽しめる娯楽映画に仕上がっていて、やっぱりスピルバーグ監督はすごい!と感心するしかない。しかも、この「レディプレイヤーワン」と並行して「ペンタゴン・ペーパーズ」を撮ってたんだろうから、ある意味(良い意味で)この人、頭おかしいねー。
物語は至ってシンプル。こちらもある意味、素人でも考えつきそうな感じストーリー。しかーーーし、それを完璧なエンターテインメント作品に仕上げるのは至難の業と思われる。さすが、スピルバーグ様です。
舞台は2045年。荒廃した時代を生きる人々の唯一の救いがVR「オアシス」の世界であった。オアシスでは、年齢も性別も種族さえ越えて、なりたい人物になれる。もちろん気分によって外見の変更も可能。世界中の国はもちろん、架空の国でもどこにだって行ける。現在でもVRゲームはあるが、それがもっともっと進化した世界とイメージしてもらえればいいと思う。シューティングゲームもカーレースも「オアシス」の中であれば、ど迫力で体験ができる。
主人公である17歳のウェイドも「オアシス」の虜。ある日、オアシスの創設者の一人であるジェイムス・ハリデーがなくなりその遺言が公開された。オアシスの世界に隠してある「3つの扉の鍵」を見つけだし「イースターエッグ」を手にした人に、オアシスを運営する権利と遺産の56兆円を相続させるという内容であった。しかし、5年たってもクリアできたものはおらず、エッグを見つけるために大企業も乗り出してのバトルになっていた。もちろんジェイドもその一人であった。
現在でもオンラインゲームの課金が問題になっているが、「オアシス」がある世界では深刻な問題となっていた。ゲームをクリアするためのグッズなどを購入した金額が払えずに破産した人たちが、購入先の企業で働かされるという事案も発生していた。それくらい人々が「オアシス」の世界にのめり込んでいた。
そんな中でウェイドもゲーム内で出会った親友のエイチや、凄腕のゲームセンスを持つ美少女アルテミスたちとともに、3つの鍵を探す冒険の旅に出るのです。
あらすじを書いていて改めて感じたけど、やはり『よくある話』感は否めない。……なんだけど、出てくるキャラクターやディテール、背景、音楽などに魅力があるので、やはり王道のストーリーというものは、きちんと作れば面白い物が出来る!ということを証明してくれるような映画である。
ガンダムやAKIRAの金田バイクなどなど日本人だったら知っているキャラクターがたくさん出てきているので、アニメファンやゲームファンはでなくても、かなり楽しめます。オタクだったらもっと楽しめたのになー。さらに日本人や中国人の主人公が登場してくるので、アジア人としても嬉しい限り。
正直なところ、単に「面白かったー!」というアホみたいな感想しか出てこないのですが、この2点だけはネットの社会に生きようと思うと、絶対に気をつけなければならない教訓があったので書いておきます。当たり前のことなんだけどね…。
●大切なパスワードは人から見えるところに貼るな!
●ネット上で、実際の個人につながる情報をさらすな!
とても大切なことです。忘れないように肝に銘じましょう。
あと、宣伝広告の書体に注目!映画の大切なキーワードがすでに描かれている。芸が細かいなー。
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