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~ただよう虚無感~映画「アメリカンアニマルズ」

盗難映画なのにオシャレがすぎる。……と同時にやるせなさもすぎる映画だった。

ケンタッキー州の大学に所蔵されていた時価総額12億円を超えるヴィンテージ本を盗み出そうとした4人の大学生の実話をもとにしたお話。

向こう気が強くてハッタリがきくウォーレン(エヴァン・ピーターズ)と絵の才能があり、気の弱いスペンサー(バリー・コーガン)は、田舎町の中流階級家庭で生まれ育った友人同士。

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将来に何の展望も抱けず、ちょっとした刺激で憂さ晴らしをしながら暮らしていた。そんな時、若者らしい「くだらない日常に風穴を開けたい」「特別な人間になりたい」と焦がれ、大学の図書館に所蔵されている時価総額1200万ドルを超える貴重な本を盗み出す計画を思いつく。そこで、仲間に引き込んだのが、FBIを目指す秀才エリック(ジャレッド・アブラハムソン)と、学生ながらに実業家として成功を収めていたチャズ(ブレイク・ジェナー)であった。

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「毎日がつまらない」→「将来やりたいこともない」→「何かおもしろいことないかなぁ」「ここではないどこかに行きたいなぁ」=「何か刺激的なことやってみるか?」

なんてことは、クウネルところに恵まれた人だったら、誰でも一度は想像したことがあるだろうし、大・小かかわらず、何かしらやらかしたことがある人も多いのではないでしょうか? しかし、「やる」と「やらない」では大違い。彼らは与太話(実際には大きな犯罪)を本当に実行してしまったのです。

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若者たちの湧き上がる焦燥感。そして、無知と無鉄砲ゆえに最悪の方向に事態が転がっていくことが止められない感じ、その何ともいえない危うさが全編通して描かれており、こちらまでやるせない気持ちになってしまった。

若者はもちろん、大人でも「焦燥感」に囚われて抜け出せない人もいる。この扱いづらい感情をどうすればいいのだろうか?永遠の課題である…。

#映画 #感想 #コラム #アメリカンアニマルズ #021

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