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映画『ジャッキー』

自分の夫が、自らの隣で銃で撃ち殺される。しかも、大衆の目の前で、どこから飛んで来たのかもわからない銃弾で……。そんな稀有で悲しい事件に巻き込まれたのが、今回の主人公であるジャクリーン・ケネディ。愛称「ジャッキー」である。

ジャッキーは第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの妻で、「世界でもっとも愛されたファッションアイコン」や「伝説の大統領夫人」と呼ばれ、熱狂的な人気を得ていた。そんな中、夫のジョン・F・ケネディは在任中の1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺された。ジャッキーとの結婚後、わずか2年10ヶ月のことであった。

……と書いてみたが、じつはよく知らない。得意の公式サイトとウィキペディア調べである。私が知っているのは、犯人は”オズワルド”で数日後に暗殺されたレベル。それも、「おまえ、オズワルドにされるぞ」というセリフで、伊坂幸太郎の小説『ゴールデンスランバー』や、浦沢直樹のマンガ『ビリー・バッド』で知った程度である。

とはいえ、大統領の夫が隣で銃殺される。驚きや悲しみも癒えぬ間に、大統領が交代され、葬儀を行わなくてはならない。その葬儀については、妻に主導権が委ねられる。ファーストレディーってすごいな。これはやっぱり「公人」だよね。ここ日本では「私人」らしいけど…。ホンマかい!と突っ込みたくなる。世界の人々が知る日本で一番有名な女性じゃないのかな?と思うけど…。それが「私人」とは、ありえねーーーっ。

一国の大統領の暗殺という混乱の中、彼女はたった3日の間に夫の葬儀の段取りを決め、執り行った(家族や側近の力も大きかったが)。そして記者に記事を書かせて、ジョン・F・ケネディを「伝説」にまで祀り上げた流れが克明に描かれている作品である。

彼女が史上最も有名な大統領を〈伝説〉にした――

という映画のキャッチコピーの通りなんだろう。

しかし、夫婦の愛情、とくにジャッキーから夫への愛情はまったく伝わってこなかった。何故だろうと思ったところウィキペディア様によると、ケネディ大統領は結婚してからも数々の浮気を繰返しており、ジャッキーと離婚寸前までいっていたとのこと。なるほどね。。そりゃ愛情はないね。

つまり、ジャッキーは大統領夫人という「職業」を全うしたんだな。自分が理想とする大統領婦人像を作り上げるために、夫を「伝説」に祀り上げる必要があった。そう考えるとプライドってすごいなぁ。根性あるぜ。わたしゃ無理ですわ。。まっ、そもそも夫さえいないや。

こちら本物のジャッキーの服装、本当にオシャレ!このワンピース、着てみたい♡ステキなピンク色。

こっちもステキ!お金持ちの人のオシャレって感じ。モナコとか行ってそう。

#映画 #映画評 #コラム #ジャッキー #019


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