映画「孤狼の血」
来たか来たかーーーっ。日本でも骨のあるヤクザ映画を見ることができるのかーーーっ。なかなかのメンツに心が躍る。
そうじゃけぇ、そうじゃけぇ。骨のない映画は困るけぇのぅ。牙むいてもらわんと。こちらの映画、舞台が広島県なのです。すっかり感化されて広島弁でお送りしております。感化されやすいタイプなもんで…。
ストーリーはヤクザの抗争とそれを巡る刑事の物語ですね。前半は誰が誰と何を争っているのか、ごっちゃになってきます。江口洋介(尾高組)VS竹野内豊(五十子組)。それらを擁する組の抗争を食い止めようとする役所広司+松坂桃李のマル暴対策刑事コンビとおぼえていただければ問題ないです。
ストーリーは上に書いた通りです。私としては満足して観ることができたので、ここからはアラフォー女の欲望丸出しのアホみたいな感想です。
まず、注目いただきたいのは江口洋介の若頭っぷり。溢れる色気。目があっただけで妊娠しそう。いや、したい。無理であれば、私がもてる情報のすべてを彼にリークしたい。彼に有益な情報を得る術を持ってはいないが…。
のっけから自分の欲望が溢れ出しましたが、役所広司が演じるマル暴担当刑事の凄みがもう狂気です。TVのニュースでヤクザ事務所にガサ入れするシーンを見ていると、刑事とはおよそ思えない風貌の人が紛れ込んでますが、まさにアレです。ヤクザにしか見えない。そして、やることもヤクザまがいなのです。
ヤクザ側についているのか、刑事側なのか、一体何を考えているのか底が知れない。この底知れない感じは映画『三度目の殺人』の時にも感じたのですが、怖さもあり、哀愁もあり、孤独感もあり、優しさもあり、複雑に入り混じった感情が出せる稀有な俳優さんだなぁと改めて役所広司の凄さを突きつけられたのでした。ホンマすごいわ。
それに翻弄される新人刑事の松坂桃李くん。広島大学卒業の高学歴刑事。曲ったことが大嫌いの真面目くんタイプが、一線を越えるシーンはなかなか見応えがあります。ぜひ、見てもらいたい! 世間知らずの男の子から本物の「男=漢」になる姿は必見です!
さて、韓流映画の暴力に慣れきったワタクシ。食肉工場で犬に食べられて殺されるまでが拷問と思っているので、そのあたりどうかしら?と心配していたけれど、なかなかのもので安心しました。しかし、いかんせん拷問シーンが短いので、1拷問につき3分程度長くすれば厚みが出たんじゃないでしょうか?と素人発言をさせてもらいたい。(まぁ、きっと色んな制限があるんでしょう)エロシーンについても同意見。ちょっと盛りが足りない。
その拷問で、おち●ち●に仕込んだ真珠を取り出すというシーンがあったんですね。イケメン二人と美女から押さえつけられる、ある意味おいしいシーンです。
ここで余談。私の友人の旦那さんがとある南の方の島の出身で、お父さまが漁師さん。そのお父さまもアソコへ真珠を仕込んでいたそうで、その旦那さんは真珠から生まれた(?)ので『パール先輩』というあだ名になったことを思い出しました。私はごく普通に生きてきたので、「おち●ち●に真珠を仕込む人がいるなんて!?その息子がここに!」と驚いていたのですが、お母さんもアグレッシブな人で3人姉弟、全員父親が違うらしいっす。人生いろいろ……男も女もいろいろ……ですね。
あと、余談をもうひとつ。子供の頃、近所のお風呂屋さんに行くと父や兄とともに男風呂へ入っておりました。そこにはヤクザのみなさんも多数いて、弁天様や昇り龍など色とりどりの入れ墨を入れた人がいたのです。
幼少の私は入れ墨姿を見て、「おじちゃんの背中、キレイな絵ぇ描いてはるねぇ」(何かを悟って一応敬語…)と言っていたのを覚えています。言わずにはいられないくらいキレイ。まだ彫ってる途中の人もいたりして、デザインはもちろん、和彫りだからなのか色の濃さも様々だったので、見ていて楽しかったなー。当時は(30年以上前)色んな意味でゆるいというか、まだ逃げ道がある世の中だったんだろうね。
最後にワタクシ、今イチ押しの彼を紹介して終わります。中村倫也くんです。放映中の朝ドラ「半分、青い」にも出演中。お見知りおきを!
ひぃぃぃ、イケてるーーー。目で殺される。(もちろん違う意味ですよ♥)
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