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映画「ジョジョ・ラビット」

あかん。こんなん泣くやつやん……。子供が「健気」というだけでも涙なのに…。あかんって……。

第二次世界大戦下のドイツ。主人公は10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)には空想の友達「アドルフ」がいる。ジョジョはドイツの軍事教育を受け、ナチスへの忠誠心を持ち、立派な兵士になろうと兵士養成合宿に参加したが、うまくいかず、その上、顔に大怪我を負ってしまった。

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兵士の資格を得られず、卑屈になるジョジョ。母親のロージー(スカーレット・ヨハンソン)が留守中、亡くなった姉の部屋から物音がするので調べてみるとそこにいたのは女の子。その女の子エルサはジョジョの宿敵である「ユダヤ人」であった。恐る恐るエルサに近づいていくジョジョ。

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ドイツ人は素晴らしく、ユダヤ人は下等な存在なので殺すべき存在である。

そういった教育を受けているジョジョは、エルサから「ユダヤ人は角が生えている」「ユダヤ人は心が読める」など嘘をつかれても真に受けてしまう。映画内でもくすっと笑えるエピソードになっていたが、子供がいかに洗脳しやすい存在であるかが描かれているシーンでもある。

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エルサとの交流を通じてユダヤ人も自分と同じ人間であること、そして戦争は「ごっこ遊び」ではなく、「人が死ぬ」ということを突きつけられ、成長していくジョジョ。


スカーレット・ヨハンソンさま演じるジョジョの母親ロージーが本当にステキなのです。アカデミー助演女優賞にノミネートされているのがうなずける。

美しく明るくて太陽のような存在のロージー。息子ジョジョはもちろん、戦時下の中、社会に対しても真摯に本気で愛を持って立ち向かっていく姿にハッとさせられるのです。

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戦争が起きた時、自分が微力だとわかりつつも、強大なものに立ち向かっていけるのだろうか? 戦争のような大きなことでなくとも、日々周りで起きている差別や暴力に立ち向かっているだろうか? そう考えてみるとお恥ずかしながら、まったくできていない。

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何より子供は大人の姿を見て、学び、成長していく。だからこそ、教育はもちろん、大人のあり方がとても大切なんだと改めて思い知らされた。

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すべてを経験せよ。美も恐怖も。

生き続けよ。絶望が最後ではない。




余談。アカデミーの作品賞は残念だったなぁ。まぁ「パラサイト」は強いだろうなと思っていたから妥当なラインかな。でも、脚色賞を受賞!

アカデミーでのジョジョコンビ……。愛さしさにこっちは泣くわ…。

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#映画 #映画評 #コラム #ジョジョラビット #006 #2020年

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