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【今日の絵本】3/1はマヨネーズの日——『からっぽマヨネーズ』を読んでみよう

Vol.20

3月1日は「マヨネーズの日」。これは、マヨネーズの主原料である卵の生産者やマヨネーズ製造業者が、マヨネーズの魅力を広めるために制定した日です。私たちの食卓に欠かせないマヨネーズ!
そんなマヨネーズをテーマにした絵本があるのをご存じですか?
それが 『からっぽマヨネーズ』(ねじめ 正一 作・つちだ のぶこ)です。この絵本は、子どもたちの自由な発想と遊び心が詰まった、ユーモラスで楽しい作品なんです。

今日は『からっぽマヨネーズ』の魅力をたっぷり紹介しながら、作者のねじめ正一さんについても触れていきます。マヨネーズをもっと身近に感じられる、楽しい絵本の世界をのぞいてみましょう!

『からっぽマヨネーズ』ってどんなお話?



『からっぽマヨネーズ』は、その名の通り「中身がなくなったマヨネーズの容器」が主人公。マヨネーズを全部使い切ったあと、捨てられるはずだった容器が、子どもたちの遊びの中で大活躍するお話です。

子どもたちは、からっぽになったマヨネーズのチューブを押してみたり、転がしてみたり、いろんな遊び方を考えます。そして、あるとき「ブッ!」と音が出ることに気づきます。これが大発見!そこから、マヨネーズの容器を楽器にしたり、空気砲のように遊んだりと、どんどん新しい遊びが生まれていきます。

大人にとってはただの「ゴミ」かもしれないけれど、子どもたちの手にかかれば 「新しい遊び道具」 に変わる——そんな子どもの創造力を描いた作品です。

遊びの中にある発見とひらめき



この絵本の面白いところは、子どもたちが試行錯誤しながら遊びを発展させていくところです。何気ない日常の中に、こんなにも楽しい発見があるんだ!と驚かされます。

たとえば、「ブッ!」と音が出る瞬間、子どもたちは 「これは面白い!」 と感じ、それをどう活かせるか考え始めます。
このプロセスは、まさに 「遊びの中の学び」 そのもの。
子どもたちは好奇心を持って試しながら、思考力や創造力を育んでいくのです。

また、最後には「遊び終わった容器はちゃんと捨てる」というシーンもあり、環境への配慮もさりげなく描かれています。
ただ遊ぶだけでなく、最後まで責任を持つことも学べる点が、この絵本の素晴らしいところです。

作者・ねじめ正一さんってどんな人?



『からっぽマヨネーズ』の作者である ねじめ正一 さんは、詩人・作家として幅広く活躍している人物です。

ねじめさんは、1948年に東京で生まれ、詩人としてデビュー。その後、小説やエッセイ、絵本など、多岐にわたる作品を手がけています。特に1989年に発表した小説『高円寺純情商店街』は、第101回直木賞を受賞し、ベストセラーとなりました。

詩人としての経験を活かした リズミカルな文章 が特徴で、言葉遊びやユーモアが光る作品が多いのが魅力です。

ねじめ正一さんの絵本の特徴

ねじめさんの絵本は、どれも 子どもの視点を大切にしている ことが特徴です。大人が「何でもない」と思うものでも、子どもにとっては 新しい発見の宝庫 であることを、彼の作品は教えてくれます。

『からっぽマヨネーズ』でも、ただの空き容器を使った遊びの楽しさが描かれていますが、これは 「子どもの視点で世界を見ることの大切さ」 を伝えているとも言えます。

また、彼の作品は 言葉のリズム が心地よく、読み聞かせにもぴったりです。子どもたちが声に出して楽しめるような、ユーモラスで温かみのある文章が特徴的です。

『からっぽマヨネーズ』が伝えるメッセージ



この絵本を読むと、「遊びの可能性」「子どもの創造力」 の素晴らしさを改めて感じます。

1. 何でも遊び道具になる

子どもたちは、大人が気づかない視点で、身の回りのものを遊びに活かします。マヨネーズの容器が楽器になったり、空気砲になったりするのは、その好奇心と発想力のおかげです。

2. 試行錯誤する楽しさ

「どうしたらもっと面白くなるか?」を考えながら、子どもたちは遊びを進化させていきます。この 試行錯誤のプロセス こそが、学びにつながる重要なポイントです。

3. 最後はちゃんと片付ける

遊び終わったら、きちんと片付ける——これは、遊びと生活をつなぐ大切な習慣です。この絵本では、自然な形でそのことが描かれているのも良い点です。

まとめ



3月1日の「マヨネーズの日」にちなんで紹介した 『からっぽマヨネーズ』。この絵本は、単なる食べ物の話ではなく、 子どもの創造力や遊びの大切さ を教えてくれる作品です。

作者・ねじめ正一さんの ユーモアあふれる語り口 と、つちだのぶこさんの 温かみのあるイラスト が、子どもたちの自由な発想を楽しく描いています。

マヨネーズの容器が 「ただのゴミ」になるか、「楽しい遊び道具」になるか は、子どもたちの想像力次第。この絵本を読めば、普段の生活の中でも「遊びの種」を見つける楽しさを感じられるでしょう。

ぜひ、お子さんと一緒に 『からっぽマヨネーズ』 を読んでみてください。マヨネーズの容器を見る目が、ちょっと変わるかもしれませんよ!

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