ますます充実!セリアのガラスペンと周辺アイテム
2023年に発売された「セリアのガラスペン」。1本税込110円と驚きの安さから、SNSを中心に話題になったアイテムだ。一時期品薄になっていたが、今では安定して買えるようになった。
そして、2024年10月上旬、新作のガラスペンや周辺アイテムが発売される。今回も気になるアイテムがあったので試してみた。
セリアの新作ガラスペン用品5つ
2024年10月上旬に新発売になった、セリアの新作ガラスペン用品は全部で8種類あるそう。私の行った店舗では「使い捨て木製混色マドラー」と「ガラススポイト」「中栓付きインク保存瓶」の入荷はなかった。なので、それ以外の5アイテムを紹介したい。
製造・輸入元はどのアイテムも「松野工業株式会社」である。
①ガラスベンカラーストライブ
2024年10月に発売されたセリアの「ガラスペンセット」の軸色は、六角形の溝が入ったクリア軸に、鉛筆の芯のようなラメカラーが1本入ったデザイン。カラバリはブラック、ピンク、グリーンの3種類。私はブラックを購入してみた。
長さはペン先から天冠まで(ガラスペンの端部分。ペン先の反対。)約16.5cmになる。
ペン先のアップ。
実際に書いてみた
実際に書いてみると、六角形の軸が握りやすく、机の上でも転がりにくい。一筆箋を書くのにインクを3回ほどつけた。ペン先は個体差があるので、あくまで参考程度にしてほしい。
セリアのガラスペン比較
今回発売されたガラスペン(以下、2024年ガラスペン)と前回発売されたガラスペン(以下、2023年ガラスペン)と比較してみた。
全長
まず、2024年ガラスペンの全長が約16.5cmに対し、2023年ガラスペンの全長は約17.5cm。長さが約1cm違う。この長さの違いで握ったときのバランスが変わってくる。2024年ガラスペンの方が重心のバランスがペン先寄り。
軸のデザイン
2024年ガラスペンは、六角形状の溝が入った軸のデザイン。2023年ガラスペンは円柱。2024年ガラスペンの方が、握ったときにすべりにくく、机の上に置いて転がりにくい。
ペン先
2024年ガラスペンも、2023年ガラスペンも同じものを採用しているようだ。ペン先に個体差があり、字幅は万年筆だと中〜太字相当。
ちなみに私は同じ販売元のガラスペンを4本所有しているが、総じて「カリカリした書き心地」だった。なめらかな書き心地が好みの方は、別のガラスペンを検討するとよいだろう。
総評
個人的な好みは、
扱いやすさ→2024年ガラスペン
デザイン→2023年ガラスペン
である。
大きく違うのが「軸」で、2024年ガラスペンは、六角形状の軸がつ全長が約16.5cmのものを採用しているので、机での転がりにくさ、握りやすさ、重心バランスの良さがある。
一方で、2023年ガラスペンの、シンプルでクリアな丸い軸のデザインに惹かれる方もいるだろう。そう高くないアイテムなので、気になる方は両方買って試してみてほしい。
②ガラスペン用インク ラメ
今までもガラスペン用のインクを取り扱っていたが、今回の新商品はラメ入り。カラバリは、ラメブラック、ラメオペラピンク、ラメオレンジ、ラメパープル、ラメスカイブルー、ラメターコイズの6種類。私はラメターコイズを購入してみた。
ラメは瓶底に溜まっているので、外ぶたと中ぶたをしっかり閉めて振ってから使う。
インク見本を作ってみた。グリーン寄りのターコイズカラーに、細かいゴールド系偏光ラメが入っている。水筆で伸ばしてみたが、特に色変化は見られなかった。
ちなみに以前から取り扱いがある、ラメなしのガラスペン用インク、ターコイズブルーはブルー寄りの色味。
▼Instagramでは、ラメインクを使っているところをリール動画にしてみた。
③ガラスペン&インク用スタンド
「ガラスペン&インク用スタンド」は、ガラスペンとインクが一緒に置けるアイテム。カラバリは写真のブラウン以外に、オレンジもある。
このデザインのスタンドは、本革で作られている先発品があるが、セリアのスタンドはPUレザー(ポリウレタン樹脂を使った合成皮革)。
折り畳まれた状態の「ガラスペン&インク用スタンド」を起こしてセットしてみた。ガラスペンにはペンレストが必須なので、ない方は購入してみてはいかがだろうか。
インクは直径2cmのものならセットできる。セリアのガラスペンインクの他、ムック本のインクが使える。
2023年ガラスペンをセットしてみたところ。軸の形状上転がりやすいので、しっかりペンレストを起こして使いたい。
④2WAYガラスペン用PUぺン先キャップ
「2WAYガラスペン用PUぺン先キャップ」はペン先キャップにもペンレストにも使えるアイテム。こちらも素材はPUレザー(ポリウレタン樹脂を使った合成皮革)。
パッケージ裏面の「ご使用上の注意」にもあるように、「2WAYガラスペン用PUぺン先キャップ」はペンを衝繋から守るものではないが、ペン先の保護に使える。うっかりガラスペン付属のゴムチューブを捨ててしまった方は購入すると良いだろう。
ペンレストとして2024年ガラスペンをセットしたところ。
2023年ガラスペンをセットしてみたところ。こちらも軸の形状上転がりやすいので、しっかりペンレストを起こして使いたい。
⑤ガラスペン用水入れポット
「ガラスペン用水入れポット」は、水を入れてペン先を洗ったり、使う分のインクをスポイトで移してつかうアイテム。
とはいえ、写真のようにペン先全体が入る高さではないので、個人的にはペン先を洗うのには向いていないと思う。セリアではクリア素材のプラスチックコップを取り扱っているので、そちらをオススメしたい。
「ガラスペン用水入れポット」は染料汚れが落ちやすいガラス素材なので、インクを混ぜるのに向いていると思う。
ガラスペンを使うハードルが下がってきた
一時は、「値段が高いし、ガラスは割れそうで手を出しにくい」アイテムだったガラスペン。セリアなどの100円ショップで取り扱うようになったため、予算を抑えたい方や、ガラスの取り扱いに不慣れな方なども挑戦しやすくなった。
少しでも気になった方は、この機会に試してみてはいかがだろうか?
ご興味あったらこちらもどうぞ
文具マガジンやっています。文具レビューや使い方が気になる方はせひ見てみてください。
▼初心者向け「ガラスペン」記事まとめはこちら。おすすめの書籍や使い道、おすすめのインクまで幅広く紹介しています。
▼ガラスペンを購入したものの、具体的な使い道が思い浮かばない方はこちら。WebやKindle Unlimitedで読める本を参考に始められます。
▼セリアのガラスペンが入っているパッケージは、出し入れが少々面倒。ガラスペンケースの材料を買って自作してみませんか?
▼ガラスペンは左利きでも楽しめます。私自身が左利きなのです。とはいえ、左利きならではの選び方もあるので参考にどうぞ。
▼Instagramもやっています。こちらは、インクが増えたときの収納アイデアも書いていますよ。